娼年 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087476941

感想・レビュー・書評

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  • 2018.4.14-
    石田衣良さん、お初本。
    母親の面影とは、時に執拗なくらい追い求めてしまうものなのかもしれない。
    どんな形でも、正しくなくても。

  • 映画化するということでこの作品の名前をよく耳にするようになったので、本棚から引っ張り出して再読。性って本当に不思議だね。同じようで、いろんな形がある。その不思議さを探ろうとする、そして決して否定しない、その柔らかさが優しい。

  • あまりにも最近映画のPRを目にするので。
    現実逃避のために読んだ1冊。
    さらっと楽しめて、現実逃避にはもってこいだったかも。
    ただ、最後の彼の選択が、なんだかつまらなく思えてしまったのが残念。

  • 岩井志麻子が「チャイ・コイ」にてベトナム人の愛人のそれを白くて長いと愛しげに表現したのが、「女性にしか書けない、思いつかない表現」と、評されたように、男性にしか、石田衣良にしか書けない、それぞれの年代の女性のあじわい。職業としての性を媒介にしながら、気持ち悪さもおぞましさも感じさせない。どこまでも透明であやうげな人間の関係というものを考えさせられる。

  • 映画化されるということで、積読の山からついに取り出した本。
    かなり性描写や設定が濃厚なのに(電車で読んでいると辺りを見回してしまうくらい)、穏やかな読後感なのは、メインが、主人公の心境と出会った女性たちとの会話、関係構築に焦点が当てられているから。
    誰とでも率直で変わらない態度を保ち続けられるのって、実は難しいんだろうなと思った。

  • 性描写が多いのに、始終静かに物語が進む。とてもキレイで澄んだ世界。娼夫の話なのに。静香さんが逮捕されてはじめて違法だったことに気づかされる。それくらいすごく不思議な感覚。

    これを映像化したのか。勘違いされないといいな。
    続編もあるようなので読んでみたい。

  • 映画化されるということで。

    解説がちょっと楽しくて姫野カオルコさんの本も読んでみたい気持ちになりました(笑)

    映像はどうなるのだろう?
    結構濃厚なのかもしれませんね。
    ただ、小説だからこそできる心の中も踏まえたような表現がどうなるのか。

    ラブシーンはあるし、そこそこ濃厚だけれどなんだかやさしい感じがしました。

    映画、見に行ってみようかなー

  • 初めて石田衣良さんの本を読んだ。スッキリとした文体と人物の描き方が気に入った。くどくない。さまざまな人間の欲望を一方的に価値づけることなく理解しようと努力する主人公の姿勢に感服した。

  • なんか綺麗にまとまった話

  • いろんな女性の、普段では触れられないだろう面々に沢山出会えて楽しかった。
    扱われていることは刺激的なのに読後感は柔らか。これは解説にもあった、展開として何があったかではなくて、主人公をの目を通してどう書かれたかが重要だったのかなと思う。それが退屈ではないし読みやすかったし、個人的には相性が良かった。再読したい。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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