暗黒童話 (集英社文庫)

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著者 : 乙一
  • 集英社 (2004年5月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087476958

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暗黒童話 (集英社文庫)の感想・レビュー・書評

  • グロい部分もあるけど、1番怖かったのは母親。記憶が無い、出来ない、というだけであんなにも態度を変えるのか…ちょっと悲しくなりました。

    本編に出てくる、鴉と少女のお話。意外と泣きそうになってしまったのは私だけでは無いはず(笑)

  • 本の話の前に映画『ムカデ人間』(2009)の話を。若い女性ふたりがドイツを旅行中にレンタカーがパンク。助けを求めたのが森の中の一軒家に住む外科医で、知らぬ間に睡眠薬を飲まされて、目が覚めると地下室のベッドに拘束状態。外科医は人間を拉致しては、それぞれの肛門と口を繋ぎ合わせて“ムカデ人間”を作る実験をしていた……という、書いているだけでテンションが下がりそうな作品です。

    『暗いところで待ち合わせ』(2006)や『きみにしか聞こえない』(2007)の原作者で、アニメ作品『ホッタラケの島 遥と魔法の鏡』(2009)の脚本も担当した乙一は、グロな著作のイメージが私にはまったくなかったため、『暗黒童話』を手に取ってしまったのですが、涙目。

    おもしろかったんです、凄く。ただ、これがまるで“ムカデ人間”。森の中の一軒家に行方不明になった人間が囚われていて、体の各部位を繋がれているんです。みんな意識ははっきりしているから、口々に喋る。そして、仲よしこよし。この異様な光景が発見されたときの描写は思い出したくもありません。

  • 女子高生の白木菜深は、事故で記憶と左目をなくしてしまい、眼球の移植手術を受けることになりました。ところが、その左目は、かつての持ち主が見た映像を菜深の意識に送り届けてきます。

    家族やクラスメイトたちは、以前の活発だった菜深の姿を見たいと願いますが、現在の菜深にとって記憶を失う前の彼女は別人のようにしか感じることができません。どこにも自分の居場所がないと感じた菜深は、左目が彼女に見せる映像を追って、眼球の提供者である冬月和弥という少年の暮らしていた楓町を訪れます。

    和弥の姉の冬月砂織たちと交流しながら、菜深は生前の和弥が見た猟奇的犯罪の犯人の追求を始めます。和弥の眼球は、手足を奪われた状態で、青いレンガ造りの建物の地下室に閉じ込められている少女・相沢瞳の姿を映していました。

    「三木俊」というペン・ネームで『暗黒童話集』という本を出版していた犯人は、傷つけた生き物の命をいつまでもこの世界につなぎとめておく不思議な力を持っていました。彼はその力を試すように、相沢瞳を始めとする多くの人びとの身体を傷つけ、彼らを地下室に閉じ込めて観察していたのです。やがて菜深は、青い洋館に住む画家の潮崎が犯人ではないかと疑い始めるようになります。

    展開の仕方がうまいので、読んでいる最中はドキドキしながらページを繰っていったのですが、読み終えてみるとちょっと不満が残ります。とくにエピローグで、菜深が記憶を取り戻して自分自身との「和解」に至るまでの経緯を、もう少し事件と密接にリンクさせてほしかったように感じました。若干、取ってつけた結末といった印象があります。

  • 最後迄読み切った自分を
    初めて褒めてあげたい気分でした!
    しんどい内容
    もうええわ
    29/2/26

  • ちょっとグロい表現があるので苦手な人は要注意。ラストに向けては乙一らしい予想を裏切る話の展開であっという間に読んでしまった。

  • 残酷でグロテスクなホラーなのに、繊細な感情、人の繋がりや温かみもある。クライマックスには物語が右葉湾曲して、乙一さんに騙されそうになるが、最後は一見バラバラだったものが繋がって一貫性があったのが良かった。
    物語作家、三木の少女とカラスの話はただの残酷な話の中にも心に訴えるものを感じ、和弥の姉に寄せていただろう気持ちに何か人間的なものを感じた。生き物を、研究者のように冷静に分解し観測する一方で、そんな彼には友達が出来ず、唯一人生でたった一人だった友達が和弥の姉にそっくりだったということを知って、彼女に贈った花や、時計を返そうと引き返したことに納得。
    菜深が変わってからの母親の態度は、まるで野生動物のように、自分の子供だと思えなくなったことから娘を拒否し始めることが印象的だった。
    そんな菜深が犯人を一人で暴きだそうとする姿は、見ていられないほど危なっかしくてハラハラした。結局犯人に見つかってしまいラストはどうなってしまうのかと、最後まで目が離せなかった。

  • 突然の事故で記憶と左眼を失った女子高生の「菜深(なみ)」。
    移植手術で眼球の提供を受けたが、その左眼は様々な映像を脳裏に再生し始める。それは眼と、その持ち主である冬月和弥が見てきた記憶だった。

    記憶をなくし、それまでと同じようにふるまうことができずに戸惑う「私」を、その心の隙間を埋めるかのように映像と記憶を提供してくれる左眼が優しくつつんでくれる…。
    その左眼のかつての持ち主が暮らした街に訪れた菜深は、恐ろしい事件にまきこまれていくことに。


    新しい生活に癒しを見いだした「私」は記憶が戻る事を恐れつつ、また和弥の姉、砂織との生活で感じた思いを忘れることを恐れる。

    記憶を戻した「菜深」が、当時の「私」を振り返るシーンは感動できます。

  • 想像すると少しぐろくてでも読み終わるとスッキリする

  • 黒い家と比べると迫力はないものの、じんわりとした恐怖がありました。

    グロテスクな表現。だけども痛みの描写がないからか途中から気持ち悪さを感じなくなってました。

    君の名は。を最近見たのでなんだかそれと重なる感覚があったり 笑

    ホラーというジャンルになるのですか。
    それでもどこか青春というか、なんというかそういう類の感じもある不思議な本でした。

  • 【状態】
    展示中

    【内容紹介】
    突然の事故で記憶と左眼を失ってしまった女子高生の「私」。臓器移植手術で死者の眼球の提供を受けたのだが、やがてその左眼は様々な映像を脳裏に再生し始める。それは、眼が見てきた風景の「記憶」だった…。私は、その眼球の記憶に導かれて、提供者が生前に住んでいた町をめざして旅に出る。悪夢のような事件が待ちかまえていることも知らずに…。乙一の長編ホラー小説がついに文庫化。

    【キーワード】
    文庫・ホラー・高校生


    +++2+1

  • 読者のミスリードを狙っている感が明らかで、読了後は驚きよりも不快感が残りました。もう少し丁寧に伏線が張ってあればよかったなと思います。

    ただ、あとがきを読んで「初期なら仕方ないか!」という気にさせられます(笑)

  • 怖いしグロいのに続きが気になり最後までほとんど一気読みした。トリックがしっかりしててすごい。小説を普段読まない人にもすすめられる面白さ。

  • ちょっと厨二ぽいファンタジーミステリ

    まぁ面白いかな

  • 挿入される短編童話の方が面白いのではないかというのがむしろ乙一らしい。

  • 乙一さんの書く話はすごい。
    これなんてグロ過ぎてもうよくわかんない。笑
    でもミステリとして良作。
    あー、これ1年前なのか!
    って。
    純粋にびっくり。
    ミスリードされてたんやなあー、って。
    設定はほんととんでもだけど、トリックはすごい。

  • 確かに「暗黒」
    淡々とした文体で語られる狂気の物語。
    救いようがない話こそが乙一の魅力だと思っているが、そんな話。

  • 記憶喪失になった菜深が、移植された和也の目の記憶を追体験していくストーリー。
    そこで見た映像に事件に巻き込まれた子が映り、和也が真相に迫った時に映像が途絶えてしまう。
    あの子を救わねばと、目の記憶を手掛かりに事件を追う。

    ちょいグロ。いくら傷つけても相手が死なないという人間離れしている能力を持った犯人。犯人は予想外だった。

  • グロ半分ミステリ半分せつなさ少々といったところで、乙一フリークとしては少々物足りない感じがしましたが長編としてはうまくまとまっていたと思います。
    立て続けに乙一作品を読んでいたので、後半を過ぎた当たりから展開が読めてきました。乙一をあまり知らない状態で読めば更に楽しめたと思います。

  • 良かった。 後半、盛り上がって面白かったがそこまでが長かった気がする。何処がと言われると解らんが。 警察に事件のことは話すなと言われるが読者にまで解らんままって… 犯人のその他の犯罪とか被害者のその後の為に読み進めたのに

  • 童話が怖かったです。
    あと記憶喪失になるのも怖いと思いました。
    記憶喪失になったら、もっと周りの人優しくしてくれると思ったけどそれは幻想やった。
    怖い話やけどやっぱりファンタジーやとも思ったよ
    あと犯人間違えとって悔しかった

  • グロいの苦手で、想像力豊かな人は要注意。。
    読んでいて、痛いし気持ち悪くなる。。
    でも、主人公の菜深目線で真実に迫っていく感覚は、良い緊張感で読み進められ、これがデビュー作かと思うと脱帽。

    犯人は誰なのか。主人公はどうなってしまうのか。
    登場人物たちのその後はどうなるのか。

    余すことなく綴られるストーリーは、痒いところにも手が届いている。
    でも、やっぱり暗黒過ぎたな、私には。苦笑

  • ちょっとぐろいかな…。
    鴉が少女に目玉と言う名の夢を持ってくるお話。
    他人の目玉を通して、夢を見る。
    すごいお話だなと思いました。

  • 出だしが好み
    けれど、現実離れした箇所がありそこが気になる人は向かないかなと。

    個人的には好きな方
    けれど、ラストがちょっと物足りない

    まさかのあの人には驚かされたけど
    もう少し伏せんとか欲しかったかなー

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暗黒童話 (集英社文庫)の作品紹介

突然の事故で記憶と左眼を失ってしまった女子高生の「私」。臓器移植手術で死者の眼球の提供を受けたのだが、やがてその左眼は様々な映像を脳裏に再生し始める。それは、眼が見てきた風景の「記憶」だった…。私は、その眼球の記憶に導かれて、提供者が生前に住んでいた町をめざして旅に出る。悪夢のような事件が待ちかまえていることも知らずに…。乙一の長編ホラー小説がついに文庫化。

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