- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087476958
感想・レビュー・書評
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主人公の成長していく姿が素晴らしい。乙一で一番好きな一冊。僕はこの本を「白乙一」だと思っています。
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書店で手にした時は震えた。セルフマグニチュード
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何度読んでも、先がわかっていても面白い。
死には痛みや恐怖を伴わないのだろうか、と私に思わせた最初の作品。
2020/08/13 -
面白かったです。ミステリーとしてハラハラさせられました。ただ、ホラーではなかったです。ちょっとグロいです。グロい箇所は、読み飛ばして解決。
夏の夜長にホラーを読みたいと思ったことは、叶わなかったですが、逆に、ホッコリものに出会て良かったです。 -
ある少年の片眼を移植された、記憶喪失の女の子の話。
ミステリとして良くできたお話。
ホラーというよりは、最終的に前向きになれる話。 -
乙一さんの物語に出てくる人物は設定が面白い。
ただ読んでいて犯人はなんとなくわかるというか、勘ぐってしまう。
アイのメモリーの鴉はの描写はグロいので、始めから流し読みをしてしまった。
鴉に襲われた人たちに痛みを感じた様子がなく不思議に思っていたが、三木自身のことからだったので納得できた。 -
視点の扱いには納得のいかない部分もあるが、美しい残虐と硝子のような感性が弛まぬ展開に乗って胸を打つ。実に乙一な一冊。
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残酷でグロテスクなホラーなのに、繊細な感情、人の繋がりや温かみもある。クライマックスには物語が右葉湾曲して、乙一さんに騙されそうになるが、最後は一見バラバラだったものが繋がって一貫性があったのが良かった。
物語作家、三木の少女とカラスの話はただの残酷な話の中にも心に訴えるものを感じ、和弥の姉に寄せていただろう気持ちに何か人間的なものを感じた。生き物を、研究者のように冷静に分解し観測する一方で、そんな彼には友達が出来ず、唯一人生でたった一人だった友達が和弥の姉にそっくりだったということを知って、彼女に贈った花や、時計を返そうと引き返したことに納得。
菜深が変わってからの母親の態度は、まるで野生動物のように、自分の子供だと思えなくなったことから娘を拒否し始めることが印象的だった。
そんな菜深が犯人を一人で暴きだそうとする姿は、見ていられないほど危なっかしくてハラハラした。結局犯人に見つかってしまいラストはどうなってしまうのかと、最後まで目が離せなかった。 -
グロ半分ミステリ半分せつなさ少々といったところで、乙一フリークとしては少々物足りない感じがしましたが長編としてはうまくまとまっていたと思います。
立て続けに乙一作品を読んでいたので、後半を過ぎた当たりから展開が読めてきました。乙一をあまり知らない状態で読めば更に楽しめたと思います。