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この作品からのみんなの引用
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銃を突き付けられ、砲声を機器、人の死を目の当たりにした後にも、日常生活は何ひとつ変わっていない。死線を越えて人生観が変わるなどというのはうそであることを響子は知った。
― 389ページ -
目の当たりにした両民族の対立からすれば、和平への道のりは決して平坦ではないということは想像がつく。「雨降って地固まる」などという単純な和解はありえない。戦争にたかってくる蝿を追い払いながら、地道に交渉を重ね、歩み寄っていくしかないのだろう、と響子は改めて思う。
― 388ページ -
いくらでもいるんだ。得するやつは。血の匂いに寄ってくる肉蝿にとっては、だれが勝とうかだれが政権を取ろうが関係ない。戦争状態させ続いていればいい。いや、いつ相手が攻撃をしかけてくるかわからないという不信と不安さえあればいい。
― 362ページ
みんなの感想・レビュー・書評
地中海に浮かぶ島、キプロスは愛と美の女神、アフロディーテの生まれた島といわれ、美しい自然や文化遺産、優雅な5つ星ホテルもある「究極のハイクラス・リゾート」。夫も子どももいる女性誌の編集者とカメラマンが取材でキプロスを訪れることになります。物語の導入部では、ワーキングマザーが読むとリアルに実感できる毎日の忙しさや不条理さが綴られていて、つい身につまされたりするのですが、キプロスに着いてから物語の色... 続きを読む »
「6日間の極上の恋」「それぞれの人生をかけた男と女の哀切なせめぎ合い」とはよくいったものだ。まったく「冒険小説」とはいえず、集英社の本帯を書いた人の文才のなさには本当にあきれた。でも半分くだらない恋愛話を想像してたら、逆の意味で裏切られた本だった。キプロスの歴史や、風景の描写は素敵だし、なによりも作者の紛争とか平和における考えとか、すごく共感できる部分があってとてもよかった。ただ、なにがおきているか、という会話についてはすごく会話が不自然なように感じた。もう少しうまく伏線はれればいいと思う。
会社でも家庭でも本音を出すことの出来ない、雑誌出版社に勤めるキャリアOLが主人公。
そんな彼女が取材で、ギリシャ、トルコ、キプロスそしてロシア連邦と複雑な国際・民族関係がひしめく、小さな島キプロスへ。
そこで紛争に巻き込まれて…ってお話。
イマイチ話の主題がなんなのか分かんなかった。
篠田さんは2冊目。社会派のお話を書く人なんですかね。
いろんな分野の本が集結して、刺激的でした!人に勧められると読みたくなりますね。読書分野が広がりそうで、楽しみです。
あらすじを読むに恋愛要素が強く、タイトルも平和でぼんやりした印象があり読み始めたが、全然違った…
読み終わってみると、紛争に巻き込まれていく展開と、二人の距離感が不自然なく感じられた。普段の私なら、もっとドラマティックなラストを望みそうなのに、妙にしっくりきているのはなんでだろう。
結局、私はこの作者の描く女性臭さにいつも妙に共感できるので、個人的には好きな作品。思った以上に余韻の残る満足さだ。
背表紙には、「39歳の女に訪れた、束の間の恋」なーんて書いてあるから、てっきり色恋沙汰中心だと思って読んだわ。騙された。 確かにロマンスも若干あったけど、決してメインじゃない気がした。 なんかね、あんな感じ。よく洋画のアクションや冒険もので、あれよあれよと事件に巻き込まれた男女がちょっと一線超えちゃったけど、事件解決、また二人個人の日常に戻っていくって感じ。 映画見てるときは、「ロマンスまじ... 続きを読む »
民族や宗教対立という現代の問題をキプロスを舞台に提示。
女性誌の旅行ガイド取材が目的である主人公に、戦争カメラマンが絡む。
対立の最前線で展開されるジャーナリズムやNGOなどの活動と国などの思惑、それぞれがリアリティをもっているのは確固とした取材のもとに書かれているからだろう。
ジャーナリズム精神とか、プロの編集者、カメラマンっていうのを思い知らされた気がした。
美しい島の内戦というテーマも考えさせられた。
きれいな観光地ってのは、きっとそれだけじゃないんだよね。
このタイトルの意味が最後にわかった。
感動しました。
(2005.11)
出版社に勤める女性の響子。
最初に彼女のプロフィールが細かく紹介されるが,
それが後に続く非日常的状況と激しくギャップがあるような気がして
余計強く後半を際立たせる。
タイトルからは想像ができなかった内容。すっごく面白かった〜。キプロスなんて国まったく知らなかった。いまでもきっとこういう内紛のある世界がまだまだたくさんあるんだよね。。。

題名をながめ、一見幸せそうに見える家族が、実は問題大有りでばらばらになって行き、その象徴として飼っていたインコが逃げてしまい、その家族がどのように立ち直っていくのかという物語なのかなと、なんとなく思っ...





