- Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087477542
感想・レビュー・書評
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ラスベガスの魅力がぎっしりつまった一冊。
訪れたことのない私のような人にも、ラスベガスを五感すべてで感じさせてくれる小説でした。猛烈にラスベガス行ってみたくなった!!
ストーリーも、なんだか優しい気持ちになれるラストで、とってもいい読後感。
ミリオネアになれるとびっきりの幸運を前にしながら、ジョンと大前とリサが選んだ選択がとてもすがすがしかった。幸福は自分の手で掴むものなんだなあ、としみじみ思わせてくれる。
そしてほんとの幸せはやっぱりお金だけじゃ手に入らないんだなあ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
場所はラスベガスのカジノ‼ひょんな巡り合わせからジャックポッドに3人の運命が交錯する❗何も考えずにのめり込んで読める内容はさすがの一言。読み終わったあとラスベガスにいきたくなること間違いなし✨
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浅田次郎という著者 と 題名で選んだ本。
長かった、。。。
1カ月ぐらいかかった。
著者がラスベガスに定期的に訪れるということで、著者の目から見たベガスの現実と歴史をミックスして、ストーリーが進んでいく。
大前剛(オーマイガ) 梶野リサ ジョン・キングスレイ
3人のジャックポット
内容はラズベガスに関する全般。登場人物も多い。
何だかベガスのことが少しだけ分かったような、分からないような・・・ -
小学生の時、図書館で借りて読んだことがあった。ラスベガスの非日常的、享楽的な雰囲気が感じられて、印象に残っていた。
改めて読んでみると、「そうそう、こんな感じだった」と懐かしいところもあれば、「こんなくだりあったっけ」と疑問なところもあった。
基本的にはおもしろい。ラスベガス、カジノという非日常的な舞台で、ジャックポットをきっかけに人々があれやこれやバタバタする。三谷幸喜の映画に近いかも。
しかし、ところどころ著者の思想を感じる表現があり、それが物語への没入を妨げる。章と章の間に挟まれる、エッセイ的な文章があるが、これはいらない。舞台の背景、歴史等を知ることができるが、一気に現実的な話に戻されて没頭できない。また、地の文や登場人物の会話にも、「アメリカ人とはこういうものである」といった、国や人種を十把一絡げにしてしまう表現が多々あった。著者自身何度もラスベガスに行っており、そこで実感していることなのだろうが、ジョークのように笑えるわけでもなし、どうも鼻につく感じがする。
物語としての雰囲気はいいのに、著者の思想が見え隠れして残念。
それから、なぜあの二人に恋愛感情が芽生えたのか、それがどうしてもわからない。 -
さすが浅田次郎。
500ページ以上あったのにさくさく読めてしまった。
ラスベガスでジャックポットを当てた男女3人と、
それを取り巻く人々の悲喜交々。
ジャンルでいうと、ヒューマンコメディかな。
各キャラクターが面白いうえ、
途中に挟まれるラスベガスの描写がとても魅力的。
ラスベガスに行きたくなりました。
マフィアのドンとその息子のやり取りに声を出して笑ってしまった。 -
面白いです。現実にこんな事が起きたら、大変な事態ですが、これこそ小説という感じがしました、あり得ないけどあり得そうなストーリー。様々な登場人物が、全員キャラが濃い。さらに各々の事情が重なっているんですが、ごちゃごちゃせずにスッキリ読めます。最後の結末がとても気持ちの良い終わり方でした。
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面白かったー。一気読みです。ヤクザのホテル経営作品並みの面白さでした。ラスベガスに行ってみたくもなった。
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日本史上最大のお気楽男、ファッション・メーカーの共同経営者にだまされ彼女にも逃げられた正真正銘のバカ、大前剛47歳。元スーパー・キャリア・ウーマン、現ラスベガス・ブールヴァードのコール・ガール、肉体以外のすべてを捨てた梶野理沙32歳。ベトナム戦争末期の鬼軍曹も、いまはただの飲んだくれ、エリートの妻に捨てられたジョン・キングスレイ―が、スロット・マシンで史上最高のジャック・ポットを出しちまった!だが…。謎の老婆に若き石油王、元マフィア父子にヒットマンetc。爆笑のうちに、人生はルーレットのごとく回転し、そして!著者会心の、勇気百倍正調喜劇。 -
前は浅田次郎の作品を好んで読んでいましたが、東野圭吾のエッセイ集で(まだ読み途中)紹介されていたので、読みました。図書館のリクエストはすぐに聞き入られ(もうずいぶん前のなので読む人は私ぐらい?)ました。
ぶ厚かったのですが、なんせ浅田次郎なので、読みやすいです。
なんか、人生捨てたもんでないなとか、難しい教えの本よりも,今の私にしっくりきますね。前向きに進めばいいてこと。 -
ラスベガスのカジノを舞台とした小説。作者本人と思われる作家自身が登場し、ラスベガスのカジノで楽しんでいる。日本では明治以来の富国強兵思想が残存しており、幸福を忘れてしまう。非日常のカジノで幸福を味わえる(137頁)。
カジノは国内で建設を容認するか否かの政策の対立軸になっている。この政策論争の不幸な点は賛成派と反対派双方がイメージするカジノの共通認識が得られていないことである。カジノ反対派は治安の悪化や風俗の乱れをイメージするが、カジノは危険から遠い夢の国である。ラスベガスのホテルでは従業員は依存性薬物の使用者でないことを確認してから採用する(片桐ロッキー寛士『運を味方にする カジノで一晩10億勝つ人の法則』47頁)。
カジノ反対論の中には昭和の日本に存在しないものを嫌悪し、排斥するという守旧派意識がないだろうか。カジノに否定的な論者から「土産物のガチャガチャを提供すればいい」という意見を聞いたことがある。カジノ賛成派は昭和の日本に存在しない新たな娯楽の選択肢を提示しようとしており、昭和の日本を壊すことを志向している。 -
本当にラスベガスでは想像を越えるようなことがあちこちで起きているのかなあと思いながら、楽しく読みました。