ドラゴンフライ (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087477689

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  • 【あらすじ】
    あたしは目を大きく見開いた。
    涙が零れそうになるのを我慢して―失恋をきっかけに、OLから銀座のホステスに転身したリュウ。厳しいノルマ、競争、嫉妬、いじめ。罵られ、頬を張られながら銀座のしきたりを学んでいく。
    深夜になれば、いつも誰かが控室で泣いている。でもあたしは負けない!華やかで、孤独で、悲しい、夜の女たちの闘い。

  •  OLだったマキは、失恋をきっかけに「お金欲しさ」からリュウという源氏名のホステスとなる。銀座の夜や、お姐さんのミネコに惹かれるが、しだいに「自分は一体何をしているのか」「自分の居場所はどこなのだろうか」と考えるようになる。

     ホステスの仕事がきちんと説明されているので、誰が読んでもすんなりストーリーに入り込めると思います。
     ちなみに・・・ホステスを夜の蝶と呼ぶのは良く聞きますが、ドラゴンフライはトンボの意。疑問に思い辞書で「とんぼ」を調べてみると、それらしい意味がいくつかあったので勝手に解釈してみた。
     ①不完全変態
      不完全変態には、脱皮のたびに成虫の形に近づくという意味があるらしい。リュウが徐々に銀座の女に変わっていくことの例え。
     ②えさが少ないと共食をする
      ノルマが厳しいと「別のホステスの客」を奪ってしまう。
     ③幼虫の期間は種類によって異なる
      「売り掛け」になるまでの「ヘルプ」の期間は人により異なるということ。
     以上、勝手な解釈でした。

  • 夜の世界はすごいなあ・・・おもしろい。

  • THE!女の戦い

  • 再読。なぜか急に読みたくなった。
    銀座のホステスさんの話。
    女怖く強い。
    黒服ドウメキのプロの仕事ぶりが素晴らしい。

  • OLが銀座のホステスになり、その世界の中で生き抜いていく物語。
    どういう読者をターゲットにしているんだろう?

  • とても私では行けないような、銀座のクラブ。そのホステスの話なのだ。

    OL時代にはお局様にいびられ、付き合っていた彼氏が実はバイセクシャルだった。そんな生活から逃れるように銀座のホステスになって、生きていく。共感できる人もいるかな?

    私は、ホステスの世界なんて、自分には関係のないものだ、と思うのだ。けれど、この世界の話もビジネスには参考になる。いかにお客様を喜ばせるか!!いかに競争に打ち勝つか!!

    ヘルプから売り掛けになって、華やかだけど激しく厳しい女の戦いに赴くリュウの姿に、日々の活力をもらえるでしょう。

  • リュウは弱くて強い。卑屈さがない。夜の世界に漂う、濁った諦めがない。そして素直だ。読んでいて気持ちよかった。

  • 夜の世界だねー

  • 作者の室井佑月に似てるって言われただけの理由で読んだ。
    女は強いです。銀座ってすごい。
    これを読むたび、自分にお金をかけるって大切だなあと。

  • こういう大人っぽくはなりたくない。
    いやらしい話じゃないのにすごいいやらしく感じた。

  • どうせムロイユズキなんてちょっとかわいい顔とちょっとスタイルのいいカラダをもってて。ちょっと鼻にかかった声の舌ったらずなしゃべり方をするものだから。バカな勘違いオヤジたちにチヤホヤされているだけできっとろくな文章を書けっこないだろうし。そもそもムロイユズキにストーリーなんてつくれるの?と思っている人は案外いるんじゃないだろうか。と。以上は。解説者が寄せたものの。抜粋である。

  • 水商売の話。主人公が「リュウ」だから、ドラゴンフライなのかなぁ。<br>室井さんの経験談も含まれてるのかは、分からないけど、お水初心者(?笑)にも分かりやすいし、話の展開も読み進めやすい。<br>けど、最後はもうちょい期待しちゃうよなー。とか。<br>2007.1.23 読了

  • あたしは目を大きく見開いた。涙が零れそうになるのを我慢して。失恋をきっかけに、OLから銀座のホステスに転身したリュウ。厳しいノルマ、競争、嫉妬、いじめ。罵られ、頬を張られながら銀座のしきたりを学んで行くそんな一冊。

  • 煌びやかな、銀座の世界での
    女の戦いが面白いです。

  • リアルお水の世界!!ってかんじですきです.

  • 銀座の蝶タチはこんなに壮絶なのかしら・・・
    でも、アタシ、負けない自信ある!(笑)オンナの戦いはコワイコワイ。
    祐月さんの物語はフィクションなのか、ノンフィクなのかわからないところがオモシロイ。

  • 銀座の女たちのことを刻々と書いてある1冊。作者の人生経験があるからこそ書くことができた物語だと思う。

  • 銀座とか夜の女系が好き。

  • 室井佑月、初めて読んだ。あんまり期待してなかったけど、スラスラ読めて良かった。もっとおっきな展開
    があると思ったら普通で残念。

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