- Amazon.co.jp ・本 (768ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087477788
感想・レビュー・書評
-
私の読書人生をスタートさせた本のうちの一冊。
おもしろくてどんどん読めた。
何度も読みたくなるスパイスの旅。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
タイトルからも分かるように、カレーのお話です。
手を出すのをためらった理由のもうひとつが、ただただカレーを
追いかける話だったら嫌だなってことでした。
目次は全部「○○カレー・△△風」だしね。
でも、これね、家族の物語でもありますよ。
主人公といとこたち、そして祖父、さらには親たちを繋ぐ物語。
こんだけ長い話になってしまった理由も分かるってかんじ。
死期を目前にした父の勘違いから祖父の洋食屋があった場所に
カレー屋を開くことになった主人公が、かつて約束を交わした
いとこたちに会いに各地を回り、成り行きと勢いに任せつつも
その中で成長していく、そんな青春物語ですね。
もちろん、カレーもたっくさん出てきます。
これ読んでる間、何度カレーを食べたことか(笑)
推理小説にあるような残酷な謎ではなくて、「なぜ?」がいくつか
あって、それを解き明かす展開にもなっているので、その点もまた
十分に楽しめるかと思います。
カレー好きの方、自分の道に迷ってる方などには特にオススメかも。
わたくしはまた放浪したい欲求が膨れ上がってきました。
自分の性格ではきっとできないけど。
いとこたちのスピンオフ作品なんてのも書いてくれないかなぁ~ -
カレーが作りたくなる話。
初めて読んだ竹内さん作品。
おすすめ出来る作品です。
読んだのは随分昔。 -
人から勧められて読んだ。何度か再読したが最近してない。本棚から引っ張り出そうかな。
-
竹内真さんの作品は、安心して読める。とってもがっつり大成功するわけじゃないけど、ちゃんと前に向かって進んでて、何となく勇気や希望が持てる。
何かしたくなってくるそんな前向きな作品。
紹介してくれたM君に感謝。 -
2014年6月26日読了。祖父の死を前にして「大きくなったらカレー屋をやろう」と約束した従兄弟たち、別の道を進みだした5人が祖父の思い出のカレーの元に再び集まる・・・。青春カレー小説。日本-アメリカ(バーモント州)-インド(バラナシ)-沖縄と続くロードムービー的な楽しさもあり、祖父のカレーの謎を解くミステリでもあり、父親に対する複雑な思い・将来に対する不安を克服していく成長小説でもあり。複雑だけどシンプルで、奥が深いけどありふれていて、馴染み深いけど新しい。「カレー」をテーマにすれば、未熟だろうがとっちらかっていようが「煮込んで味付けすればおいしくなるんだよ」とばかりにほっこりといい小説ができあがる、ということなんだろうなー。700ページを超える分厚い本の割りに、「マジックタッチ」の説明が不足していたり、それぞれの従兄弟の心理描写がいまいち浅かったりと不満もあるが、それ以上の満足感を受ける小説だった。カレー食べたい。
-
カレーが食べたくなる。表現がすごく素敵!!
-
「大人になったら、カレー屋やろう。」
幼い頃に交わした従兄弟たちの約束。
やがて時が経ち、それぞれの思いが
交差する。
この本キッカケで定期的にカレーを
作るようになりました(^_^) -
久々にいい本でした。