コンビニ・ララバイ (集英社文庫)

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著者 : 池永陽
  • 集英社 (2005年6月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087478297

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コンビニ・ララバイ (集英社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 短編集。
    「向こう側」感想
    人には簡単に諦めちゃいけないことが絶対にある。
    本当に大切で、自分にとって何よりも大事なことはけっして諦めちゃダメなんだと思う。
    八坂はどうしてあんなに性急に答えを出してしまったんだろう。
    もっとちゃんと言葉で伝え合うことが出来ていればと残念でならない。
    ホームレスのおじいさんとマル。治子と八坂。
    たとえ言葉は通じなくても、おじいさんとマルの間には強い絆があった。
    大切なことは急いじゃダメなんだ。
    ゆっくりと時間をかけなければ育たないものだってあるのだから。
    切なくて哀しすぎる結末に胸が痛くてたまらない。

  • 小さな町の小さなコンビニ、ミユキマート。
    オーナーの幹郎は妻子を事故で亡くし、幸せにできなかったことを悔やんでいた。
    店には、同じように悩みや悲しみを抱えた人が集まってくる。
    堅気の女性に惚れてしまったヤクザ、声を失った女優の卵、恋人に命じられ売春をする女子高生…。
    彼らは、そこで泣き、迷い、やがて、それぞれの答えを見つけていく―。
    温かさが心にしみる連作短編集。

  • 珈琲屋の人々を読んで、
    主人公が 人殺しで、服役し、それで 喫茶店のマスターをしている。
    そのマスターのもとに、離婚したり、いろんな生活破綻者が
    思い詰めて、相談に来る というパターンだった。
    どこか、くらくて マイナスのイメージがあり
    ほんの少し、上に向く感じだが、でも沈没している。
    それでもいいのだ という感じがあった。

    今回のコンビニのマスターは
    ヨメに言われて、会社を辞めて コンビニを開いた。
    しかし、子供は 車にはねられ、ヨメも自動車事故にあった。
    何か、抜け殻のようで、店を 守る気概もないようだ。

    にぎやかで 乾いている コンビニ。
    あいかわらず、そこに来る人たちは 離婚経験があったり
    サラ金の借金があったり、ヤクザだったり、
    生活の底辺で苦労している ような人だ。
    くらい顔をしていて、しかし、暖かみがあるというキャラクター。
    なぜか、読みながら ますます くらくなってしまう。
    作者のからだにある 何かは こんなにもくらい物語を
    紡ぎ上げて、なにを語りたいのだろうか?
    さびしい人格が さびしい物語を書いているなぁ
    という 感じで 終ってしまった。

    セックスの場面を無理矢理いれていて、
    あまり、必然性がないような。
    乾いていたり、濡れていたり、清い関係。
    ふーむ。なぜか 動物的な感じだね。
    まぁ。池永陽は これでいいよ。

  • 小さなコンビニが舞台の短編集
    どの話もすごく切ない
    オーナーは優しい人でとてもあたたかい人だけどオーナーにかかわる人はみんなハッピーエンドにはならない
    読んでるこちらがどよ〜んと暗くなる感じ 最後のおじいちゃんとおばあちゃんの話は悲しいけど唯一良かったねと思えたかな

  • ワタクシコンビニはあまり好きではない。ホンライ。
    便利ですけどね。認めます。エライです。

    まぁ、商店ですよね。昔だったら。
    お店側の自由度は低いけど(一律一緒の品揃え的な)
    お客さんはとっても自由に色々頼める。こんびにえんす。

    本の舞台としてはこういうスタイル好きなので。
    いろんな人が来て、それぞれにエピソードが有って
    この場所を通じて絡み合って行く。

    読んでて疲れない、好物のスタイルです。

  • 小説の雰囲気がどこか『居酒屋兆治』(山口瞳)辺りに似通ってると言えば、細部の違いに気付かない語弊ありまくり、だろうか。5刷2006年。101

  • 思ってた感じとちょっと違ったけど面白かった。
    どの話も個人的にすっきりしなかったけど。
    池永 陽さんの小説は初めて読んだけど、作品の雰囲気は好きだなぁと感じました。別の作品も読んでみようと思いました。

  • コンビニの店員及びお客様の人間模様を描いた短編作品。共通しているのは、みんな不器用。そして寂しい人であること。


    どの作品も本当のラストは読者まかせで、登場人物たちがその後、どんな道を歩いたかは描かれていない。

    読み手の心持ちでラストの余韻が異なるだろう。


    歪みながらも自分たちの道を歩き出せた(はず)と、感じた自分は、以前より素直になれているのかもしれない…

  • 妻と子供を事故で失った男が経営する個人経営のコンビニに、色々な過去を負った人々が訪れる。借金で首の回らないホステス。店員に惚れるやくざ。万引き常習の女子高性。皆このコンビニの薄暗い優しさに惹かれて足を向けるのだった。

    珈琲屋の人々でも感じた人生のレールを外れてしまった、心弱い人々への優しさを感じます。でもどの登場人物も心の奥底に消しきれないドロドロとした情念が燃えているのを描いています。そう、何歳になっても欲望も恋情も有るはずですよね、諦めてしまうだけで。
    点数に反映できない魅力のある本でした。

  • 優しすぎるコンビニオーナーと、その周りの人たちの話。

    最後に亡くなった息子と妻が出てくるところはほっこり。

    コンビニオーナーは、若い頃は浮気もたくさんして、息子が死んで変わったようだが、人間はそう簡単に変わらないと思うし、いまはいい人だけど奥さんかわいそうだなと思った

    その分、いろんなひとを救っているのかな

    性的表現や男女の愛情表現が全話共通で何かを表現してるみたいだけど、よくわからん。

    2016.1.23

  • 小さなコンビニで起こる、事件(とまではいかない、日常の一コマ)を連作で書かれた本。
    大事件は起きないけど、だからこそ小さなよくある風景が短に感じておもしろいなと思う。妻と子供を失った店長が淡々とこなす毎日。
    好きなのは、最後の「ベンチに降りた奇跡」「パンの記憶」かな。
    ベンチの方は、結婚はしていない老夫婦の奇跡を描いたもの。こんなことはないけど、素敵だなと思う。
    パンも記憶はまったく違う話だけど、自分を変えて再生させるという意味では、なにも言わずにそばにいてくれた店長の存在がありがたいなーって思う。

  • 息子と妻を失ったおじさんが店長を務めるコンビニを舞台に繰り広げられるヒューマンドラマの数々。

    腑抜けとなったおじさんが徐々に魂を取り戻していくストーリーでもあるように思う。
    そんな、ちょっぴりホッとする、お話集。

  • #読了。連絡短編集。コンビニ、ミユキマートのオーナーの幹郎は妻子を事故で亡くしてしまった。家族を幸せに出来なかったことを悔いる日々の中、店に集まる人々とのかかわりを描く。優しさの形は様々だが、心温まるストーリー。

  • 「温かさが心にしみる連作短編集」との紹介文があるが、温かいのは幹郎だけでは。人間くさいのかもしれないけど、何となく好きになれない人ばかりだった。締め方もものすごいご都合主義な気がした。いきなり変なファンタジーにするのではなく、幹郎が妻と息子の死をに折り合いをつけて、自力で乗り越えた方がよかったと思う。

  • 穏やかな中に静かに存在する死の雰囲気。読者に想像させる終わり方が余韻を残す。主人公の後悔からくる無気力が、他者にとってはある種の癒やしになるという面白さ。

  • 『珈琲屋の人々』が面白かったので、似たテイストを期待して手に取ったのですが、全然違いました。。本当に同じ作者さんのお話かしら?と思うくらい。
    勝手な思い込みを押し付けられてるように感じるお話が多くて、ちょっと辟易しました。

  • 例えるなら、甘いか苦いか分からないみかんをたべて苦くて少し悲しくなった時の感覚。

  • 妻子をなくした主人公が営むコンビニエンスストアを
    来訪するお客たちとの悲喜こもごもなストーリーかと思ったのに
    全く違った。

    たったの7編のストーリー内で
    死んだ(死んでいる)。。。9名
    (内2名は本通りから離れた静かな住宅街にあるはずの
    主人公の店前の道路で轢かれて)
    浮気、不倫をした。。。6名
    何この狭すぎる世界観と背景。

    何故そこまでこだわるのかがわからないが、生々しくて、しかも古臭い表現でダサい性描写の数々。全話にもれなく付いてくる。村上春樹風にしたいのかな?

    最後まで主人公の名前が何故か「かんぶ」に見えてた。

  • 物事や感情の起伏の結果、それをすぐ体の性的な反応や感覚に例える事が多いなと感じたナリ。
    この作家or作家が参考にする身の回りの人達は、性的な行為をしようとするハードルが自分よりも低いのかなと感じたナリ。
    話自体は悪くないし、少しウルっとした所とかもあったナリ。

  • うーむ。なんとなく、元気になれないそんな終わりかた。
    最後のベンチの奇跡はちょこっとほっこりしたけど。。

  • 「自分の芸を高めたかったら莫迦になることだ。自分をさらけ出すことだ。人に嗤われることだ…私を見てくれと路上で叫べ。あざといぐらいの自己をアピールをしろ。無視されたら睨み返せ。力ずくでも振り向かせろ。しぶとく図々しくなれ…そこそこ器用に何でもこなす役者などいちばんつまらん」

  • うーーーん。悪くはないんだけど、
    ちょっと男のロマン?よく考えたら女目線だったら
    いいこと一つもないみたいな話が多くてちょっと残念な感じ。

  • 人が生きる上で、性は大事なテーマだと思う。愛し合う意味合いでも子孫を残すという意味でも。多くの作品でみられます。村上春樹が印象的です。刹那的な恋愛とか情熱的な恋愛とかとよくセットになっています。でも、諸刃の剣というか、みだりに用いたらそれはただの官能小説と変わらなくなる。作者の力量、センスにかかっていると思う。これだけの人が不快感を感じるということは今作は駄目ってことなんでしょうね。

  • そのコンビニには、便利さだけではないものがある。

    表紙の絵から、もっとほのぼのした話かと思っていたら、見事に裏切られた感じ。意外とシビアな都会模様だった。でも、救いがないわけではない。

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