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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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集団の愚劣に振り回されながら、個の強さは常識を超える日本人
― 309ページ -
自然の前に人間は脆すぎる。
― 203ページ -
敵に勝つには飢餓から解放されなければならない。飢餓から解放されたければ敵に勝たねばならない。
― 161ページ
みんなの感想・レビュー・書評
ヒロイズム無き戦争小説。起伏の少ないストーリーはおそらく多数の賛同を得られずに途中で読むのを挫折する人も多いだろう。しかし、延々と続く凄惨な描写の果てに辿り着くラストシーンの衝撃は、古処作品以外には絶対に味わえない種類のものである。
人間の尊厳を踏むにじる「飢餓」の様子が信じられないほどリアルに描き出される。そこにいたはずのない著者が、ここまでリアルに「飢餓」を書けることにまず驚愕する。そしてそれを通して、多くの兵が飢えなければならなかった、飢えの中で死ななければならなかった「戦争の実態」というものを冷徹に、克明に描き出すのだ。
戦争はきれいごとではない。ヒーローなどいない。
「永遠のゼロ」などという紛い物の戦記物で感動している人たちのすべてにこの作品を読んでもらいたい、と強く思う。
人間の尊厳とは?日本人とは?飽食の時代にこそ読むべき大傑作。
ルソン島を逃げ惑う極限状態の日本兵の姿を描いた長編。辛いというか痛いというか...戦争がつらいと言うより、太平洋戦争での日本軍の無責任さがつらい
極限の状態に陥った時に人それぞれ生きる為にどう判断するのか何が正しいのか考えさせられる作品でした。
太平洋戦争末期、フィリピン・ルゾン島で物資輸送が途絶え、飢えていく日本兵を淡々と描いた作品。
人として生きていくために守らなければならないルール。
そのルールに生かされ、ルールに殺された人々。
自分がもしこの極限の状況に置かれたら、
果たしてルールとどう向き合うのか・・・
10.8.19 読了
<フィリピン・ルソン島>
古処作品のなかでも、大きく衝撃を受けた一番読みたくない本です。でも一番影響を受けた本です。それこそ密林をさまようように読み進め、思考がぐるぐると、「じゃあ人間てなんだ?」ってところに行き着くような、そんな読後感でした。
他の方のレビューで、人に薦めない本、という表現がされていて思わずうなずいてしまった!避けたい、でも避けられない、私にとってはそう言う本です。
これが正体なんだろうか。
以前まで密室だ、トリックだと書いていた人と
同じ作家だとは思えないです。
ルールとモラルの違い。ルールを決める者と遵守する者。
もの凄い破壊力と衝動とともに目が文字を追う事を止められない
苦しい作品。
これはキツい。ツラい。
そのキツさ、ツラさは世が世なら自分のことだったのかもしれないから。
太平洋戦争を描き続ける1970年代生まれの作家の、戦争もの第一作。 この作家のこだわりは、「ものごとは一端からのみ見てはいけない」ということだと思う(戦争については)。彼の小説ではいつも、ひとつの出来事を、まったく違うふたつの視点から、たとえば米国側と日本側両方から見てみよう、という試みがなされている。「ルール」でも、このこだわりが生真面目ともいえるほどに実行されている。 戦争の実態から程遠い... 続きを読む »
随分前に図書館で借りて読み、すっかり古処誠二に魅せられてしまいました。それ以来「きっと自分の本棚に『ルール』を置きたい」と思いつづけて、やっと出先の本屋で見つけました。2回目でしたがやはり要所要所では涙が止まりませんでした。作者はまだ40になられていないんですよね。それでこれだけ心動かす作品を作り出せるって本当に才能だと思います。人としてのルールとは何か。極限の環境において人はどのように在るのか。一読に損はありません、是非。
たくさんの人に読んで欲しい1冊。単行本で買えばよかった。戦争を知らない世代の作者が書いた戦争の小説です。胸に迫る。
〜ルソン島で兵士は空腹の限界を迎えた。
しかし『死人を食うべからず』そんな通達が…まて、何故そんな通達が?〜
『ルール』とは何か。
戦争ってなんだったんでしょうと考えてしまう一作。ラストが良い。
あの戦場の戦死者のほとんどは餓えでしたからね。実際
とにかく、お腹がすく小説。<br>
ケンタがめっちゃ食べたくなります。<br>
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と、姉貴にいったら微妙な顔をされました。<br>
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あいかわらず、この方は締めがうまいです。<br>
しんみりと、そして、ぐっとくるラストでした。<br>
戦争小説というものを初めて読んだため、そういうジャンルとしてどうこう、ということは言えないのですが、とにかくせつない。タイトルの「ルール」が何のルールかという意味を理解した時、頭をがつんとやられたような気持ちになりました。ぜひたくさんの人に読んでもらいたい。
太平洋戦争末期ものの1作目。文字どおりの喰うか喰われるか状態に、人間の尊厳について考えさせられます。一部で戦争がわかっていないなどと批判されているようですが、そりゃそうだ、70年代生まれだもん。戦争を知らない世代が、それを書こうとする試みをもっと評価するべき。
単行本も持っているのに購入。持ち歩きようだから。帯は福井氏でした。文庫であの装丁は無理?でもシンプルでいい・・・かな。願わくば白一色が。






