谷川俊太郎詩選集 3 (集英社文庫)

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著者 : 谷川俊太郎
  • 集英社 (2005年8月19日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087478549

谷川俊太郎詩選集 3 (集英社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 3巻も色々な色の言葉たちでした。やわらかかったり、ちくちくしたり、ドキドキしたり。クレーの絵に付いているのであろう詩も素敵で、絵と一緒に見たくなりました。短い中にも世界が広がります。好きなシリーズです。

  • 『女に』『詩を贈ろうとすることは』『世間知ラズ』『モーツァルトを聴く人』など16の詩篇より厳選した作品集。インタビューも併録。

  • 子ども向けのものから散文詩まで、様々な詩が集められた一冊。特に最後のインタビューは、研究したい人は必読。

  • クレーは言葉よりもっと奥深くをみつめている。それらは言葉になる以前のイメージ、あるいは言葉によってではなく、イメージによって秩序を与えられた世界である。

    言葉によって感染した病いは言葉によって免疫するしかない。

  • 向井承子さんからいただいた、『脳死・臓器移植 私たちのメッセージ』(「臓器移植」の性急な立法化に反対する連絡会編)の冒頭に、谷川俊太郎の「誰にもせかされずに」があった。連絡会主催の、「脳死・臓器移植」を考えるシンポジウム(1994年10月8日)で朗読されたものだという。

    どれかの詩集に入ってないかと探したら、この詩選集に、単行本未収録詩篇として収められていた。

    「誰にもせかされずに私は死にたい」から始まる詩の、最後の2連はこんなだ。


    誰にもせかされずに死にたいから
    誰もせかさずに私は死にたい
    丸ごとのただひとつのいのちのままで私は死にたい
    限りあるいのちを信じるから 限りあるいのちを慈しむから
    今も そして死のときも

    誰にもせかされずに私は死にたい
    扉の外で待つ者が私をどこへ連れ去るとしても
    それはもうこの地上ではないだろう
    生きている人々のうちにひそやかに私は残りたい
    目に見えぬものとして 手で触れることの出来ぬものとして(pp.235-236)

    この詩選集には、『世間知ラズ』より「父の死」も収められていた(この詩集は、15年くらい前にもらって、うちにある)。

    高校のときに、母の友人から贈られた『よしなしうた』に始まり、うちにある谷川詩集を寄せ集めたら十数冊になるが、この詩選集3の巻末を見ているだけでも詩集のほかに単行本、絵本、翻訳など膨大な冊数の本があって、ちょっとびっくりした。

  • わたしは かじりかけのりんごをのこして
    しんでゆく
    いいのこすことは なにもない
    よいことは つづくだろうし
    わるいことは なくならぬだろうから
    わたしには くちずさむうたがあったから
    さびかかった かなづちもあったから
    いうことなしだ

    わたしの いちばんすきなひとに
    つたえておくれ
    わたしは むかしあなたをすきになって
    いまも すきだと
    あのよで つむことのできる
    いちばんきれいな はなを
    あなたに ささげると
    (p.173 「しぬまえにおじいさんのいったこと」)

    ぼくのはなしもきいてほしいな
    おとなみたいにはなせないけど
    やなことばかりがいっぱいなんだ
    あそぶものにはこまってないけど
    きょういきるだけであしたがないよ
    どうしてなのかおしえてほしい

    きもちのふかみにおりていきたい
    そこにはにじもほしもないから
    かえってこえはよくきこえるんだ
    まっくらのなかでじっとしてると
    おとなもこどももきっとおんなじ
    こわいこともたのしいことも

    いつしんだってかまわないんだ
    だけどできたらいきていきたい
    かみさまなんていないんだから
    (p.176 「きもちのふかみに―― a song」抜粋)

    ―――――
    魂のいちばんおいしいところ(p.39)、人を愛することのできぬ者も(p.115)、夕焼け(p.145)etc.と一個一個固形物にして棚に飾っておきたいような良い詩がいっぱいです。真っ白でいるよりも(p.139)はちょっと寺山修司っぽいかな。しぬまえに~は『みんな やわらかい』収録時に小学生時に図書館でちらっと読んでからどの詩集に載っているのかわからないまま探してなかった詩なので、本書を読んでて見つけたときはキター!状態でした。わたしにはくちずさむうたが~からの二行が哀愁漂ってるけど満足気で好きで好きで。(そして続きにうっかりホロ泣きした過去)
    現在の国語の教科書には谷川氏の作品は掲載されていない?らしく?私の時代は『生きる』が載ってたなあ、あれで谷川詩を知ったなあ、ていうか学校で初めて読んだときこっそり泣きそうになったよなああれもまた思い出、というのを思うと、ううん、少し淋しくなるような、間に合えたとほっとするような、ちょっと不思議な気持ちになりました。さて、次に読みたい谷川詩はマザーグースです。のんびり買い求めますか。

  • 一から三までよみおえて、谷川俊太郎の詩がものすごく好きになりました。作品自体を買おうかなと思案するほどに…

  • 「まだ二〇世紀なのね
    未来ってなんてゆっくり来るんだろ
    待ってらんないな」

    「真っ白でいるよりも」を読んだとき、ずきゅうううぅーんと心をうたれた。

    「花が咲いてて、そよ風に吹かれて、それだけで幸せって思ってて、だからうしろめたいの。ひとりぼっちが。」

    それでもそれだから、「あなたの色とまざって、嫌いな花の色になるほうがましなの。真っ白でいるよりも」ね。

  • 名作「なんでもおまんこ」を収録してます。
    詩って素晴らしいですね。

  • 『ことばあそびうた』は完成度が高いと思う。

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