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みんなの感想・レビュー・書評
なんか とにかく すっごい好みだよー
今の状態がものすごくつまらなく思えて衝動に任せて何かやらかしたいけど
足場のない不安定な状態は怖くって結局今のまま
ベレンコに憧れスナフキンに憧れ、
どうしようもない もーどうしていいかわかんない
ぐだぐだなまま終わっていく感じがまさに現実
1976年9月6日、函館の上空に突如として姿を現したミグ25戦闘機。搭乗していたのはビクトル・イワノヴィッチ・ベレンコ、ソ連空軍中尉。 当時29歳だった彼は、地位、名誉、家族、母国、それら全てを捨て亡命を図る。 実際にあった出来事で、後にベレンコ中尉亡命事件として人々の記憶に刻まれることになる。 本書はベレンコの亡命を軸として動き出す。主人公は30歳に差し迫りもがいている。自由を求め、路上を汗ま... 続きを読む »
僕が16歳のときに自殺しそこなったのは
亡命してきたベレンコ中尉のせいだった。
以来亡命に憧れ続けてきたがもうすぐ20代を終えてしまう。
平凡な印刷会社での暮らしに飽きた僕は
自殺したと思っていたスナフキンから亡命屋に誘われる。
僕を思いとどめるのは仕事か、ナビか、平凡さか。
装丁:大木裕
「自由とは、自分の能力を認めてくれるシステムのことだよ。」
自由を隠れ蓑にしてないものねだりをする気持ちをばっさり切る言葉。
1976年のミグ戦闘機の亡命シーンは実話。
辻仁成さん、函館西高校の出身だそうです。
ということで、函館の風景があれこれと出てくる。
辻仁成の作品、だんだん好きになってきた。
すんなり読めた。亡命に惹かれる30目前の主人公。大人のようで、子供みたいなひと。じわ、と心に沁みる部分がある。
「ベレンコのように亡命したいって言っていたけれど、面白そうね。」ナビは抱きあった後、服を着ながら僕にそう告げた。亡命──この響きは僕を捕えて離さない。人は誰でも一度は、平凡な日々からの離脱を夢みる。あの日ベレンコ中尉が日本に亡命してきた。今、30歳を迎えようとしている僕の亡命劇はまだ始まってさえいない。…青春の焦燥をリリカルに描く長編小説。
辻仁成さんの本は「冷静と情熱の間」以外は青春臭くてちょっと苦手。でも、この気持ちわかるんだよなぁー。この作品はピアニシモよりも、青春臭さが作品とマッチしてて意外とすんなり読めた。
前作「ピアニシモ」どこか似ているような感じがしたが、読みやすかった。主人公に彼女がいるだけで、ずいぶん違うものである。やさしさがあった。






