頂点をきわめた男の物語/田中角栄との23年 オヤジとわたし (集英社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087480320

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  • あとがきより。
    生涯の終わりに立って、誰が勝ち、誰が負けたか。
    その物差しの目盛は、ただ一つ、死が訪れた時に、微かに笑って、自足も平安の裡に天界へ旅立てる人が勝者でしょう。
    それを可能にさせる条件は、私の経験によれば三つある。
    一つは生きるための知恵、実学を体、脳髄に焼きつけることだ。
    二番目は、人に好かれ、信用され、周りに人垣ができるような人柄だ。
    最後に、何でもいい、自分のやりたいこと、自分がこの世に生きた証を地表に刻み込む情熱、エネルギーを持ち続けることです。

  • 田中角栄氏の秘書を務めた方の回想録。角栄氏が人間的な魅力にあふれた人だったことが分かる。なんだかヤクザの親分みたいだと思った。最近、昭和史に興味がある。この作者も昭和ひとけた世代。

  • 故・田中角栄氏の秘書をされていた方による回顧録。お高く留まった内容ではなく、田中氏の義理と人情を綴っている。著者が本当に田中氏の事を慕っていたのがよく分かります。

  • 田中角栄の秘書官を務めた早坂茂三氏の随想録。ナマモノの政治を体感することができる。政治は生活だ。お高くとまった政治学の書物よりも、人情の機微を理解することの方がいくら大事なことか。

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著者プロフィール

早坂 茂三(ハヤサカ シゲゾウ)
政治評論家
1930年北海道函館市生まれ。1955年早稲田大学政治経済学部卒業後、東京タイムズ社に入社。政治部記者時代に田中角栄氏と出会い、以後23年間、敏腕秘書として勇名をはせた。「日本列島改造論」の名づけ親でもある。田中氏の病気療養を境にフリーとなり、政治評論家として活躍。『オヤジと私』を皮切りに、『田中角栄回想録』『政治家 田中角栄』『駕籠に乗る人担ぐ人――自民党裏面史に学ぶ』『宰相の器』『鈍牛にも角がある』『意志あれば道あり』(以上、集英社文庫)など多数の著作を出版する。2004年、肺がんのため逝去。

「2016年 『田中角栄と河井継之助、山本五十六』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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