頂点をきわめた男の物語/田中角栄との23年 オヤジとわたし (集英社文庫)
- 集英社 (1993年5月20日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087480320
感想・レビュー・書評
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あとがきより。
生涯の終わりに立って、誰が勝ち、誰が負けたか。
その物差しの目盛は、ただ一つ、死が訪れた時に、微かに笑って、自足も平安の裡に天界へ旅立てる人が勝者でしょう。
それを可能にさせる条件は、私の経験によれば三つある。
一つは生きるための知恵、実学を体、脳髄に焼きつけることだ。
二番目は、人に好かれ、信用され、周りに人垣ができるような人柄だ。
最後に、何でもいい、自分のやりたいこと、自分がこの世に生きた証を地表に刻み込む情熱、エネルギーを持ち続けることです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
田中角栄氏の秘書を務めた方の回想録。角栄氏が人間的な魅力にあふれた人だったことが分かる。なんだかヤクザの親分みたいだと思った。最近、昭和史に興味がある。この作者も昭和ひとけた世代。
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故・田中角栄氏の秘書をされていた方による回顧録。お高く留まった内容ではなく、田中氏の義理と人情を綴っている。著者が本当に田中氏の事を慕っていたのがよく分かります。
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田中角栄の秘書官を務めた早坂茂三氏の随想録。ナマモノの政治を体感することができる。政治は生活だ。お高くとまった政治学の書物よりも、人情の機微を理解することの方がいくら大事なことか。
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