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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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ただ、おもしろいのは、大人というのは子どもが大きくなって、まったく性質のちがう「大人」というべつの人間になるのではないということです。大人には、子どもの部分がまるごと残っています。子どもにいろんな大人の要素がくっついたのが大人なのです。そう思って、きみたちのお父さんを観察してみると、このことはすぐにわかるはずです。
― 179ページ -
「うむ、人間の子どもってのはな、キャベツ畑から生まれてくるんだ。」
― 146ページ -
「あんちくしょうめ。キウイなんかを、せがれにつれてこさせやがったか。そうだな。イセエビじゃ、負けて当然だわな。だいたいあいつには、強力な武器ってもんがないからなあ。それで、どうしたって、え、おい?なにっ、そんなこといったのか。太郎のせがれが、みそしるで顔洗ってで出なおしてこいって、そういったのか!それはな、あいつの口ぐせだぞ、太郎のやつの。くそうっ、くやしいなあ。よおしっ、上等じゃねえか、受けて立ってやろうじゃねえか!」
― 114ページ
みんなの感想・レビュー・書評
ここに登場する4人のお父さん達に近い年齢になって読んでみると、
以前読んだ時とはまた違った気持ちになった。
作者の中島らもさんが、あとがきで、
「大人」とは、子供が大きくなり、
まったく違う性質の「大人」ってものになっちゃうのではなく、
「大人」には子供の部分がまるごと残っている。
子供に色々な大人の要素がくっついたのが大人なんだ。
ってことを書いてあって、納得。
どのおとうさんも、子供っぽさのあるおとうさんだけど、
よく考えてみれば、自分や周りの人達にだって、
そんな子供の部分があるよなぁなんて気づかせてくれたりする。
4人とも愛すべき大人達。
中島らもさんの異常に読みやすい作品。
調べてみると、もとは、「学研」の付録になった文庫本らしいです。
だから読みやすいんですね。
映画化もされてます。映画も良かったです。
主人公の少年とプロレスラーのお父さんのやり取りは、
色々と考えさせられるものがありました。
おすすめです。
わかりやい文章とストーリーなので、結末も見えすいたものになって面白くないんじゃないかなんて邪推する方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはなくて、ちゃんと大人でも最後まで読ませてくれる佳作でした。中島らもさんの暖かい部分がにじみ出ています。
「子供よりも子供っぽい」4人のお父さんが奮闘する短編集。『お父さんのペット戦争』が一番面白かった。ペット自慢の応酬も可笑しいが、元同級生の一郎と太郎がプールサイドに腰掛けて罵り合う場面に、父親になってもまるごと内包されている子供の部分というのが象徴されているようだった。ひさうちみちおのイラストも良い感じ。
子どもよりも子どもっぽいお父さんを描いた4つの短編。表題の「バックドロップ」が一番面白いかなー。「な?人間じゃねえんだ。怪物だよ、怪物。そんなのが本気出しあって戦ったらどうなる?殺しあいだよ。それをやらないのを八百長だっていうんなら、八百長だわさ、たしかに。」の一言は深い・・・。
'04年秋に映画化された作品だが、原作は短編、しかも字が大きいし、小学校高学年でも十分読めるような体裁&内容ではないだろうか。とはいえ大人……特に子供っぽさが残っていると自覚のある男性諸氏には、笑えつつもほんの少ししみじみしてしまう(そして羨ましくもなる)のでは。 自分を嫌っている息子に認めてもらいたくて、怪物のような空手家に挑戦する悪役プロレスラーのお父さんを描いた表題作の他、子供のペット比べ... 続きを読む »
友人に薦められて。表題作『お父さんのバックドロップ』が一番好き。父親も一人の男で、子どもと同じ一人の人間なんだよって、全体からすごく伝わってくる。エンターテイメント性が高い小説だけど、とても深い。お世辞抜きに、子どもから大人まで楽しめる本。
文章の流れが好きです。
やたら冷静な息子とあつ~いお父さんの物語
最初から大笑いでした。
本当はいつも冷静なのは 子供で
てんぱってるのは親なのかもネ。
やっぱりらもは奇才です。すべてのお父さんと子供に捧げる本かな。
表題のお話は息子のなかなか鋭いつっこみが良かったです。
下田くんのお父さんは有名な悪役プロレスラーの牛之助。頭は金髪、顔は赤白の隈取り、リングでみどり色の霧を吹く。そんな父親が下田くんはイヤでたまらない。今度は黒人の空手家「クマ殺しのカーマン」と対戦することになったのだ。父を思う小学生の胸のうちをユーモラスにえがく表題作。ロックンローラー、落語家、究極のペットを探す動物園園長と魚河岸の大将。子供より子供っぽいヘンテコお父さんたちのものがたり
ひらがなが多く字が大きく、子どもも読者対象にしたのだろう作品。
本文を読んでいるときは、何が伝えたいのかいまいちわからなかったが、最後の中島らもの評を読んですべて納得。
ほんわかできる作品です。
文字も大きめで行間もゆとりがあり、
簡単に読める一冊だ。
子供から大人まで、どの年代が読んでもあたたかい気持ちになれると思う。
意外と泣けちゃうんだな、これが。
こんな父親になれたらええなぁ…
と、みごとに惹き込まれてしまった。
子どもより子どもっぽくて、遊び心と思いやりにあふれたお父さんたち4人のエピソード。
プロレスのリングで、おわらい新人大賞の舞台で、
息子が通う小学校の校庭で、はたまた家庭訪問の近づいた家庭で…
お父さんは子ども以上にエネルギー全開で、から回りながらも突っ走る。
「あとがき」で、今は亡きらも氏が作品に込めた思いが鮮明になる。
とてもあたたかみがあって、グッとくるあとがきだ。
おとなは大変だけれども。
家族ってメンドウなものだけれども。
側にいる人とのあたたかなつながりがあるのなら
けっして悪いもんじゃないね。
俺は早く大人になりたいと思っていた子どもの一人だった。いざ成人になってみて、変わったことといえばあまり感動しなくなったことを除けば何一つ無い。
人は歳をとっても大して成長はしない。
「大人になりきれない大人」
そういった人物像がこの本ではいきいきと表現されていて、親と子の絆であったり、優しさなどが伝わってくる本だった。






