あなたに褒められたくて (集英社文庫)

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著者 : 高倉健
  • 集英社 (1993年8月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087480665

あなたに褒められたくて (集英社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 高倉健さんがエッセイを出版していたとは、知らなかった。改めて、とても丁寧に生きてきた方なんだと感じた。

  • 高倉健が どこで 心が動き
    感謝し、怒っているのかが よくわかる。

    『空がからっぽになってしまって、
    空気さえないみたいに、太陽ばかりが光り輝いています。』
    落日を拾ひに行かむ海の果。檀一雄;ロカ岬。
    海を汚さないと言う青年 由五郎君。
    旅とは、何か別れを決意させたり、新しい感動に出会わせてくれる。
    日本人って、いいなぁと思われる生き方をしたい。
    夢は夢のままにしておく。
    怒りの火のようなものが、身体からぼわッと発する。
    この頑固さが自分を支えている。
    『昨年中はありがとうございました。
    こんなに気ままに生きて、
    昨年はまたしかじかの人の心を傷つけてしまいました。
    反省します。』
    行動は感情を規制する。
    『ある研ぎすまされた感性と、感動させるための、
    ものすごい天性、そして更なる修練、プロとしての精進。』
    槍錆。
    お心入れ。
    サバイバルフロムブラックレイン。
    一の太刀 残心。
    さすらえることの幸せ。
    無私の愛。
    思いを込めてつくる。
    旅をしなければなりたたない男。
    『士は己を知るもののために死す。』
    嵩高くなくて、やさしくすてきな人。
    偏屈さ。そして 性急さ。
    『愛するということは
    その人と自分の人生をいとおしく想い、
    大切にしていくことだと思います。』山田洋次

    あなたに代わって、褒めてくれる人を誰か見つけなきゃね。

    薄汚れた心の垢を
    ごしごしと 洗ってくれるような メッセージ。
    ありがとう。
    健さん。

  • 健さんが本当に優しい人だったということが感じられる本。「うさぎのお守り」と「あなたに褒められたくて」がとても切なくて、大切なひとへの思いに溢れていた。

  • 名著、と言われていたけどやっと読めた。
    高倉健、という人に対するイメージを改める部分が多かったなぁ。
    古きよき時代を象徴するような役者さん、というごくありきたりな印象しか持ってなかったけれど(作品も任侠、みたいなイメージだった汗)
    瑞々しい感性と豊かで鋭い筆致に、気持ちよく論破された気がした。
    シンプルにいい文章だなぁ、と。
    こんな風に、可愛らしく豊かに孤独に生きていきたいものです。

  • 私は「高倉健」という人を誤解していたのかもしれない。
    人として出会いを大切にし、不器用な1人の男性だったと思わせてもらった。

  • 1993.8.25発行の作品です。高倉健さん62歳のときのエッセイです。「あ・うん」が1989年(58歳)、「鉄道員(ぽっぽや)」が1999年(68歳)の時です。第13回日本文芸大賞エッセイ賞受賞作品です。23の珠玉のエッセイがおさめられています。そして、その最後が「あなたに褒められたくて」です! ---母は明治の女だった。頑固で、優しくて、そして有難い母だった。自分が頑張って駆け続けてこれたのは、あの母に褒められたい一心だったと思います。---
    高倉健さん(1931.2.16~2014.11.10)の「あなたに褒められたくて」、1991.6刊行、1993.8文庫化です。健さん60歳の時の作品、初エッセイだそうですね。健さんの人生が詰まってます。そして、お人柄が行間に滲み出ています。何度読んでも感動します。西表の青年由五郎君、内蒙古の赤ん坊、小田先生のこと、お心入れ、兆治さんへの花、あなたに褒められたくて!

  • 寡黙で不器用なイメージの役柄が多かったように思うのですが、この本を読むと細やかな神経を持った社交家のようでしたね。北条得宗家に極めて近しいご先祖様が居たり、檀一雄が住んでいたポルトガルの住居を訪ねたり、村田兆治の引退セレモニーに感動してさして付き合いもないのに手紙に華を添えて自身で届けたりと、意外な面が多くてびっくり。昭和の大スターの知らなかった魅力を今更ながら認識しました。

  • 「十二支のコンパス」
    スタッフ達の頬がげっそりと削れて行く頃、撮影が終わる。
    みんなと別れる淋しさがやって来て、また群れを離れてさすらう日々のしんどさを思うと、仕事はうまくいったのに、なぜか沈んでしまう日が待っている。

    次の仕事からは、気持ちなんか入れずに鼻歌まじりで口笛吹いてやるぞ、と思いながら、また次の仕事も、きっとクランクアップがつらくなるような人達との出会いを求めてるんでしょうね。

    「お心入れ」

    思いが入ってないのにやろうとするから具合が悪いので、本当に思いが入ってるのに、入ってないそぶりするところが格好いいかもわかんないですね。

    その他にも、、、

    ウサギのお守りはチエミさんからのプレゼントだったのかな、とか、大スターであってもお母様にとっては健さんははいつまでたっても踵のあかぎれを心配させる息子であったんだな。とか。

    訥々と緩やかに語られる中に滲む、周囲の人々との熱い温度。

    私もじんわりと、ぬるく装いながらも心では熱い愛情で相手を思いやるそんな人間でありたいと思った。

  • 故高倉健さんの、エッセイがあるとは知りませんでした。
    語りかけるような文章で、健さんが話しているような感覚です。
    俳優仲間の名前は、数人だけしか語られず、あとは出会った一般人の、魅力ある人たちを回想されている。
    エッセイからもユーモアのある俳優さんだったのが、わかります。

    健さんの映画は、『海峡』や『八甲田山』『駅』などを観に行きました。(ヤクザ路線は観ない)

  • 人らしいって言うのでしょうか。
    一つの生命であり、感情があり、欲があり、夢があり、
    飾ったり気取ったり、
    好いたり嫌ったり、
    怒ったり泣いたり、
    喜んだり怖がったり。

    職業人としての高倉さん
    芸術家としての高倉さん
    一個人としての高倉さん

    それぞれの経験がないまぜになって、
    その人格とか考え方というものができている。
    妙味あるなあと思いました。

    人生というのは、人が生きてそこにいたことそれだけで趣深いと思います。

  • 俳優高倉健のエッセイ。
    健さんの思い、考えがつづられていて興味深かった。村田兆治氏とのエピソードや題名にもなっている実母への思いをつづったものが印象に残った。

  • 高倉健さんの、エッセイ集。

    読書会で紹介していただいて、
    その後、とある本屋の平積みでフラッと。

    なんとも人となりが偲ばれる内容で、
    何事にも真摯だったのだなぁと、あらためて。

    個人的には「鉄道員」や「南極物語」、
    「ブラックレイン」が、印象に残っています。

    久々に何か借りてこようかな、なんて。

  • うさぎのお守り が言葉では言い表せない気持ちになり
    ただただ「高倉健」という人に頭が下がる思いでした。何故とか理由もなく涙が出て仕方なかった。

  • 誰かしらに焦点もしくは宛先にしているエッセー集。
    今まで知らなかった高倉健という俳優の人柄に触れることができます。

    (メディアでよく言っている印象としてではなく、)文章だけでもものすごく、まっすぐで、筆まめな人だったんだろうなぁと想像ができます。

  • 高倉健さんの、視線を知る

  • 高倉健の生声が聞こえるようだ。劇中の役である前に一個人としての想いを綴る。

  • 以前から読んでみようと思っていた高倉健さんのエッセイ集。亡くなったのを機に手に取った。
    「兆治さんへの花」は、如何にも健さんらしい。
    「お姫様の腰かけ」なんて、ほほえましくもある。
    「あなたに褒められたくて」は、健さんの心の奥が心がのぞけるようで、こちらの心もホッと温かくなる。

  • あなたて お母さん
    親しい人も素敵な方ばかり

  • 買い直して再読。

  • 健さんと出会える本です。

  • あなたが誰なのかは、読む前から察しがついていた。
    稀代の大スターも、人間であることには変わりない。一人の日本人の男性だ。
    いろんな作品に出演し、いろんな人々に出会い、いろんな旅をしたことがこの本に詰まっている。

    高倉健さんのようには行かないだろう。
    けれども、私も貴女も、人生という旅をしている一人の日本人であることには変わりない。

    どんなにお金を儲けても、どんなに有名になろうとも、人はみんな一人で死んでゆく。
    高倉健さんは、世の中にはそっと別れを告げられた。
    ちょうど、鉄道員で、主人公が定年間際に極寒の職場である駅のホームで帰らぬ人となったように。

    私たち日本人は、心の故郷のような高倉健を喪ってしまった。
    けれども、高倉さんが出演した映画作品はずっと残っていく。
    彼の生き様に涙する人々が、世界の何処かに存在する限り。

    ありがとう、健さん。
    この本を読んで、また沢山の映画を観たくなりました。

  • 故・高倉健の珠玉のエッセイ。透き通った目を通して描かれる、飾り気のない物語集。心が洗われます。オススメです。

  • 高倉健さんは、とっても素晴らしい感性の持ち主だとおもうのです。だからこそあれほどに研ぎ澄まされた演技ができたのでしょう。この本から、そのことがひしひしと伝わってきます。ありがとう「健さん」。

  • べぶちゃんがオススメしていたので。
    高倉健さんという方は、とても素直な方なんだなぁと感じた一冊。

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