- Amazon.co.jp ・マンガ (378ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087482232
感想・レビュー・書評
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いよいよ3つの身分の代表者が集まり議論する
三部会が開かれる。
同じ人間同士で身分や人種、生まれや育ち、
いろんな要素からなんでも分けたがり優劣を
つたがる滑稽な区分は今なお消えず
人間にとって平等は成立しないのが悲しい。
平民同志心を1つにしても、またそこから
新しい格差が生まれ、上位にたつものは
その地位を守らんと画策し、結果は堂々巡り。
自由と平等を求めた哀しみと怒りの
渦巻く革命の中、オスカルとアンドレの
想いが結ばれたことだけがうれしかった。 -
何十年も前に一度読んだきりなので、初めて読んでいるに等しい。
最近になってフランスの歴史を勉強している中、並行して読んでいるのだが、漫画だとわかりやすくて良い復習になる。
ベルばらでのベルナールは、カミーユデムーランのことではないかと思って読んできたら、やはり4巻で「武器を取れ」と言っていた。 -
2015年3月18日読了。フランス国家の借金を巡り貴族・僧侶・平民の代表が議論する「三部会」が開催される。王政崩壊を望み平民と手を組む貴族が現れる中、近衛軍は平民たちに向け発砲し…。劇的な第4巻。戦争をめぐり舞台のフランスが大いに激動するさまが描かれるが、それより何より「女としての幸せ」「武官としての誇り」を巡るオスカルや彼女への愛を隠せないアンドレの悩みの方がよっぽど深い深い。「バスティーユ牢獄襲撃をきっかけにフランス革命勃発」などと言われてもピンとこないが、このマンガを読んでおけばこの時代の世界史がまさに目に浮かぶように、ありありとイメージできるというものだ。
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「黒い騎士ベルナールらの訴えでパリ民衆の悲惨な状態を知ったオスカルは、王宮守護の近衛隊を辞め、衛兵隊を志願した。貧しくすさんだ荒らくれ男たちと格闘の末、心を開かせ部隊を掌握したオスカルに、父の将軍は結婚話を持ちかける。1789年5月5日。僧侶、貴族、平民からなる三部会が開かれた。国王、貴族と平民議員の対立は激化し、革命の色を帯びていく。7月13日、衛兵隊にパリ出動命令が下った。オスカルは長年影のように添い、愛し続けてくれたアンドレの想いを受け入れる。出動前夜、永遠の愛を誓い二人は結ばれた。」
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記録
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弱さをさらけ出して愛を乞うオスカルに胸を打たれた。
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貴族と平民との溝が深刻になり、物語はいよいよ佳境に入っていきます。
オスカルの信念は揺らぐことなく、また人間としての魅力も溢れ、どんどん輝かしく・強く・美しい人間になっていきます。
この巻を読めば男も女もみんなオスカルに恋してしまうのでは、と思うほどです。
この巻の一番の見どころはオスカルとアンドレの関係性ですが、個人的にはアンドレとアランの関係性も見どころだと思います。