BAD KIDS バッド キッズ (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 274
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087486285

感想・レビュー・書評

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  • 年上との恋愛、同性愛など、多様性が言われる今でこそ受け入れられやすくなっているけど、この作品が書かれたころはそうでもなかった気がする。
    発言などにちょっと時代を感じつつ、でも青春っていつでも共通のものがあるなと思いながら読んだ。
    都と隆之の関係性はある意味羨ましい。性別関係なく、こんな人が近くにいてくれたらいいなと思った。

  • 人それぞれにそれぞれの愛がある。そんな1冊。
    結局何がどうなったのか分からないんだけど、それがまた程よい余韻を読後に与えてくれる。

  • 面白くて一気読み。
    ちょっとセリフが、
    特に女の子のセリフが
    らしくないっていうか、
    スッと入ってこなかった。
    都と隆之みたいな関係いいな

  • まさに青春小説。大人ではない、でも子どもにももう戻れない高校生の主人公たちの葛藤がみずみずしく描かれていた。
    10代の頃に読んでいたらとても心を揺さぶられていただろうなぁと思う。

  • 隆之と都の愛のある不思議な関係が羨ましかった。
    普段性描写があまり得意ではないのだけど、村山由佳さんの描写は、登場人物の心理とか、上品な言葉選び・表現だから、美しいと思った。
    他のあらゆるシーンでも表現が達者すぎて、映像で脳内再生されていた。

  • 20歳年上のカメラマンとの関係に悩む女子高生の都と、同性の友達を好きになってしまった男子高校生隆之、交互に視点を変更して物語は進んでいく。
    常識ある大人からすると、不良というレッテルを貼りたくなってしまう子供ではあるが、悩み壁にぶつかりながら進んでいく様子が痛くて切ない。
    最後は、それで、その先はどうなったの?というところで終わってしまったので、星は3つにしようかと思ったけど、風景が脳裏に浮かぶかのような繊細で綺麗な描写に☆を1つ追加してこの評価にしました。

  • もう一作の海を抱くという副題が付けられている書から読んでしまっていたので、本作品を読み始めたときに、あれれ?一度読んだかな・・という感覚が。
    同じシチュエーションで違う内容を書いていたのでしたが、こちらのほうが新鮮な感じかな。

  • 何度目か分からない再読。
    この著者は、大人未満の胸がぎゅっとする部分を書くのが、本当に上手だと思う。

    登場人物全員が、簡単には名前のつけられない関係で成り立っていて、そのどれもが、「大人」からはいい顔をされないような関係。それでも「大人」よりも真っ直ぐに生きていて、そこに危うさを感じる。そうゆう真っ直ぐさは、尊くて、大切にしたくなるから、読んでいて胸がぎゅっとするのかもしれない。

  • 2019年90冊目。この作品は始めて読むが、感想はエロい・切ない・心にグッと来るの3点。この人の作品は登場人物が恋仲になると、肉体関係まで行ってしまう作品が殆ど。その辺で好みが分かれるかも。でも文章を読んでいて、登場人物の心情が自分の身を切られているようでとても切なく、心に響く。これらはどの作品にも言えることで、長い間読んでいないと時々読みたくなる中毒性のある作家さんであると言える。もう少し若ければ実際の恋愛にも役に立ったのかなと思える点が自分にとって残念だが。感想はこんなところです。

  • ピアノがとても良かったです。村山由佳さんは、映像型の作家さんだと思います。

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著者プロフィール

村山由佳
1964年、東京都生まれ。立教大学卒。93年『天使の卵――エンジェルス・エッグ』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2003年『星々の舟』で直木賞を受賞。09年『ダブル・ファンタジー』で中央公論文芸賞、島清恋愛文学賞、柴田錬三郎賞をトリプル受賞。『風よ あらしよ』で吉川英治文学賞受賞。著書多数。近著に『雪のなまえ』『星屑』がある。Twitter公式アカウント @yukamurayama710

「2022年 『ロマンチック・ポルノグラフィー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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