オサムの朝 (集英社文庫)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087486292

作品紹介・あらすじ

那須高原のはずれの、ひなびた町で暮らしはじめた転校生オサム。全く生活力のない画家の父、一家を背負うしっかり者の母、漫画家を夢見る兄。家は貧しく、子どもなりのいろいろな苦労があったけれど、毎日が冒険に満ちていた…。栃木の豊かな自然を背景に、少年オサムの成長をみずみずしく描いた、自伝的小説。第10回坪田譲治文学賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 坪田譲治文学賞受賞作で、題名だけは知っていた本。戦後まもない那須の田舎町を舞台にした、著者の自伝的小説。読んでみてよかった。少年期を過ごした時代も土地も違うのに、それぞれの読者に「かつての自分」を、甘酸っぱい郷愁とともに思い出させてくれるのが少年小説のよいところだ。主人公の身の回りの出来事を、家庭崩壊への過程を時間軸に描いている。これを書くまでに、著者にとっては相応の時間を要したということなのだろう。

  • 栃木などを舞台とした作品です。

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著者プロフィール

森 詠 もり・えい
栃木県旧大田原町出身。那須地方に育つ。
東京外国語大学卒。主な著作に『振り返れば、風』『燃える波濤』『雨はいつまで降り続く』『夏の旅人』『冬の翼』、戦争小説『日本朝鮮戦争』、警察小説『横浜狼犬』『清算』、青春小説『オサムの朝』『少年記オサム14歳』『那珂川青春記』『日に新たなり』『はるか青春』『パートナー』等がある。
最近、歴史時代小説『七人の弁慶』や『坂東三国志』も書いている。

「2022年 『父、密命に死す 会津武士道2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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