猛き箱舟 上 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (624ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087486360

作品紹介・あらすじ

あの「灰色熊」のような男になりたい。香坂正次は胸に野心を秘め、海外進出日本企業の非合法活動を担うその男に近づいて行った。彼に認められた正次の前には、血と暴力の支配するアフリカの大地が開けた。その仕事は、砂漠の小さな鉱山を、敵の攻撃から守ることだった-人の世の地獄、野望と絶望を謳いあげた大ロマン。

感想・レビュー・書評

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  • 結構厚い本だったけど、あっという間に読了。薄めの理由で飛び込んだ世界が、とにかく濃い。日本に住む人間とマグレブに暮らす人間の感覚の違い、環境によってこんなにも差が出てしまうのかと愕然とする。
    上巻の最後は、ルセロがどちらにも転べる状態。先が楽しみ。

  • こんな分厚いのに、あっという間に読破。
    表現がクドいのと感じられる部分があるが、
    話のテンポが良く、ハラハラドキドキして
    面白いこと間違いなし。

    頑張れ香坂。

  • とにかく面白い。夢中で読んだ。
    今までの作品の中で1番好きな作品。

  • 2回目読了。
    日本の国益を守るための裏稼業をしている隠岐浩蔵(灰色熊:グリズリー)と、グリズリーに憧れる主人公香坂正次。ただただ、大きな男になることを夢見て真っ直ぐに行動した男は信じていた相手に裏切られ、復讐の鬼と化す・・。

    北アフリカ、マグレブ(モロッコ、アルジェリア)の雰囲気を感じられる傑作冒険小説。
    古い小説なので現代との状況の違いはあると思うが、西サハラ暫定政府、ポリサリオ戦線など北アフリカの政治関係についても少し学びになる。

  • イメージが焼き付いてて、2年たっても少し残っている。たぶんまた読む。

  • ただのチンピラだった主人公が一級の男になることを夢みて危険な戦いに身を投じる。

    普通に生きていれば体験することのない数々の修羅場を経て、最終的にどんなすごい男になるのか期待。

  • 下巻込みで。
    最高の復讐劇。

  • 海外進出日本企業のために非合法活動を行う灰色熊(グリズリー)に憧れる主人公 香坂正次がそのメンバーに加わり、北西アフリカ=マグレブに渡る。
    思いもよらない裏切り、愛、友情、を経験して正次は変貌していく。
    ハラハラドキドキ、一気読みの長編作品。

  • 4〜5

  • 戦いに身を投じた主人公の動機がちょっとわからない。前段が長い。上巻の真ん中あたりから面白くなる。

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