- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087490220
感想・レビュー・書評
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以前、ブクログに登録する前に「墓地を見おろす家」は読みましたが、小池さんのサスペンスものを読むのは初めて。
2時間ドラマにありそうなストーリーだな、と思いつつさらさらと読了。
文章が上手い人って、最初から上手いんだなと思った。
主人公が巻き込まれただけの善人でもないし、かといって共感できるような悪女でもなく、感情移入しにくいので、読後感は微妙でした。
結末は、このまま幸せに暮らせるわけでもないのだろうなあという空気を孕んでいるような気がしました。
解説が今は亡き森瑤子さん。
『エロティックでセクシャルなものを、何故彼女が排除するのか私にはわからない』
『だが、この推理小説に、ドキっとするような色事の情景がズイ所にちりばめられていたら、それこそ大人の読み物として完成するだろう』
こう記述されていて、そうか、この作品に足りないのはその部分だったのかと、深く納得です。
そして、その後の小池さんの活躍はまさに森さんが指摘していた部分を書くことによって、人物に厚みが出たからなのだろうと考えると、森さんの慧眼は素晴らしいと思いました。 -
いまひとつ入れ込めない、かな。
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駆け引きと運とタイミングで形勢が変わるサスペンス劇。面白かった。タイトルの「あなた」とはどちらの男のことだったのか。
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欲望に忠実なタイプのエゴイストと
独善的なタイプのエゴイストと
子供のように受け身なタイプのエゴイスト
が、出てきます
モラリストも突き詰めればエゴイストだと思いました
人がけっこう死にます -
サスペンス長編。この頃の小池真理子さんのサスペンス、ホラーはどれも最高です。はずれなしと言っても過言ではない。
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内容 まったく忘れたので読み直し