飛鳥とは何か (集英社文庫)

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著者 : 梅原猛
  • 集英社 (1986年6月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087491166

飛鳥とは何か (集英社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 「飛鳥とは何か」「死の聖化」「飛鳥をめぐる謎」の3本の試論を収録しています。

    本書が取り組むのは、聖徳太子の定めた新都・小墾田の宮とはどこなのか、という問いです。著者は、小墾田を豊浦とする通説を退け、それを大福という地に論定しています。その上で著者は、聖徳太子が斑鳩に近いこの地に都を置くことで、蘇我氏にゆかりのある飛鳥から離れて、みずからの理念に基づく政治をおこなおうとしたのだという、政治力学上の理由を論じています。

    飛鳥という地に、日本の古代へのロマンを求めるのではなく、政治権力の動きの中で真実を探し求めるという著者の姿勢は、やはりおもしろいと感じました。同時に、そうしたリアルな政治闘争が戦わされた時代だからこそ、敗者の怨念の深さが歴史の奥底に眠っていると考えられているのも、また著者らしい見方だと思います。

  • 私は、飛鳥という地は亡命渡来人(帰化人)の居住区ではないかと思っていたので、梅原さんの本を読んでやっぱり・・・そうだったのか・・・という思いです。

  • 飛鳥時代における飛鳥という土地の持つ意味合い、および聖徳太子についての考察。「聖徳太子伝暦」に基づく聖徳太子怨霊説は、井沢元彦さんの著作でも頻繁に引用されておりおなじみ。

  • 飛鳥とは、どのような意味を持つ場所なのか、ということを考えさせられる本。飛鳥とは何処のことなのか、何故求心力を持ち得たのか、移民の存在を背景に、納得的な内容だった。読み返したい。

  • 01.飛鳥とは何か
    02.死の聖化
    03.飛鳥をめぐる謎

    著者の知識を総動員して飛鳥の謎に迫る一冊。
    著者が歴史学者でも考古学者でもなく哲学者であるということが
    綜合的な視点を可能にしているのでしょうか。
    「死の聖化」は同著『隠された十字架』読了後の方が話についていきやすいです。

  • ハードカバーを図書館で借りて読みましたが、文庫でも出ているんですね。猛烈に面白いので、いずれ買うと思います。飛鳥や斑鳩の土地の意味に思わず納得〜うならされました。(すべてに同感というわけではないけれど)紀皇女と弓削皇子のあたり、説得力あります。

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