- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087497519
感想・レビュー・書評
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この書名は何を意味するのか?倒錯した性の世界を意味していたのだった。10歳で少女強姦に遭った沙江子は高校時代には名も知らない中年の男と軽蔑しつつ度々関係を結ぶ。しかもこの男は不能だった。性欲を覚えながら、主人公は愛するということを知らない。大学生になり、女性研究会で男性シンとの出会い、シンもやはり不能だった。シンと沙江子が全裸でプールで泳ぎ、キスをするシーンが「まるで人魚のようだ!」と表現されるほど、艶めかしい。そして隣人の女装の美男子・光。彼もまた異常な過去を持っていた。登場する誰もが異常な性の世界の人たち。そして沙江子の愛猫・夜がなんと去勢した雄猫という徹底ぶり。
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2019.8
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問題作だと思う。
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官能小説?
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小学生の時に性の暴力を受けた紗江子。思春期を迎えても、愛と性の接点が見いだせない。
同じアパートに住むゲイバーでバイトしている光の告白には、そういう事情、考えがあるのかとも思ったが、性暴力を容認はできない。 -
少女時代に強姦された女性の愛と性の分離ということがテーマになっていて、男である自分にはわからないところだなと思いながら読んでいた。男である僕が何を言おうともという感じだろうか。しかしそんな強姦された経験といった極端なものでなく、女性の恋愛に対する考え方には時折触れることある。そういった考え方を聞いたとき僕は「極端だな」といった感想を持つことが多い。でもこの小説での沙江子の考え方の変化などを読んでみると、きっと彼女たちも強く主張しながらも自分の考えに揺れていたりするんだろう、といったような気がする。そうじゃないような感じもするけど。
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なぜ持っているのかわからないし、幼い頃に性暴力を受けた女性の話で解説が上野千鶴子。自分で読むつもりになるとは思えないんだけど、なぜか本棚に発見。
iPad用にどんどん本を「自炊」しているんだけど、その際に見つけた気になる本を読む一環として。
で、読了。どうもステレオタイプな表現が多く感じて面白く感じられなかった。 -
ちょっと内容忘れたけど
幼い時に性的暴力を受けて
愛と性が一致しなくなってしまった人の話。
最後が嫌い。
そんな終わり方をした作者は度胸あるけど
イヤだなぁと思った。 -
10歳で性暴力を受けた女性の物語です。
小説としてサバイバーのこころを真正面から取り上げた作品で、着眼点は素晴らしいと思います。
ただし、多少フェミニズムが目立ちすぎるきらいがありますので、差し引いて読みましょう。