| ブログで紹介する» |
|
Check |
|
|
この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
大学1年で読んだときはこの本のよさがよくわからなかったけど、卒業を目前に控えて読み直したら、檸檬が鮮明にイメージ出来てとても素敵な文章だなと思え、印象深くなった作品。
病気により未来に希望を失った人の冷ややかな荒廃と耽美が伝わる名文ですが、その荒廃ののち、どう感じ、考え、思い生きてくのか?考えたけど、わかりません。冷めた荒廃の中、生きてくような、、、。この作品の後、結核を抱え約6年生きた筆者の晩年(といっても若いけど)の作を読んだら多少ヒントがあるのかな?
近代文学の古典として不動の地位を占めている梶井基次郎の代表作。主人公は肺結核に病む作者自身。時に二十歳余り。この作品では、病んだ青年の内面世界からうかがわれる感覚的な世界の様相を、対人関係を描写することも全くなくひたすらにつづっている。この小説世界において自分が理解しえた内容は、色彩描写の鮮やかさが際立っていることと、自らの世界の終りに佇む繊細な青年の鋭敏な心の動きのみであった。
友人から話を聞いて読み始めた一冊。
表題作の『檸檬』をはじめとするすべての作品に、はっとするような色彩が浮かんできてとても大好きになりました。
『愛撫』を読んだあとには、ネコと戯れたくてしょうがなくなった。
例えば、暴風で揺れ曲がる木々を窓の外に眺めるときや、夜道に啼く風の音に心を奪われるときのように、情景への深い敬愛で詰まった小説だった。 かつ、その情景は正直大人の視点というよりもむしろ子供の視点に近いんじゃないかと感じた。なんとなく。 以下の描写はその中でも特に感動した一節。そーだったよなぁ…思い出したわ…って感じ。 「子供というものは確かにあの土地のでこぼこを冷たい呉座の下に感じる... 続きを読む »
近代の文豪、梶井基次郎の短編集。
表題作になっている「檸檬」や「冬の蠅」、「桜の樹の下には」が有名だろうか。
作者が病気を患っていたこともあり、全体的に病気療養中の描写が多く、鬱々と病んでいる。
現実と自分の意識の乖離が、これほど深々と言語化されている作品はないだろう。
内面に肉薄した文体は確かに健康的ではないが、一方その感覚は研ぎすまされ、恐ろしく無垢である。
静寂の中にも鮮やかに飛び込んでくる色や匂いがある。
「檸檬」はそれの最たるものだ。
檸檬、檸檬だ、と思わずハッとくるような美しさ。
作品の中から清々しい匂いさえ香ってきそうである。
文章でこんなにも感覚を想起させる事が出来るのか、と感嘆するばかりである。
ぞっとするほどきれいで瑞々しく、えぐるような文体。
大好きな作家の一人。
肺病に侵された青年の眼で見た世界。
病んだ身体と心に、些細な希望さえ与えようともしない脱力青年!
12編ある中の殆どが、療養生活を背景にしている。
暗い。気怠い。冷たい。
しかし透明。感覚は研ぎ澄まされてる。
作者の梶井基次郎は大阪生まれ。
大正一四年、同人誌「青空」に「檸檬」発表。
結核に苦しみ、昭和七年、三十一歳で夭折。
生前はほとんど無名であったが、その緊張感の高い文体と詩情は死後高い評価受け、現在に至る。
昭和の古典文学は、わたしにはよー読解できなくて。
ゆえに作者の紹介だけ書いておきます。
誰かどうかわたしに代わってこの作品の良さを述べてください
あーなさけない。
星1つはわたしのせいです。
2009.1
今まで美しく見えていたものにイライラがつのったり、
ちょっとした他人とのすれ違いに怒りがわく。
美術本の中にある非現実と現実世界の対比が心に響かなくなった主人公は、
肺の病という現実から「生きている」という事実が薄くなってしまったのかではないか。
自分の中にある気持ちがこんなに確実な文章に昇華されている。
■目的
娯楽の読書
■感想
amazonなどでは評価は高いですね。
私にはよく、その魅力がわかりませんでした。
初めての放送の大会で朗読した作品。
梶井基次郎を読むのは初めてだったけど、なかなか楽しかった。
文体が好きすぎててまらない。
こないだ寂れたバス停のベンチに、チョコのアポロがぽつんと一粒置いてあって、「あぁ・・・檸檬だ・・・」と・・・。
つげ義春も引用してます
あわせて読むと病ミズムが理解できるかもしれません
なかでも『Kの焦点』の言い回しが秀逸だと思います。
「月が
彼の
高い
鼻を
滑った」
とかね。
「私、高校生のときに読まないで感想文を書いて怒られたこと、覚えてます」
「『文庫』の大航海。」(杉浦日向子+佐高信)
『日本人の死角』(徳間書店、1993.9.30所収)
切なくて、不器用な作者が伝わる。これよんで、万城目学のホルモー六景を読むといい。そこで梶井基次郎にどのような感情がわくかが楽しみである。
ことばがしなってる、そう思った。とにかくことばの強靭さに圧倒された。醜さの裡の美しさ、光のうらの影をことばに編めるのは、病で夭折したかれが絶望と孤独の底を知っているから?
かれのこの日本語を、もし自分のモノにできたら、どれほど世界を細部まで覗けるようになれるだろうかと思った。間違いなくお気に入りの本のひとつ。
[2007.12.03]
現国の教科書シリーズ。
MAJIDE理解できない。主人公がただの病んだ変態みたいに見える。もっと大人になったらもう一回読んでみよう。
しぶりに手に取って梶井さんの小説、檸檬。
衝撃だ、檸檬を手にした主人公ほどの。
彼の作品はほとんど一人称、その語りによって
描かれるが、その視点から見た世界は繊細で
短い一文の中に凝縮されているのだけれど
わたしのなかではじけて、一気に広々とした世界に戻っていく
梶井さんが檸檬のその異色の存在感を知ったときの心理を、
知ってみたいと思った。

病持ちの男が、町をさまよう。「不吉な塊」という不安を抱えながら。
でも、ふと見かけた檸檬一つと出会うことで、心を躍らし、また、心を曇らす。
人の気持ちのナイーブさ、しなやかさの表現が、とても面白い...





