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みんなの感想・レビュー・書評
おとなへの萌芽を身の裡に兆した少年の硬直した自己愛と衝動と罪悪の物語。
自分では決して分かりえないその感覚にどこか餓えるようにふれたくなることがある。
今年3冊目。
吉行淳之介さんの本。短編集で全部で9話。
収録されてる「斜面の少年」はセンター試験国語(追試だったかな?)にも出題された。
センター試験解いたときからずっとその話を最初から最後まで読んでみたいと思ってたから、読めて良かった。
主人公が小学生の話が多い。
確かに自分もこういう気持ちになったことあるなぁと感じることが多かった。
父親との微妙な距離感とか、女性に対してとか。
でもたぶん小学生では思わなかっただろうけど。
この話に出てくる少年たちはみんな早熟。そしてそれはたぶん作者の少年時代を反映したものなのだろうなあ。
今年はもっと吉行さんの作品を読んでいこう。
高校の教科書に載っていた短編の印象が忘れられなくてネットで探してたどり着きました。教科書に載っていたのは「童謡」でした。前に読んだときも感じた薄気味悪さをもう一度味わえていままでの少ない読書の中でもかなり好きだと思いました。蒲団の国の王様になれるんだ…。
少年と父と2人きりのはずだった旅。しかし、島へ渡る船で父の傍らに坐った若い女は…。「夏の休暇」ほか、少年の目に鮮やかに映し出された情景を描く9編
周囲や物事を鋭く見つめる少年たち。その目線から描かれる世界は、どこかいびつで残酷さを秘めている。ときには攻撃的な。ときには抑圧的な。子供すぎず、かといって大人でもない微妙さ。もどかしさも。吉行淳之介の『子供の領分』には、そういう部分を感じさせる少年たちの物語が9つ収録されている。文体はシンプルで的確。余計な装飾で過剰になることなく紡がれている。透徹という言葉がぴったりしっくりくる描き方である。物語に引き込まれ魅力を感じるのは、きっとそのためであると思う。主に少年の主観による語りなのだが、なぜか視野の狭さは感じずに心地よく浸れる。
第3の新人の一人、吉行淳之介の短編集です。この人は古くならない感じがすごく好きです。とはいっても、あまり多く読んだわけではないのですが。






