ムッシュー (集英社文庫)

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制作 : Jean‐Philippe Toussaint  野崎 歓 
  • 集英社 (1995年6月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087602654

ムッシュー (集英社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 「この世界の耐えがたさ、人を疲弊させずにおかぬ下らなさを、そのまま微笑ましい情景へと転じてしまう天使的な存在、それがムッシューなのだ(あとがきより)」静かで理知的で、災難体質のムッシューが、とってもチャーミング。ムッシューが隣人の鉱物学研究の手伝いをさせられるくだりでは、こんな奇妙で鮮やかなユーモアがあるのか!っと驚いてしまった。爆笑とくすくす笑い、どちらで笑えばいいか困惑してしまうユーモア。文体もすらすら読みやすいし、オススメの一冊です。

  • ムッシューみたいに生きられたら、どんなにこの世が美しく見えることか。
    浴室ほどの衝撃は無かったが、フランス文学っていいなぁ、と再認識させてくれた。

  • 「いろんな人が、いるもんです。」この一言のテーマに尽きる、ある1人のムッシューを追った人間観察結果として、非常に軽妙で面白い。

  • 一息に読めてしまう
    すごく軽快な文体で、はっきり言って大した事件も起きないけど
    何度か読み返したくなりそうな本だった

  • 2013年03月 03/14
    文体がシンプルで、映画的な物語。「浴室」も学生の頃に読んだけど忘れたので再読してみよう。

  •  いよいよ面白い。我関せずを徹底したコメディ、というか、何者も関せず、ただありのままを描こうとしたらコメディになりましたね、というところを狙った(あくまで狙っているところがポイントだと思うのだけど)するする感覚、この脱力ぶりは良いなあ。
     決め台詞は「いろんな人が、いるもんです」、これだけでもこの小説がどういう小説かわかりそうなものだけど、実はそれだけでするするいくと思わせて、最後の最後にちょっとした仕掛けがある。これにはぐっと来てしまった。「いろんな人が、いるもんです」幸せってそういうものなのかもね。

  • 軽やかな文章。
    ひょいひょいって、主人公のムッシュー君が
    飛び石を渡っているような感じ。

    時々、不安定な形の石に足を乗っけてしまいグラグラ、
    見ている方はハラハラだったり、
    苔の多い石に恐る恐る足を乗っけて、
    このままもう一方の足も預けてしまっていいのか、
    うーんと悩んでみたり。

    でも結局、人生の達人(?)である彼にかかれば
    お茶の子さいさい。
    ああ、自分もこんな風になれればなぁ。

    野崎歓氏のつけた日本語で、
    十分作品の持つ軽やかさや可愛らしさは感じ取れたけど、
    フランス語の原作だと、リズム感とか言葉遊びの力で、
    もっとこの文章の持つ素敵な世界を味わえるのかなと思った。

    ピリピリに張りつめられた可哀想な神経を休めたい時、
    疲れきって家に帰ってきてほんわかしたい夜に、読みたい一冊。

  •  かわいいです。いとしいです。最後はちょっとえーって感じの終わり方ですけど(笑)、まとまりとしてはまあ軽やかでよいのかなあと思います。ムッシューになりたい、でも、ムッシューもほんとは色々つらいんだよね。
     ジャン=フィリップ・トゥーサン、たぶん今わたしがいちばん好きなひと。原文もぜひ読みたいです。関係ないけど集英社文庫のトゥーサンの表紙は、どれもデザインがかわいくて全部揃えたい衝動に駆られます。

  • このとぼけた感じ、すきーーー♡
    ひょうひょうとしてて、でもちょいはずれた感じでくすっと笑える♪野崎さんの訳もいいんだろうな~と思います。
    「やったー。ほらね、」っていう部分、そーとー好き♡♡

  • この著者のの小説は、はずれがない。
    今回の作品も、はまってしまった。
    一番印象に残ったシーンを書きとめておこう。主人公の青年が、知り合って間もない恋人と食事をして、その会計の仕方で悩むシーン。最初は全額払おうとして、やはり割り勘にしようとして、なんだかんだ考えすぎて、結局、四分割にしてその三を自分がその一を恋人が払うなどと提案してしまう。
    この作品は映画にもなっているらしい。フランス語わかんないけど、でも見たい気もする。だって、この著者自身が、監督をしたというのだから。
    多彩な人なのだろう。

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