その腕に抱かれて (集英社文庫)

  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (680ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087603415

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  • ニューオーリンズの豪華なホテルの一室で有名なテレビ伝道師が死体で発見された―頭と心臓、睾丸を撃たれた姿で。
    通販下着会社のデザイナー兼社長のクレアは彼から『猥褻な商売人』と糾弾されていた為に容疑者の筆頭として見なされていた。
    事件担当の地方検事補キャシディは、彼女の気品あふれる容姿と神秘的な雰囲気に惹かれてしまい…
    一方、クレアも彼に惹かれていたが、彼女には守らねばならない一族の秘密、身内があり…
    真犯人は彼女か、それとも伝道師の若き妻か前妻の息子か、それとも―

    ヒロインもヒーローも頑なすぎやしませんかね?
    でも誠実であろうとする姿は尊いね。それがややこしくしてるんだけど。

    全く犯人わからなかった-屑はどこまでも屑だった、と。尻に敷かれて結構悲惨な生活だけど、裁かれるところが読みたかったわ-
    まぁ犯人どころか明かされた相関図が意外すぎた訳ですが…まさかヒロイン母の過去がそう繋がってくるとは!
    ヤスミンがよくある手口で人生浪費して破滅したのが悲しい…
    この作品でも食べ物が美味しそうで―特に甘味・パイが!食べたくなる-
    そして、宗教は正しく使えば助けになるけど、のめり込むと怖いなーと改めて思いました。
    ビジネス宗教も多いんだろうな…

    あと、文庫化前、原題の『フレンチ・シルク』の方が内容を思い出す良いタイトルだと思いました。
    文庫化に際して改題されると同じ作品と気付かない時もあるしね-

  • 自分を殺人の罪で追っている検事がいくら素敵だとはいえ、恋愛関係に陥ることがあるのだろうか…。検事はこんなにもいろいろなところに首をつっこめるのだろうかという疑問を感じながら読み進めた。
    主人公は何かを隠し、謎めいたままだし、相手役となる男性に感情移入しようとしても恋愛ものならばやはり女性にしたいので、物語にあまりのめりこめなかった。
    また、著者の他の作品と比べてラブシーンが短くあっさりしているようにも感じた。
    ただこれだけのページで犯人が最後の方まで明かされないところはさすが。
    だが、その真犯人を追い詰め、自白させるところがなく、間接的な証拠はあるもののその直前で切られてしまっているので、サスペンスとして物足りない部分はある。
    主要登場人物はそれぞれキャラクターがたっており、魅力的な人物が多いところは好感。
    それとやはり翻訳がよくない。日本語がおかしいところがあるし、主語が誰なのかわからない箇所がところどころあって、何度も読み直さないとわからないところがあって、それも入り込めない要因だった。

  • ニューオリンズの豪華なホテルのベッドで、有名なテレビ伝道師が死体で発見された。頭や心臓などに銃弾が三発。容疑者の筆頭は、彼から糾弾されていた通販の下着会社のデザイナー兼社長であるクレア。担当のキャシディ地方検事補は初対面で彼女の気品ある容姿と神秘的な雰囲気にひかれてしまう。真犯人は伝道師の若き妻か息子か、それとも…。ラブ・サスペンスの女王の最高傑作『フレンチ・シルク』待望の文庫化。

    前評判が高かったせいか、絶賛というほどの面白さは感じられなかった。ヒーローには容疑者であるヒロインと寝てほしくなかった。そこで我慢できないのがヒーロー故なのかも知れけど、やっぱり倫理観は持ってほしい職業。
    犯人へ行き着く推理がとってつけたようだったのが残念。あれだけ執拗にヒロインに迫っておきながら、真犯人へは推論だけっていうのはどうかと。結局、最後は二人でラブラブで終わりだし。ロマンスとしてはそこそこでも、サスペンスについてはもう少し何とかしてほしかった。ただ二人の葛藤は胸に迫るものがあった。

  • フレンチシルク

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