ポイントブランク (集英社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087605365

感想・レビュー・書評

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  • アレックス・ライダーシリーズを続けて読み終えました。

    全作から間を開けずにまたMI6に引っ張り出されることとなったアレックス。

    今作では雪山に閉ざされた秘密の学校へ潜入させられます。

    「007」のオマージュ作品と前作では評しましたが、そこに今作では「ミッションインポッシブル」の要素が加わった!!

    でも、考えてみてください、本シリーズの主人公であるアレックスは14歳です。

    子供向けの「007」・「ミッションインポッシブル」と言えばわかりやすいかな。

    前作以上に派手なアクション、同年代との友情、異性とのかかわり、そして次作以降でもアレックスのパートナーとして活躍しそうなSASのウルフ。

    少し人間味が出てきましたね。

    日本でも続編が続々と発売されてきましたし、いつか、きっと、そのうち...手にすると思います(笑)



    アクション炸裂!
    事故死した叔父の後を強引に継がされ、MI6の少年スパイとなったアレックス。今度は相次ぐ実力者の死の真相を探るため、雪山に閉ざされた私立学校に送り込まれる。スリリング度満点の第2弾!

    内容(「BOOK」データベースより)

    事故死した叔父の後を強引に継がされてM16のスパイとして大活躍してしまった14歳の少年、アレックス・ライダー。スパイなんてこりごりと決めていたのに、またもや任務を押しつけられる。相次ぐ実力者たちの謎の死。その鍵を握る、雪山にたたずむ私立学校『ポイントブランク』。そこに潜入したアレックスは、世にも不思議で恐ろしい計画を目にする…。大好評のシリーズ第2弾。

    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

    ホロヴィッツ,アンソニー
    1955年生まれ。“アレックス・ライダー”シリーズのほか、“Power of Five”シリーズなど次々とヒット作を生み出している、今、イギリスで最も人気のある児童図書作家の一人。現在、北ロンドンに家族と住む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

  • 前作『ストームブレイカー』に続くアレックス・ライダーシリーズの2作目に当たるが、終始緊張感の欠如が気になった。

    冒頭シークエンスのロスコー暗殺は百歩譲ってまあいいとする。


    下校中のアレックスが偶然遭遇した麻薬の売人を成敗するパートは、本家007でも’やり過ぎる’ジェームズ・ボンドが時折描かれる事があるのでそのつもりで読んではいたが、いささか違和感。

    ボンドや前作のスクラップ工場のシーンもそうだが、主人公自身にも命の危険が迫るからこその’スリル’であると私は思う。
    なのだが今回は遠くのクレーンから一方的に攻撃、結果売人達は結構な怪我をするし無関係な建物もかなり破壊している。一方でアレックスが気にするリスクは勝手に忍び込んだ工事現場の作業員に’イタズラを叱られる’だけ。さすがにバランスが悪い。

    更に本題のアカデミー潜入までのフレンド家のくだりがやたら長い。
    フレンド家でフィオナが登場した時はボンドガール的に再登場するのかな?と思いきや何事もなくフェードアウト。しかもここで一発しかない秘密麻酔銃をフィオナに向けて消費してしまうのも意味不明だし勿体ない。

    アカデミー内でもアレックスの秘密道具(CD型チェーンソー)に気付いていながらも没収せず部屋に戻してあげる悪の親玉とか、アレックスが逃げ出した時もたった二人しか追っ手を差し向けない悪の親玉とか、なんかあちこち突っ込み所満載。

    唐突な終幕にもびっくり。


    そしてこれを言ってはお終いだが、荒木飛呂彦先生の挿画の印象と作中のアレックスの幼さが完全にミスマッチ。
    勿論絵が悪いとかではなく、作中でアレックスはここぞの度胸はありながら割と弱音を吐くし恐怖に泣いてしまいそうになったりする人物として描かれるが、挿画のアレックスはどう見ても完全無欠のヒーロー然としておりとても強そう。

    いや、むしろこの絵のような「アレックス・ライダー」が読みたかったんだ…。


    元々が児童向け作品なのは調べて知った。ならば、もうちょっとマイルドな絵柄の先生でも良かったのではないだろうか。


    1刷
    2021.10.12

  • イギリスの作家「アンソニー・ホロヴィッツ」の冒険スパイ小説『ポイントブランク(原題:Point Blanc)』を読みました。

    『カササギ殺人事件』、『ストームブレイカー』に続き、「アンソニー・ホロヴィッツ」作品です。

    -----story-------------
    事故死した叔父の後を強引に継がされてMI6のスパイとして大活躍してしまった14歳の少年、「アレックス・ライダー」。
    スパイなんてこりごりと決めていたのに、またもや任務を押しつけられる。
    相次ぐ実力者たちの謎の死。
    その鍵を握る、雪山にたたずむ私立学校『ポイントブランク』。
    そこに潜入した「アレックス」は、世にも不思議で恐ろしい計画を目にする…。
    大好評のシリーズ第2弾。
    -----------------------

    女王陛下の少年スパイ!「アレックス」シリーズの第2作… 「アレックス」のアクションも、秘密兵器も、前作より格段にグレードアップしていて、愉しめました。

     ■第1章 帝王と消えたエレベーター
     ■第2章 麻薬の売人と"蒼い影"号
     ■第3章 釣りあげられた獲物
     ■第4章 キーワードは十四歳
     ■第5章 美少女と銃弾の歓迎!
     ■第6章 時速百七十kmの巨獣
     ■第7章 『ハリー・ポッターと秘密の部屋』特装版
     ■第8章 パリの屋根の下の十三号室
     ■第9章 要塞ポイントブランク・アカデミー
     ■第10章 迷い込んだこひつじたち
     ■第11章 白い仮面の少年
     ■第12章 ミッション・インポッシブル!?
     ■第13章 世界征服とジェミニ計画
     ■第14章 闇夜の大滑降
     ■第15章 偽装! そして再会
     ■第16章 グッバイ! ミス・ゴリラ
     ■第17章 最後に笑うのは誰だ!?
     ■訳者あとがき

    事故死した叔父「イアン・ライダー」の後を強引に継がされ、MI6の少年スパイとなった「アレックス・ライダー」… 今度は相次ぐ実力者の死の真相を探るため、フランスの雪山に閉ざされた私立学校ポイントブランク・アカデミーに送り込まれる、、、

    校長の「ヒューゴー・グリーフ博士」と、女性副校長の「エバ・シュテレンボッシュ」の二人が運営するポイントブランク・アカデミーは、素行の悪い世界各国の富豪の息子たちを預かり、更生させることを目的とした施設で、相次いで不審死を遂げた実力者の息子たちが預けられている学校であった… イギリス屈指の大富豪「デビッド・フレンド卿」の息子としてポイントブランク・アカデミーに侵入した「アレックス」は、同化して異常に素直な行動をとる子どもたちを見て、その原因を探り始める。

    そして、「アレックス」は、校長の「ヒューゴー・グリーフ博士」は、クローン人間作りを画策していた南アフリカ出身のマッドサイエンティストであることに気付く… 同化した素直な子どもたちは「ヒューゴー・グリーフ博士」のクローン人間を美容整形したもので、このクローン人間を預けられた子どもたちの代わりに親元に戻し、「ヒューゴー・グリーフ博士」は、彼らを使って世界征服を目論んでいることを知る、、、

    この計画をMI6に報告するため、「アレックス」はポイントブランク・アカデミーを脱出しようとするが、クローン人間と入れ替えられて捕らえられた子どもたちを救出しようとして捕らえられてしまう… ここからの命懸けの逃亡劇と、逃亡後、「ヒューゴー・グリーフ博士」の悪巧みを叩き潰すために、再度、ポイントブランク・アカデミーに攻め込む際のアクションシーン、そして終盤の「アレックス」とクローン人間の闘いは圧巻でしたね。

    断熱効果が高く、防弾、ショック機能がついたスキー・スーツ、赤外線暗視装置がついたスキー・ゴーグル、CDが電動ノコギリになり、緊急連絡ができる携帯用CDプレーヤー、強力な爆弾になるピアス、麻酔針を撃ち出すことのできる書籍(「J・K・ローリング」のファンタジー小説『ハリー・ポッターと秘密の部屋』特装版)等、今回もハイテクな秘密兵器が大活躍でした… 前作に続きジュニア版「007」として愉しめましたね、、、

    でも、きっと、「007」シリーズと同じように映像化作品の方が愉しめるんでしょうね。



    以下、主な登場人物です。

    「アレックス・ライダー」
     本書の主人公。14歳

    「イアン・ライダー」
     アレックスの叔父

    「ジャック・スターブライト」
     ライダー家のハウスキーパー

    「アラン・ブラント」
     イギリス諜報機関MI6の特殊作戦局長

    「ジョウンズ夫人」
     ブラントの部下

    「スミザーズ」
     MI6の特殊武器開発担当者

    「マイケル・J・ロスコー」
     アメリカ人大富豪

    「デビッド・フレンド卿」
     イギリス屈指の大富豪

    「フィオナ・フレンド」
     デビッド卿の娘

    「ヒューゴー・グリーフ博士」
     ポイントブランク・アカデミーの校長

    「エバ・シュテレンボッシュ」
     ポイントブランク・アカデミーの副校長

  • 記録。

  • アレックスシリーズ(2)

  • アレックスライダーシリーズ第2弾は雪山が舞台です。
    対決するのはかなり凶悪な大人たちなのですが、ユニークなスパイ道具と子どもらしい行動で今回もワクワクして読める内容ですね。
    スパイを題材にした話は銃撃戦や殺し合い、騙しあい、女性とのロマンスなど、あまり子ども向けのモノは少ない気がします。(スパイキッズが数少ない子ども向けスパイアクションですね)
    作者のアンソニー・ホロヴィッツ氏は、児童図書作家なので、そういったこともうまく考慮して楽しく読めるスパイアクションを確立しています。
    荒木飛呂彦さんのイラストも世界観にピッタリで、話をさらに面白くしていますね。

  • さすがにジェネミ計画はないだろ〜(笑)
    ま!いいけど。

    そーゆーことはいうのは野暮だよね。

  • 07mmdd読了

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著者プロフィール

Anthony Horowitz
イギリスの作家。1979年、冒険小説『Enter Frederick K. Bower』でデビューし、YA(ヤングアダルト)作品「女王陛下の少年スパイ!アレックス」シリーズ(集英社)がベストセラーとなる。ドラマ『刑事フォイル』の脚本、コナン・ドイル財団公認の「シャーロック・ホームズ」シリーズの新作『シャーロック・ホームズ 絹の家』(KADOKAWA)なども手掛ける。アガサ・クリスティへのオマージュ作『カササギ殺人事件』は、日本でも「このミステリーがすごい!」「本屋大賞〈翻訳小説部門〉」の1位に選ばれるなど、史上初の7冠に輝く。続く『メインテーマは殺人』『その裁きは死』『ヨルガオ殺人事件』(以上、東京創元社)も主要ミステリランキングで首位を取り、4年連続制覇を達成した。


「2022年 『ホロヴィッツ ホラー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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