海賊と刺繍女 (集英社文庫)

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制作 : 最所 篤子 
  • 集英社 (2010年6月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (573ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087606065

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海賊と刺繍女 (集英社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 古書ミステリ。ドラマチックでおもしろかった~!
    鮮やかで、迷宮めいたモロッコの描写で、クリスティの「死への旅」を思い出したり。
    古い本にまつわる物語というのが好きなんだけど、刺繍のパターン集と言う設定も素敵でした。
    無性に刺繍ってやりたくなる。クロスステッチとか。

    大航海時代onlineというその時代を舞台にしたゲームが好きなので、キャット編で出てくる船の名前はときめきましたわ。
    現代編で主人公が当時の奴隷の扱いに眉を顰めると、欧米人も同様のことをしていると言い返されるのだけど、なかなか複雑な気分に。
    目には目をじゃないけど、やり返さなきゃ済まないのか…まぁ今更どっちがより悪いとか言ってもしょうがないし。引用した言葉は前向きでいいなと思いました。

    「罪の意識と、それを責めることは人を腐らせる。それは人生を破滅させてしまう。やり直しはできる、幸せを見つけることはできるはずです。私はそう信じている」

  • 数年に及ぶ不倫相手から別れを切り出されたジュリアは失意の中にいた。彼女の慰みは趣味でありライフワークのような刺繍。不倫相手から贈られた古い刺繍のサンプル集を見ているうちに、ページの隅に書き込まれた文字に気付く。丁寧に読み取っていくと、それは17世紀頃にコーンウォールから海賊によって拉致された女性・キャットの日々をつづった書きこみだった。

    物語はそこから現代と17世紀を行ったり来たりしながら進んでいきます。 女性の生きる道として、結婚し子をなすことしか選択肢が存在しなかった17世紀で刺繍を糧としてギルドになりたいという当時では途方もない夢を見る勝気で若い娘キャットと、現代に生きて自由を謳歌し、親友の夫と数年に渡る不倫関係に悩みながらも、自分の店と住まいを所有し、独立している30代独身のジュリアという、同じ女性ではあっても全く異なるふたりを描いている。

    お話は店舗良く進み、誘拐されたキャットがつれてこられた中近東の国が異国情緒たっぷりに描かれている。

    人を許すこと、受け入れること、信頼すること、自分自身の意思を持つこと、時代は違っても人の根本的な部分は普遍的で変らないのだと再認識。

    このお話、タイトルはちょっとハードボイルドだけど、実は素敵な恋愛物語なのではないかと思う。そこに2つの時代という奥行が加わっているので、映画になったら楽しそう。うーん、2つの世界を行ったり来たりだから、映画の100分ぐらいにおさめたら、どっちつかずになっちゃうのかな、なんて想像が(妄想?)広がってしまいました。

  • 原題は The Tenth Gift で、本編最後の方に出てくるモロッコの詩によると、"書物"のことのようです。編集者としてもファンタジー作家としても実績のある著者が自分の家族に伝わっていた、祖先にベルベル人の人質になった人がいる、という話から着想し、史実に沿いながら書いたというフィクション。物語が生まれた背景もこの本の取材で起こったという出来事もとてもロマンにあふれているので本編だけでなく著者あとがきと解説まで全部読むと、さらに面白いです。ちょっと出来過ぎな気もするし、ジュリアとアナのようにアリソンについてももっと書きこんで欲しかったけれど、読むのを中断するのがむつかしく、あっという間に読了。とても面白かったです。

  • 2010年8月29読了。

    17世紀、コーンウォールの教会からモロッコの海賊によって誘拐されたキャットの運命と不倫相手のとの別れに苦しむジュリアの物語。

    ものすごく新鮮かというとそうでもないんだけど、語り口が上品で、歴史的にもしっかりしてて読みごたえあり。

    最後に二人がそれぞれの愛を発見して(そのせいで不幸になった人もいたけど)、ハッピーエンドだったのもよかった。
    刺繍は少しかじった程度の私だけど、また刺繍をちょっとやりたくなった。

    面白くてほぼ1日で読み終わってしまった。

  • 日差しが強くて、陰影差がくっきりしてる そんなどこかに旅行に行きたくなる。
     奴隷貿易って色んな所で 色んな風に行われていたのね。

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