ラテンアメリカ五人集 (ラテンアメリカの文学) (集英社文庫)
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みんなの感想・レビュー・書評
この文庫本は1995年に刊行されたものの改訂版で、オカンポの作品がフェンテスのそれと置き換えられているだけである。旧版を持っているのに、間違えて買ったのだ。 従ってフェンテスの「二人のエレーナ」以外は再読である。 20世紀最後のほうで、日本にもラテンアメリカ文学のブームがやって来て、私もボルヘス、ガルシア=マルケス、バルガス=リョサ、プイグなどいろいろ読んだものだ。 一般論を言うと日本人はも... 続きを読む »
かつて文庫で出ていたものを一部作品を入れ替えて復刊した一冊。 ラテンアメリカ文学を気軽に味わえるよき入門書ではなかろうか。 やはり注目はマリオ・バルガス=リョサだろうか。 私自身彼の作品を読みたくて買ったようなものだ。 「小犬たち」を読むと若さとコンプレックスという、青春にありがちな切なさが込み上げてくる。 コンプレックスのせいでそのまましょうもない大人になってしまった人は多い... 続きを読む »
ラテンアメリカ文学の魅力を手軽に味わえる意味では取っつきやすいが、中身はずっしり重い。
フエンテスのグアテマラ伝説集は、これぞラテンアメリカというべき豊穣な色彩の嵐。
ただ、その世界を本当に味わうには、読み手にイマジネーションの力量が求められるように思う。一定の心構えが必要か?
ラテンアメリカ圏の代表作家5人によるオムニバス。青春小説に詩、そして伝承集などバラエティに富んでいるが、共通するのは濃紺の夜にだたよう熟しきった果物のにおい、ぬるい雨の予感、森の呼気、星あかり。その魔術的なお国柄をつまみ食いできるお得パックです。
白眉は、たった5頁弱の怪談的掌編「青い花束」。たとえ小さくても迷路は迷路だなと。
集英社文庫「ラテンアメリカの文学」シリーズはこれで完結…もう少し続けてほしかったな。このへんの作家はビッグネームでも文庫化率が乏しいので。
砂漠の戦いがよかった。小学生が友達の美しい母親に恋をして、告白するとその母親は馬鹿にするわけでもなく、気持ち悪がるわけでもなく、その気持ちを受け入れます。そして、「あなたからみれば私なんておばあちゃんだってこと」と言って断るのです。
以前、同僚に「年下は何歳までいけますか?」と聞かれて、「3歳くらい」と答えて引かれてしまったことがあるのだけど、私が言いたかったのは、そのくらいから人は恋心を持てるので、それを受け入れることが可能ということだった。3歳の子を見て欲情することはない、たぶん。
話が逸れましたが、儚く切ない話です。その他の心理描写も好きです。
「ポリオの年だった」というところでは、子どもの予防接種のことが気になったり。
ラテンアメリカ文学に最近ハマってきているのだけど、オクタピオ・パスという詩人の詩が読みたくて購入。
納められている『白』もすばらしいし、その他の彼の短編も、詩人だけあって一言一言に無駄がなく、美しい。
煙草を投げ捨てる描写、
「煙草は落ちるとき、この上なく小さな彗星のように火花を散らしながら、光の曲線を描いた。」
に、痺れた。






