- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087606478
作品紹介・あらすじ
ダビッドが契約していた出版社が放火されて経営者が亡くなり、刑事にマークされる生活が始まる。いっぽうで移り住んだ"塔の館"のかつての住人ディエゴ・マルラスカが不審な死に方をしていたことがわかり、関係者を訪ね歩くダビッド。調べていくうちに、マルラスカと自分に複数の共通点が見つかり、彼を襲った悲劇に囚われていく。"本に宿る作家の魂"を描く珠玉の文学ミステリー。
感想・レビュー・書評
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2024/04/01
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いやもう出版済なので、つかここで終わったらほんとに訳わかんない
いいところしか見つからないのに★3つけるくらい訳わかんない(しつこい)いやもう出版済なので、つかここで終わったらほんとに訳わかんない
いいところしか見つからないのに★3つけるくらい訳わかんない(しつこい)2024/04/01 -
2024/04/02
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D.M.のことを調べるうちに、どんどん窮地に立たされていく。何をしても疑われそうで、これはまずいんじゃないのか。
その上何が現実なのか分からなくなってきた。と思ったところで、刑事の言葉にハッとなった。
やっとアンドレアス・コレッリとの契約の意味に気付かされた。そういうことだったのか。
しかし後半の展開は、次から次へと片付けすぎな気がして、ちょっと気持ちが離れてしまった。
ダビッドのことを独りよがりだと感じて、好きになれなかったせいかもしれない。
シリーズ前作の「風の影」ほどは夢中になれなかった。 -
20世紀前半のバルセロナを舞台にした、きらきらしいゴシック・オペラ。
上巻よりも幻想小説になっているので、おお、こう来たか!と‥
上巻でも十分その要素は出ていたんだけど、ミステリ読みでいける範囲内だったのよね。
「忘れられた本の墓場」で見つけた「不滅の光」という本を持ち帰ったダビッド・マルティン。
宗教書のように見えた本は、書き手が錯乱しているかのような内容。
しかも、ダビッドの住む「塔の家」の前の住人マルラスカが書いたものだった。
マルラスカには、いったい何が起きたのか‥
ダビッドの前に、依頼どおりの本を書いてくれたら巨額の金を支払うという編集者が現れる。
どこか不気味な編集者コレッリの仕事をすることを、最初はためらうのだが‥?
前の契約が終わっていないあこぎな出版社が放火で焼失し、ダビッドは自由の身に。しかし、それで警察に疑われることに。
運命の女性クリスティーナが、ダビッドの元にやってくるが‥?
行く先々で不思議な出来事が起こり、つぎつぎに不慮の死が‥!
めくるめく感覚、惑いと恐怖のさなか、若い助手のイサベッラとの友情が一筋さわやか。
思いがけない結末に、静謐な印象が残ります。
エピローグが1945年6月で、「風の影」の冒頭に繋がるのも楽しい。 -
上巻を読んで、今回は正直ちょっと期待外れかな?と思っていました。
ゴメンナサイ!!
下巻では、謎になっていた様々な出来事が繋がって、
本当にページを繰る手が止まりませんでした~><
前作で登場した少年ダニエルが、こんな形で出てくるなんて嬉しい。
「天使のゲーム」のエピローグが前作「風の影」に繋がっているのですね。
プロットの巧みさ、溢れ出す美妙な言葉の奔流に圧倒されました。
ミステリというよりは、幻想小説のような趣ですね。
イサベッラとのかけがえのない友情、
クリスティーナとの身を焦がすような切ない恋も物語に華を添えています。
それにしてもラストの展開は驚きですね…!(好きです^^)
さて、この<忘れられた本の墓場>シリーズは四部作になるとのこと。
パズルのピースが全て埋まった時、どんな世界を見せてくれるのでしょう?
今から待ち遠しいです☆ -
前作の風の影と比べるとよりダークで暴力的だけど幻想的かつ複雑で特に下巻に入って以降のたたみかける展開は読ませる。正直なところ全てが理解できているとは思えないけど外縁をなぞっているだけでも物語に引き込まれてて翻弄される。本を巡る物語ではあるけどもっと人間の奥底にある何かを信じる気持ちを揺さぶるような、そしてそんな世界を作る側の立場からの物語を作るような壮大さを感じる。とはいえ深く考えることをしなくてもエンターテイメントとしても完全に楽しめる。序盤は風の影もそうだったけどスローなスタートなのでそこを越えるまでは我慢。登場人物や道具立てなど村上春樹の作品に似てるなあと感じるところもあったけど多少の影響はあるのかな?
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バルセロナを舞台に描かれた、忘れられた本の墓場をめぐる幻想的なミステリーの第二部。
風変わりな依頼を受けた作家が、奇妙な出来事に巻き込まれていく。
『風の影』に続く作品ではあるが、時間は遡りその前章譚といえる位置づけ。最後まで読むと、エピローグが前作につながっていく。
たくさんの謎がきれいに解き明かされていく前作とは異なり、オカルトのような要素も加わって、どこまでが現実の出来事なのか、読むほどに迷宮の奥へと入り込んでしまうような怖さに絡め取られていく。
作家の悲しみ、苦しみがやるせない。
幸い続編も手元にあるので、すぐに続きを読もう。 -
ダビッド・マルティン17歳。幼き頃に母は出て行き、父は堕落と貧困の果てに死んだ。重苦しい彼の人生において、唯一幸福と呼べるものは本の中にのみあった。落ちぶれた新聞社で雑務をこなしながら小説の執筆をしてなんとか生きている……そんなある日、1通の手紙が届く。擬羊皮紙の封筒に翼を広げた天使のシーリングスタンプ。赤インクの美しい筆跡で書かれた内容は、作品への称賛とダビッドをバルセロナのミステリーへ誘う妖しい招待状―――壮大な天使のゲームのはじまりだった。
“忘れられた本の墓場”シリーズ2作目。前回『風の影』主人公は読者という立場だったが、今回は作者としての視点から展開する物語。物書きの描く物書きだけに、その言葉には実感を伴う重みがある。濃厚なストーリーに引き込まれ、夢中で読んだ。ホントおもしろい!!様々な要素が前作とリンクしさらに次へと…シリーズは4部作。これからが楽しみでならない。ああああそれにしても!!!!なんて魅力的な文章を書く人なんやろう!!!!なにげない情景も心理描写も展開のリズムも彼らの粋なジョークもハッとする見識も、語られる言葉、会話のやりとり……本の隅から隅まで魅了される、色気がある。何度も文をたどっては…ああこんな文章書けたらいいなとかしみじみ感じ入る今日この頃。
読まはったんですね(^^)
感想めっちゃ気になってました。
上巻ではまあまあ気にいったはったみたいやし、下巻で「あれっ?...
読まはったんですね(^^)
感想めっちゃ気になってました。
上巻ではまあまあ気にいったはったみたいやし、下巻で「あれっ?!」ってならなればいいなあ…というか、私と同じで安心しました。そうです。これは「大いなる遺産」への導きです。そんでもって私は本当に「大いなる遺産」
あ、なんか途中だったのにコメント上がってしまいました…
続きです。
私は本当に「大いなる遺産」読みました。なるほどねーと...
あ、なんか途中だったのにコメント上がってしまいました…
続きです。
私は本当に「大いなる遺産」読みました。なるほどねーと思いました。
「大いなる遺産」は面白かったですよ。
あ、なんか途中だったのにコメント上がってしまいました…
続きです。
私は本当に「大いなる遺産」読みました。なるほどねーと...
あ、なんか途中だったのにコメント上がってしまいました…
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私は本当に「大いなる遺産」読みました。なるほどねーと思いました。
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