- Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087607031
作品紹介・あらすじ
ケータリング業を営むゴルディの友人ホリーが、息子の誕生パーティ直後に急死した。ゴルディは原因を探るが、自分も襲われる羽目に。事件はゴルディの人生に大きな影響を与える。人気シリーズ完結巻。
感想・レビュー・書評
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美味しいお料理のたくさん登場するコージー・ミステリ。今回で完結だそうです。日本で訳されるミステリで、ちゃんと最終までって案外少ないので、それだけで嬉しいもの。
殺人は確かに起きるのだけれど、どこか優しく暖かい空気の漂うシリーズで、同じ時期に読み始めた他のシリーズが、ヒロインと恋人がギクシャクするのに比べ、ゴルディの家庭生活がとても幸福なのが好きでした。
ゴルディの友人の息子のバースデー・パーティー。楽しいケータリング現場になるはずが、依頼人の急死によって事件現場になってしまいます。お料理が犯罪に利用され、ゴルディ自身も命を狙われ、何度も襲われるハードな展開が待っていて。
このシリーズの事件解決の鍵は、誰もが経験しそうなトラブルを、ゴルディと親友のマーラが、じっくり人とお喋りすることで見つけていく…それがいいのだと思います。
何もこんなことで殺人が起きなくとも…と思うところではありますが、それが事件に現実味を持たせているのです。ちょっと事件に疲れたなと思うと、美味しい料理やエスプレッソを飲む場面が出てくるのも読みどころ。
この本から読んでも破綻なく読めますが、お手に取られるなら遡っても良いと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人気シリーズの本ということですが、最終章にして初めて読みました。
ライトな謎解きで、ケータリング業を営む主婦が危険な思いをしながら犯人探し、刑事の旦那はあまり活躍せず…
この本は北海道のいわた書店の新しく始まった、いわたま選書で選書してもらった9冊のうちの3冊目、読了。
今後しばらくは、原寮作品ハードボイルド攻めで行く予定です(。•̀ᴗ-)✧
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長く楽しませてくれたクッキング・ママのシリーズ、最終巻。
ずっと渋っていたけど、とうとう読んだよ。
コージーは巻を重ねるごとに質が落ちるものが多いけれど、このシリーズは謎解きまでしっかりと楽しませてくれる作品だったなあ。
ゴルディのかわいそうっぷりが最初は辛かったけど、段々と麻痺してきた、ってこれは褒め言葉になってないか。
良い人に囲まれていること、最後はハッピーエンドであること、その2つを貫いてくれているので、安心して読めるシリーズであったこと。
ラストは、ああ、やっぱり!で、それがまた嬉しかったのでした。
時間を作って、また最初からゆっくり読み返したい。 -
シリーズ途中はすっぽり抜けて読んでませんが、別に支障なかったです。訳者が最初ころころ変わってた理由が、大した理由じゃなくて良かった。シュルツ刑事は大けがをしているゴルディの素人捜査に頼りすぎではないだろうか。そしてゴルディも大けがしているのに、朝からヨガをやるところとかいかれてますね!
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クッキング・ママシリーズの最終話。
いきなりアーチの長年の友だち、ドリューの母親が亡くなるし、
ゴルディは湖でおぼれかけるし、
一もめするのかなと思った「ニセ」ゴルディ―・ケータリングのケータラーは刺殺されるし、
そばには同じく刺されて重態のファーザー・ピートと、
これでもかと事件がてんこ盛り。
父親に亡き母親の信託財産を隠されていたオフィーリアの逆転劇は、見事で胸のすく思いだった。
ジュリアンと付き合うことになったようで良かった。
トムとゴルディの娘が産まれるという最終話にふさわしいラストで、とても良かったのだが、
これでゴルディたちとお別れかと思うと、
一抹の寂しさを禁じえない。 -
長い間読み続けていたシリーズの最終巻。
ず~と成長を追っていたので、これで終わりかと思うととにかく寂しい。
最終巻もおいしそうな料理と、ドタバタと忙しい皆の様子が楽しい一冊でした。