- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087710540
作品紹介・あらすじ
薬剤師の千景とスナック勤めのまゆ子。10年ぶりに再会した二人は、思いがけず一緒に暮らし始める。高校の同級生である二人が心に秘めた過去とは? 愛と性、心と体のままならなさを印象的に描く傑作。
感想・レビュー・書評
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言葉にできない関係でも当人たちが納得しているならそれでいいのだと。
2人があのまま温かく暮らせますように。
真夜中のニャーゴで紹介されていて読みたくなった。春見さんはもう新作書いてないのかな? -
視点の切り替えで、飽きずに読めた。
二人のキャラクターが、どこかで読んだようなわかりやすいタイプに感じた。
男の子の存在に真実味がないような。 -
二人の関係が美しい。 まゆこはトランスジェンダーのレズビアン、性嫌悪症、てことでしょうか。カテゴリーでわけることに意味はなさそうだけど。そういう生き物ってことやね
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表紙が一番良かった。
二人の女性?のそれぞれの語りで進められる物語。
徐々に二人の関係が明かされていくんだけど
小学生や老教授や
もうちょっと掘り下げてほしい感じもあった。
すばる賞って感じ。
二人が穏やかに暮らせればいいなと思う。
そういう社会でありたい。 -
とても面白かったです。
こういう空気感、好きです。
千景とまゆ子のふたりの視点から交互に、世界が紡がれていくのですが、ふたりともそれぞれ良い感じです。仲良しの女の子の二人暮らしだな、と思ってたら読み進むにつれてあれ?と思って、そっかー!となるのですが、二人暮らし、素敵だなと思いました。
わたしも結婚している自分が想像できないので、千景の、向いていない、という気持ちがよくわかりました。
「さみしさも、愛情も、電気信号に過ぎない。」という文章があって、それはわたしもすごく落ち着きます。
初めましての作家さんでしたが、今後も追いかけていきたいです。 -
「人間は、社会的な生き物」
愛とか恋とか結婚だとか、全ては社会の中で営まれている。
読みやすい文章とストーリーであっという間に読了。
ただ、内容すべてを読み砕くに何度か読みたい。
登場する人たちはみんな静かで、生きずらさを抱えながら、でも諦めながらやり過ごしているかんじ。
テーマも展開もとても好き。 -
2017.07.02読了図書館
どうなるのかな、あの2人。
幸せになって欲しい。 -
昔に読んだ河内実加さんの漫画を思い出した。
著者もきっと好きに違いない!
とてもよかった。次の作品も読みたい。