母性のディストピア

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著者 : 宇野常寛
  • 集英社 (2017年10月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087711196

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母性のディストピアの感想・レビュー・書評

  • まだ前書き読んだとこ。
    なんだけど、個人的には水村美苗『日本語が亡びるとき』と似た感触を早くも味わっている。
    文章がヒリヒリしてる。読む。

  • 世界と個人、公と私、政治と文学を結ぶもの。いや、近代日本という未完のプロジェクトにおいては常に結ばれたふりをすることでしかなかったのだが、このいびつな演技のために彼ら(村上春樹と江藤淳?)が必要としたものは「母」的な存在だったのだ。
    妻を「母」と錯誤するこの母子相姦的想像力は、配偶者という社会的な契約を、母子関係という非社会的(家族的)に閉じた関係性と同致することで成り立っている。
    本書では、この母子相姦的な構造を「母性のディストピア」と表現したい。p33

    20世紀の、特に「虚構の時代」を生きた世代(私もそうだ)は、個人的な体験の断片から世界の全体性を把握できるようになることが社会化であり、成熟と考えていた。このとき個人の体験という断片から本来記述不可能な世界の全体性への蝶番になってくれる抽象化装置として虚構が機能していた。
    しかし、社会の情報化はこの前提を破壊した。現代において世界の全体性というのは非物質的なデータベースとして存在していて、そこにいかにアクセスするかという個人の能動性だけが問われるようになった。そのことに世界中の人々が戸惑いながら試行錯誤し、新しい蝶番を生み出そうとしているのが現代という時代だ。p84

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