真ん中の子どもたち

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著者 : 温又柔
  • 集英社 (2017年7月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087711226

真ん中の子どもたちの感想・レビュー・書評

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  • 母国語とアイデンティティの問題は、日本に生まれて日本語しか話さない人にとっても「対岸の火事」なんかじゃない。
    外国語を学ぶとき、日本国内でも遠い地方に行ったとき、自分の中の日本語が揺らいだりしないのかなぁ。
    (芥川賞の選評読んだ)

    私はむしろこのように、外国にもルーツがある日本語話者が日本語をより豊かにしてくれていることが嬉しいし、誰もが自由に何語を話してもいいなんて、とても気持ちいいことだと思います。こういうお話もっと読みたい。

  • 作者の温さんと重なった。
    本当に繊細で、他者の言葉に振り回されてしまい苦しむ少女が、たくましく成長したラストにはにこにこを通り越してにやにやしてしまった。
    真ん中の子どもたちが今後もっともっと元気に生きられる風通しのよい世界になりますように。
    そんな世界はきっとすべての人々を笑顔にすることになるでしょう。

  • 佳作かなにかもらった前作のほうがよかった
    あまり内容的にも変わっていない
    なんとか最後まで読めたけれど、このままこの作者はいくのかな…と、少し残念に思う

  •  前向きで爽やかだけれど、少し胸が苦しくなる青春小説。

     言葉はさまざまにひとを区切り、仕切られた箱の中にひとを閉じこめるインデックスとなる。誰がそれを決めたわけでもないのに、〈あるべき言葉〉という素朴な信仰は、個別的な身体の記憶と分かちがたく結びついた言葉を貶め、抑圧する。ひとは不断に言葉を矯め直されながら、記憶を傷つけられながら生きることを余儀なくされる。
     子どもたちは、自分を否定する言葉をやり過ごしたり、投げ返したりするゆとりや技術を持っていない。その意味で、この物語の琴子は、大陸の中国語の世界では「子ども」でqある。そんな彼女が、自分よりも少し前を歩いているように見える二人の男女と交流を深める仲で、複数の記憶と歴史を背負った自らの身体を肯定できるようになる――。そう考えてみれば、本作は、「言葉をめぐる教養小説」という面を持つ。そのひとの生物学的年齢と、そのひとが「子ども」かどうかは、本質的に関係がない。自己を柔らかに、しなやかに肯定できる言葉を獲得したとき、ひとは「子ども」ではなくなるのだろう。

  • 全部日本人の私には、想像できなかった話。

  • YAとして中高生から読むといい本だなと思う。帰属と母語をめぐって揺れる青春の物語。越境する子どもたちの悩みはますます普遍的になる時代なので、各学校図書館に一冊あるといいな。
    作中「台湾語」と台湾の歴史について説明が少ないのが気になる。明治の日本統治以前は福建などからの移住が多かった、台湾の半分は清の手が入らず原住民の言葉が話されていた、中華民国政府が共産党に追われて来てから北京語を話す人達が優位になった……とわたしは認識しているのだが、そのあたり簡単にでも説明が欲しかった。
    主人公は歴史にまったく疎い19歳という設定なんだろうけど、こんなに「台湾語」で悩むなら台湾語とは何かを調べる場面があるはずだと思う。

  • 話す言葉。国籍。ルーツ。
    自由でいい。

  • 興味深くというより興味本位で読んだ感じなので、難しいテーマなのに文章がライトで読みやすかった。真ん中ってそういう意味か。他人から、それは正しくない、あなたは純粋じゃない、って否定されるのは悲しいね。

  • かなり面白い。
    いろんな言語が飛び交う小説で、楽しめる。

  • また読もう。

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真ん中の子どもたちの作品紹介

“四歳の私は、世界には二つのことばがあると思っていた。
ひとつは、おうちの中だけで喋ることば。
もうひとつが、おうちの外でも通じることば。"

台湾人の母と日本人の父の間に生まれ、幼いころから日本で育った琴子は、大学生になって、中国語(普通語)を勉強するため留学を決意する。そして上海の語学学校で、同じく台湾×日本のハーフである嘉玲、両親ともに中国人で日本で生まれ育った舜哉と出会う。
「母語」とはなにか、「国境」とはなにか、三人はそれぞれ悩みながら友情を深めていくが――。
日本、台湾、中国という三つの国の間で、自らのアイデンティティを探し求める若者たちの姿を鮮やかに描き出す青春小説。第157回芥川龍之介賞候補作。

真ん中の子どもたちはこんな本です

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