意識のリボン

  • 168人登録
  • 3.00評価
    • (0)
    • (5)
    • (12)
    • (3)
    • (1)
  • 9レビュー
著者 : 綿矢りさ
  • 集英社 (2017年12月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087711288

意識のリボンの感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 様々なシチュエーションでの女性の視線から見える世界を描いた短編集。
    1作1作に重みはないけれど、ちょっとしたフレーズに共感出来る作品。
    一番のお気に入りは「怒りの漂白剤」。自分もこの作品の主人公のように感情をコントロール出来ない時期があって、それを過ぎて、妥協出来るような人間になったんだなぁ、と物凄く共感。
    短い作品の中に考えさせられる部分も多く、「絶対読みたい!」と言う作品ではないけど、「読んで良かった」と思える作品。

  • 色々な女性の心の揺れを作者独特の表現で作られた短編集。たまにエッセイか?と思う短編もあったり、作者自身の声なのかなと思わせるものがあったり。いつもより実験的な作品が多い感じがした。

  • 私の本当の履歴とは、死に際に見る走馬灯とは、なんだろう

  • 淡々と粛々とという感じ。あまりのめりこめず、返却期限もあったので途中にて読了。

  • 新刊が出ると必ず買う作家の一人、綿矢りさ。女の抱える黒さを明け透けなく書いてくれるところが好きだ。あと、綿矢作品は総じて装丁が美しい。今回の装丁は私が大好きな鈴木久美さん。
    20代半ばまでは女性作家よりも男性作家を好んで読んでいたのだけど、30前後になってからは女性作家の作品を多く読むようになってきた。特に、自分より少し年上の女性作家の作品を好むようになってきた気がする。
    知らない人の話に耳をそばだてては、妄想をめぐらしたり、噂話に振り回されたり、こたつの中で自堕落な生活を送ったり、怒りと言う感情についての短編だったり……リアルな女の、すぐとなりにありそうな世界観がたまらなく好きだ。
    夢見る年頃を過ぎた女には、現実感があって、少し屈折した話がきっと合うのだろう、と感じる。
    ページ数は多くないが、読後感は大変満足。

  • 誰しも女だったら考えたことがあるであろうちょっと黒い気持ちをすごくうまく的確に描いてくれてるからスッキリする、そんな短編集。
    好きなのは岩盤浴にて、履歴のない女、履歴のない妹、声のない誰か
    あ、ほとんどが好きだわ。
    エッセイっぽいような話だからとっても読みやすい。綿矢さんと友達になれたらきっと楽しいだろなーと思った。

  • 綿矢りさの深層に入りこんでしまったかのような、むき出しの生々しい文章で、心情描写とかのレベルを超越して脳内をのぞき見しているような感覚になりました。
    「エッセイ?実話?決意表明?」と尋ねたくなる部分が途中で何度もあったり。
    読んで何かを考える小説ではなく、体験型VRのような不思議な読後感。迫力はあったけど、そのインパクトが強いせいか逆に内容はほとんど抜け落ちてしまった。
    ただ「履歴の無い女」だけは幾らか覚えてる。
    結婚後の新居に遊びにきてくれた妹とキッチンに並んで立ち、夕飯をつくる間のささやかな会話のやりとり。
    マリッジブルーのような姉に、一足先に主婦になり子育てもしている妹が話したとある告白。
    子育てにおいての洗脳のような"普通"ってわかるなぁ。それがするりと解かれるときの瞬間も、私は経験したことがある。
    肩書きが変わっても、失くしたと思っても、きっと消すことなんてできやしない本質がある。

  • こじらせ暴走成分は抑えめ、その分妄想が広る短編集でした。
    私小説っぽいところもありますが、作者のことなのか登場人物のことなのか、はたまた自分なのか…?
    読んでいるうちに、深いところに潜っていく感覚が心地よかったです。

  • 初の綿矢作品。
    エッセイのようなものや、小説など、八編。
    すべて女たちの思いが描かれているが、共感できる部分が多い。
    一見ダメなヤツでも、色々考えていて実は一生懸命生きている。
    柔らかく優しく肯定してくれる短編集、
    よかった。

全9件中 1 - 9件を表示

綿矢りさの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

意識のリボンを本棚に「読みたい」で登録しているひと

意識のリボンを本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

意識のリボンを本棚に「積読」で登録しているひと

意識のリボンの作品紹介

母親を亡くした二十代の「私」は、「絶対に長生きするからね」と父に誓ったのに、交通事故に遭ってしまう。激痛の嵐の中、目を開けると二メートルほど下に自分の身体を見下ろしていて……(「意識のリボン」)。
表題作ほか、姉妹、妻、母親――様々な女たちの視線から世界を切り取り、 人生を肯定するあたたかさを感じさせる、全八編の短編集。

意識のリボンのKindle版

ツイートする