おばさん未満

著者 :
  • 集英社
3.20
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本棚登録 : 292
感想 : 62
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087712544

感想・レビュー・書評

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  • 私もとうとう大台(?)に載ってしまった。
    この本は今の私にぴったりかもと思いつつ読んでみた。

    ふんふん、共感する部分も多々あり。
    でもどうかな~、酒井さんのエッセイは初めて読んだけどバブルの匂いがプンプンする。
    JJ世代がそのまま大人になった感じで、いつまでたってもあれも欲しいこれも欲しい、旅行もしたいしお洒落もしたい・・・、私はいつまでも現役なのよ!って感じの貪欲さが少々痛い。

    その点酒井さんより若干年下な私。
    バブルの恩恵を受けることもなく就職氷河期を潜り抜ける。
    ポケベルも、携帯も、Windows98も経験しているデジタル第一世代からしてみたら、ワープロに固執している酒井さんとは若干感覚が違うかも。
    もうちょっと冷めているというか、諦観というか・・・。

    おまけにこの本が出版される直前に起こったリーマンショック。
    そして3.11。今までの価値観をひっくり返すことが次々と日本経済を襲って、この本に書かれている女子たちの物欲が時代とマッチしなくなっているのかもしれない。

    それはそうとしても、加齢に抗う姿や、親が年老いていくことへの胸中など、40代女子にとっては納得すること多し。
    そうだよね、庇護される方から庇護する方へ。
    人生折り返してもここからが踏ん張りどころなんだよなぁ。

    40代女子、もういっそのことこの本の装丁を書いている亜土ちゃんみたいに年齢不詳を目指すのが一番なのかもしれない。
    誰に何と言われようと、一生少女よって。
    いや、無理か。亜土ちゃんだから許されるのか。
    そもそも亜土ちゃんをリアルで知ってるぎりぎり世代だよ、きっと私。

    • メイプルマフィンさん
      vilureefさんとはもしかしたら一つ違い位かも?当方、女子大生ブームにも女子高生ブームにものれなかった哀しき団塊ジュニア世代です(^_^...
      vilureefさんとはもしかしたら一つ違い位かも?当方、女子大生ブームにも女子高生ブームにものれなかった哀しき団塊ジュニア世代です(^_^;)私の世代がもてはやされたのって「アメトーーク」しか記憶がない。(花の○○年生まれ芸人)
      バブルとちょっと世代が違うだけでこうも状況も、感性も変わるのかなと思いますよ~。
      私も亜土ちゃんリアルで知ってます!確かにぎりぎり世代かもな~。あの年齢不詳さは、憧れではあります。
      そして今現在、酒井さんのワープロはどうなっているのかがちょっと気になるな(笑)
      2013/07/27
    • vilureefさん
      メイプルマフィンさん、こんばんは!

      だは~、年がばれますね(^^;)
      そうです、そうです、花の○○年組ですよ!!
      私は早生まれなので正確に...
      メイプルマフィンさん、こんばんは!

      だは~、年がばれますね(^^;)
      そうです、そうです、花の○○年組ですよ!!
      私は早生まれなので正確には違いますが同学年です。
      キムタクもマツコ・デラックスも同級生ですよね!?

      そう考えると時代を席巻しているのは花の○○年組ですかね!?
      そう思わないとやってられませんね!!(笑)

      お互い、目指すは美魔女ならぬ亜土ちゃんですね。
      頑張りましょう(^_-)

      2013/07/28
  • まだまだおばさんって呼ばれる年齢じゃないけど・・・共感できるネタが満載。

     恐さ という章より

    お嬢タイプというのは、子供の頃から年下より年上が得意で、可愛がることより可愛がられることのほうが好き。だからこそ自分の年齢が上昇しても役割を交替することができず、可愛がられる立場というものに恋々としてしまうのです。

    あたしも・・・このタイプっぽいぞ・・・

  • 40代へずりずりと近づいている身なので、ひとつひとつの加齢現象を指摘されるたびアイタタタ…だった。自分も当事者だからかな、トホホ。「人は自分がいつおばさんになればいいのか、そのタイミングを掴みかねている」とは、まさにその通り!
    ところで酒井さんは、執筆にまだワープロ使ってるのかな〜。「既に、電源を入れるたびに初期設定をし直さないとならないという『博士の愛した数式』状態」には笑ってしまったよ。
    節目節目で女性の年齢について語ってきた酒井さん(私が彼女の作品と出会ったとき、酒井さんは女子大生だったのよね)。アラフィフになったときにはどんなふうに斬ってくれるのか、その頃女性の立ち位置はどんなふうになっているのか、楽しみではある。ちょっと怖い気もするけどな!
    かわいくもあり、色っぽくもありな水森亜土さんのイラストがこの本にぴったりマッチしているなと。

  • おばさんと認めたくない全ての女性が納得の一冊。笑

    おばさんと認めたくはないがあまりにもかけ離れると痛々しい。。そう、痛いおばさんというさらなる追い討ち。そうなのです。そうなんです。

    おばさんにどっぷり浸かりたくはないが、あまり若作りも怖い。

    でも、老けた友人を見るのも怖い。
    明日は我が身。

    何を着たら一番丁度いいかわからず、おばさんのミニスカート、ニーハイ、はたまたおばさんの三つ編み。。酒井順子がいう痛々しい若作り。。。。おお、こわ。我が身のほどにも気をつけようと思う反面、みんなそうなのか。と、いう安心感も募る同意ばかりな一冊でした。

  • 負け犬の遠吠えでも印象的だった著者、今回はタイトルにそそられ読みました。
    同じ年代の身としてはクスッと笑ったり、そうそう、なんて思いながら読み進めました。
    この年代て、若くはないけどおばさんまでは行ってない(と思いたい)時なので、女性として大いに悩む時代です。
    読んでみて、戸惑っているのは自分だけではないということが分かり、あがくしかないと割り切れそうです。

  • 読んでたら、目を背けたくなるような現実ばかり‥‥年をとるって辛い。でもそれに耐えられるようにだんだんも図太くなっていくのもおばさんのいいところ!?かわいいおばさんでいたい。

  • まだおばさんと呼ばれる歳ではないけれど、言いたいことはわかるだけ女なんだな。と。

  • ここ最近、自分のことを
    『おばさん』と呼んでいいのか(いや、呼ぶべきなのか?)
    あらゆる老化と向き合って、考えてたので
    ちょうど良い本でした。

    ただ、酒井さんよりちょっと年下の私は
    若い頃からけっこうゆるゆるな時代を生きていたので、
    自分とがっつり同年代の女性作家さんの
    こういう内容の本も読んでみたいな。

  • 40代前半を「おばさん未満」って言っていいのかどうか、「え?おばはんやろ」って人もいるでしょうけども、そこはまぁおいといて、このお年頃の女性には「わかるわかる」って笑える本ではないかと。

    若いころと同じ格好じゃ、やけにみすぼらしくなっちゃうし、かといって、美魔女のような頑張りも痛々しい。じゃあ、昔の人みたいに、おばちゃんパーマにできるん?割り切れるん?って言ったら、それも無理。現役はとうに過ぎたけど、引退もできない…もうどうしたらいいの?っていう八方ふさがりな状態なんよね。

    どういうふうに振る舞っても何かおかしくなっちゃう悲惨さを、かるーくするには、自分を笑うしかないよねーって思いました。

    表紙の絵が可愛い。

  • いつもどおり、読みやすい軽い切り口で社会の流れと、酒井さんご自身の人生をぶったぎっていて、笑わせてもらいました。

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著者プロフィール

エッセイスト

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

酒井順子の作品

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