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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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愛も誠実も信頼も計りようがない。
― 217ページ -
“同情や愛情で恢復しない傷がある限り、刑罰はひとを救わない。自分に癒えることのない傷を与えたものが、たとえば刑務所に三年入ったからといって、うれしくもなんともない。刑罰にはせいぜい、「これで我慢してくれ」と、癒えない傷を覆って誤魔化す絆創膏程度の力しかない。”
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殺して生きる。だれもがやっていることだ。殺す相手が牛や豚や鶏や虫ではなくひとだからといって、ちがいがあると考えるほうがおかしい。
罪を生じさせるのは常に人間の意識だ。罪の有無を忖度することなく、津波はすべてを砕いていった。
信之は知っている。罪などどこにもない。あるのは理不尽と暴力だけだ。
― 218ページ
みんなの感想・レビュー・書評
なんだか救いのない話だったなあ。
先の展開が分からず、すごく面白く読めたんだけど。。。なんかずーんと暗くなった。
2008年の発刊だから関係ないけど、さきの大震災を思い描いてしまいちょっと辛かった。
#読了。津波により家族/故郷を失くしてしまった中学生の信行。彼は恋人の美香を守るために・・・そして20年後、別々の世界で暮らしている二人だったが、幼なじみの輔を加え、再びあの惨事がよみがえる。暗い話の中”暴力”をいう背景を元に、うまく心情が描かれている。しなしながら、ストーリは容易に予想できる展開だったのが残念。
救いがなくて、ちょっと辛い話。
もう一歩違う方向へ歩けると違うのだろうか。
ヒロイン側からの話も読んでみたい。
暴力に暴力で対することの連鎖のお話、だと思った。
登場人物に善なる人はほとんどいなくて、救いのないような話にも思えるけれど、ただドロドロ暗いだけで終わらないのは、作者ならではなのだろうか。
いままでとちがった三浦しをんさんでびっくりしました。
まるで、重松清さんの『疾走』を読んで、「これがあの重松さん?」って思ったときと同じような気持ちになりました。
暗くて重い話です。
私はいつものさわやか系の三浦しをんさんのほうが好きです。
三浦しをんさんの作品をこれまで数冊読んだが、この「光」は今までの作品とは全く異なり、かなり重く深くぞっとするような内容である。立ち上がりの自然災害に鳥肌が立った。かなり皮肉的で腐れ縁の人間模様。
主人公の心のひだと心の闇。かなり暗いストーリーだが、一気に読者を惹きつける。作者の構想力の見事さに圧倒された。
三浦しをんさんの本ははじめて読みました。
こういうえぐられる、タブーのようなお話、好きです。
やっぱり誠実にまっすぐ生きていないと、後ろめたさにつぶされそうになる。わたしも昔してしまった過ちをまだ引きずってるし、これからも引きずるだろうなあ。
奥さんは、旦那さんが自分や娘を愛しているのかと怪訝そうだったけど、奥さん自身はどうだったんだろう。
最後、奥さんがすべてを知ってしまったけど生活のために知らないふりをする場面に、やっぱり人間って親だろうがパートナーだろうが自分中心なんだなあと思った。至極あたりまえのことかもしれないけど。いいのかわるいのかはわからない。
現実を突きつけるような話で、恐怖を感じた。
津波で家族を失ってしまった3人の子どもの、それからの話。
人の命を自分が好いている相手が求めるからといって、殺してしまったところに怖さを感じた。
どこか白夜行に似てるなと感じた。
人の事をいつも客観的にみれてても、自分の事となったらやっぱり難しいよな。。
三浦しをん氏、こんな作品も書くのか!と驚き。
登場人物の心理描写や島(田舎)独特の閉塞感が伝わって、読んでいると苦しくなった。
“過去”に囚われる男と違って、女は圧倒的な“これから”を生き抜く術を知っているのか。
津波で家族も家も失った少年少女のその後の話。
三浦さんの暗な作品は初めて。
読んでる途中、東野さんの「幻夜」を思い出した。
いろいろな「暴力」の恐ろしさに息苦しくなる。
図書館で本屋大賞ノミネート作品と紹介されていたので、借りてみましたが、気持ちが重くなる作品でした。
特に今、この時期に紹介すべきはないなでは、と感じます。
平穏な生活の裏側に潜む、人間の暗部。
安定した日常の脆さを、人間の持つ暴力的な欲求や破滅願望といった内的要因を軸に描いた作品。
子供の頃に背負った傷、過去の過ち、人生に対する失望など、物語全体に流れる諦観の空気が、読み手の心にある闇を浮き彫りにする。
登場人物の心理描写、台詞ににじみ出る閉塞感など、ディテールの緻密さで読み手を物語の世界深くへと誘う。
重いテーマを扱っているにも関わらず、読了後は何か救われたような気分になるのもこの作品の魅力。
震災復興が進まぬ今だからこそ、読むべき小説かもしれない。
三浦しをんさんの作品では"ほのぼの日常"系ばかり読んでいたので、陰のさした、読んでいて緊迫感がある作品は初めてで新鮮でした。
登場人物が乱暴な言葉を心の中で呟くシーンが、暗い過去を引きずる荒んだ雰囲気を感じられて個人的に好きです。
完全なフィクションだけども、登場人物たちの様に幻想や夢と無縁に生き、幸せを問うことをせず、漠然と毎日をやり過ごす人は少なくないと思います。作中で何度も起こる「理不尽」な出来事も現実とリンクして考えずにはいられませんでした。
屈折してる。終始暗い。
それでも最後まで読んでしまった。
三浦しをんさんの描く小説はなんでこう、
入りこんですっと読めてしまうんだろう。
読み終わったあと覚えた感情は、恐怖、そのひとことだった。
理不尽な暴力によって傷つけられてしまったひとびとの顛末。読めば読むほど恐怖心が頭をもたげてくる。だれがだれに利用され、だれがだれを利用して、どこまでが本気でどこまでが嘘で、どこまでが偶然でどこまでが計算なのか。微妙なラインを動きつづける。
特に怖いと思ったのは、信之に、信之と美花のふたりでアダムとイヴのように創世主になろうとしていこうとする感情があったということ。破壊しつくされて修復不可能になった自分たちの島は、俺と美花さえいれば必ず元に戻るはずだと、本気で思っていること。なんていうか、ほんとに怖い。
寒々とした空気が漂う、そんな話だった。
(304P)
明るい気持ちになりたくて、タイトルに惹かれ読み始めてしまったのがいけなかった。 三浦しをんさんの『モラル』みたいな、常識に対しての考え方が私は好きなので、きっとこのお話は誰にも感情移入ができないように書かれているのかなぁ..と思いながら読みました。 登場人物が皆、屈折していて、利己的。 けれど、津波が皆をそうしたわけでは無いと思う。 不幸を拭う術を知らず、愛を知らず育ってしまったこ... 続きを読む »
三浦 しをん
集英社 (2008/11)
本を閉じて心がざらつく
救いがないのかなあ
あの東北の津波より前に書かれた小説
衝撃だった
眉根を寄せて読んでいたらしい
それでも「光」は射すとの著者のメッセージでしょうか?
大好きなしをんさん、もう少し明るめでお願いいたします
≪ 命だけ 選びとられて 生きる闇 ≫

装丁とは裏腹に、これは本当に三浦しをんの作品なのか?
と疑いたくなるほど、救いも希望も無いが、読むことを止められない作品。
東京の離島、約2000人が暮らす美浜島。
ある晩突然、島は津波に襲...





