太陽のパスタ、豆のスープ

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087713329

感想・レビュー・書評

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  • 宮下奈都さんの「太陽のパスタ、豆のスープ」、2010.1発行、宮下さんの小説はほっこりしますね(^-^) 2年もつきあって2ヶ月後に結婚という状況で「別れ」を告げられた明日羽(あすわ)とあすわの周りの人々の物語。むすっとした父、おろおろの母、あははの兄の家族もみんなやさしい。なによりも母の妹六花(ロッカ)さんがいい味を。そして同僚の渡邊郁未(郁ちゃん)が可愛いです。宮下奈都さん、いいですね(^-^)

  • 婚約破棄をされたあすわ。叔母のリッカは彼女に言う。「ドリフターズ・リストを作りなさい」と。あすわは言われたとおりにリストを作り、それを一つずつ達成していく。鍋を買う、引っ越しをする、エステに行く…。

  • 結婚が突然破談となったあすわ。ドリフターズリスト、漂流者たちの指針となるリスト。やりたいこと、楽しいこと、欲しいもの全部書き出し、ひとつずつ自分で叶えていくというもの。
    心が折れた人には、立ち上がっていくいい方法ですね。
    読んでいて、元気がもらえるお話。

  • スコーレNo.4以来の宮下奈都さん。
    日常を愛おしむ、爽やかなあたたかさに
    はまりそう...

    結婚直前で婚約を破棄された明日羽が、
    やりたいことを書く「ドリフターズリスト」を通して、立ち直っていくお話。

    婚約を破棄されたらすごくすごく落ち込むよね...
    憎からず思っている人が、自分を望まないとき、存在全てを否定されたような気になって、すごく悲しい。
    そんな時私はどうやって立ち直るんだろう。
    明日羽はドリフターズリストを使ったけど、結局その手段はなんでもいいのだ、とこの本は伝えていると思った。
    一切れのパンの話になるほどと思った。
    パンだと言って渡された木切れを頼りに
    水夫は生き残る。
    信じられるものがあれば、それはなんでもいいのかも。これがあるから私はなんとか大丈夫だと思えるもの。明日羽にとってのリストは、その信じられるものを見つける手段であって、信じられるものそのものでもあったのかもしれない。

  • いい本でした。やはり食べ物は人間の生活の基本と言うか、絶対外せない要素ですよね。
    私も今は焦ったりしていないけど、仕事にあまり意味を見いだせないでいるので、もっとちゃんと考えて行かなきゃいけないのかな?

  • 結婚式直前に突然婚約を解消されてしまった明日羽。
    失意のどん底にいる彼女に、叔母のロッカさんが提案したのは“ドリフターズ(やりたいこと)・リスト”の作成だった。
    自分はこれまで悔いなく過ごしてきたか。
    相手の意見やその場の空気に流されていなかっただろうか。
    自分の心を見つめ直すことで明日羽は少しずつ成長してゆく。
    自らの気持ちに正直に生きたいと願う全ての人々におくる感動の物語。

  • 婚約破棄された女の子がどうやって立ち直るんだろうと思って読んでいたけど、完全にはじゃなくても少しづつ立ち直っていったんだろうなぁ。

    毎日を大切に過ごすって以外と大変なことで、何にもしてないのに1日が終わっちゃったわなんてこともよくあることで。

    はぁ、ル・クルーゼ欲しい熱が再熱しましたわ(笑)

    2017.12.27 読了

  • 読みやすかった。ただ、主人公は悩んでる風でいて実はあまり悩まないタイプ。本当に落ち込んだり悩む人はまずあっさりと引っ越しはできない・・・とおもいますけど。でも、すごく落ち込みやすかったり、悩んだりしてしまう人は主人公のように肩の力を抜いてみるのもいいもんだよ~って内容かな。

  • ああ、丁寧に作られた素朴で美味しいものが食べたい。
    いや、自分で作らなきゃ。

  • どん底にいた彼女を、周りの人がさりげなく支えている感じが、とても優しくあたたかい気持ちになれる作品でした。
    「ドリフターズリスト」私も実践してみたくなりました

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著者プロフィール

1967年、福井県生まれ。上智大学文学部哲学科卒業。2004年、第3子妊娠中に書いた初めての小説『静かな雨』が、文學界新人賞佳作に入選。07年、長編小説『スコーレNo.4』がロングセラーに。13年4月から1年間、北海道トムラウシに家族で移住し、その体験を『神さまたちの遊ぶ庭』に綴る。16年、『羊と鋼の森』が本屋大賞を受賞。ほかに『太陽のパスタ、豆のスープ』『誰かが足りない』『つぼみ』など。

「2018年 『とりあえずウミガメのスープを仕込もう。   』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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