貴族探偵

著者 :
  • 集英社
3.19
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本棚登録 : 879
感想 : 180
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087713527

作品紹介・あらすじ

召使が推理、貴族が解決、本格愛好家へ贈る、ディテクティブ・ミステリーの傑作。

感想・レビュー・書評

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  • 2020/10/21読了
    #このミス作品51冊目

    全て使用人にお任せの
    捜査も推理もしない貴族探偵。
    オムニバス作品。
    設定は面白いけど
    ミステリ慣れしている人には
    謎解き部分は物足りない感がある。

  • 探偵と名乗りながら自ら推理はせず、優秀な使用人が事件を解決する。今まで読んだことのないパターンの探偵で、おもしろかった。特に「こうもり」には驚かされた。びっくりして、もう一度読み返した。

  • 「君のごとき横暴な官憲に、我が国の治安を任せておけない。君の上司に早速対処してもらう」
    すでに台詞が、あの鼻声の相葉くんの声で頭に響いてしまうー。

    とある山荘で、東北地方の郊外の街で、北陸の山間の老舗旅館で、富士山の見える別荘で、奈良の邸宅で。
    ふらりと使用人と共に現れる貴族探偵。
    皇室御用達常盤洋服店の高級服を纏い、豊かな口髭に余裕のある態度。探偵と言う割には事件より女性に熱心。
    ドラマを先に見てしまったので、淡々と進む短編に少々物足りなさも感じてしまう。
    それでもちょっとした仕掛けとか面白かった。
    次も読んでみようかな。

  • 麻耶さんらしい個性的挑戦的な作品。
    探偵の定義すら引っくり返してしまう、そんな貴族探偵。
    一体何を以って探偵とするのか。
    事件を解決するという意味では確かに探偵だけれど、ここを面白く思えなければもう一ページも読めない作品だろう。

    久しぶりに再読したが、やはり面白い。
    様々な形のどんでん返し、それは無理があるだろうというような設定もあるし、あまりにサラリと書かれていて最後の最後にそういうことかと分かるあるトリックも。

    貴族というやんごとなき身分の人の頭の中が少し分かるかも。
    人に使われることしか知らない私にはなかなか付いていけなかったけれど。

  • 何も捜査しないし、メインの謎解きもしない、全く新しい探偵もの。謎解きはディナーの後、に近くならないように気をつけている感じがする。この作者の他の作品に比べて読みやすくて、面白かった。

    • 寝虚さん
      謎解きはディナーの後で、は本で出た時期は貴族探偵と似てるけど、雑誌掲載は2001年×2、2007、08、09一本ずつなので多分関係ないかと。
      謎解きはディナーの後で、は本で出た時期は貴族探偵と似てるけど、雑誌掲載は2001年×2、2007、08、09一本ずつなので多分関係ないかと。
      2018/03/12
    • kiyom93さん
      なるほど。知りませんでした。教えていただき、ありがとうございます。
      なるほど。知りませんでした。教えていただき、ありがとうございます。
      2018/03/12
  • 雑用は使用人の仕事。

    トリック読み返すためにページを戻すなんて久しぶりにしました。
    とっても面白かったです。

  • 月9で相場くんが主演だったから。
    読んだことあると思ってたけど初。
    読んだら尚のこと、相場くんより他にいなかったかなって気になった。
    もうちょいスマートな感じの人。
    西嶋秀俊とかあの辺。

    短編でそれぞれ独立してて読みやすい。
    こうもりが一番好き。
    あぁ!!って言っちゃう感じ。
    騙された!みたいな。

    貴生川が絵美の彼氏だと紀子は思ってるし、絵美は貴生川が大杉先生だと思ってた。
    ランチをしたのは貴生川と真知子と絵美、紀子の四人だったんだ。
    でも紀子が貴生川を見分けてるわけではないみたい。

    他は殺害方法は解決してくれても、何故かとかはそのままで、すっきりしない。
    初めの辺はそこまで煮詰めずに書いてたのかなって。書きながら女性がきっかけで事件を解決させようとするけど、初めの辺は何きっかけかよくわからないし。

  • 奇妙な探偵、奇妙な事件。
    血なまぐさいのに、やけに現実感がない。
    取り敢えず紅茶が飲みたくなります。

  • 17年4月から嵐の相葉君の主演でドラマ化とのことで読んでみたが、意外に面白かった。本当に貴族探偵やわ。なかなか相葉君が似合いそうな探偵。しかし、話自体は結構本格派で、しっかりしてる。文章も読みやすい。

  • 予想以上に探偵が仕事をしていませんでした(笑)

    奇抜なキャラクターに目が行ってしまいがちですが、
    トリックはしっかりしていて、きちんと推理小説として成り立っています。
    中でも「こうもり」は秀逸だと思います。すっかり騙されました。

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著者プロフィール

1969年三重県生まれ。京都大学工学部卒業。大学では推理小説研究会に所属。在学中の91年に『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』でデビューを果たす。2011年『隻眼の少女』で第64回日本推理作家協会賞と第11回本格ミステリ大賞をダブル受賞。15年『さよなら神様』で第15回本格ミステリ大賞を受賞。

「2023年 『化石少女と七つの冒険』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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