おとぎのかけら 新釈西洋童話集

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087713701

感想・レビュー・書評

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  • シンデレラ、白雪姫、みにくいアヒルの子…耽美で鮮烈な現代版西洋童話、

  • さくさく読めて、おもしろかった。

    わたしもどうしようもなく嫌なことがあると、よく眠るんだよなあ

  • どろどろと、絡みついてくる文体も内容も、好みは分かれるだろうなあ。
    今日のわたしには、面白いと思えた。

    なかなか現代の闇を抉るなあ。良かった。
    2015.02.01

  • 2014.12.4 読了

    これは。。。独特でした。。

    有名な西洋の童話を
    この作者さんの解釈で、
    この作者さんの新たな物語に。

    けど、どの話も おどろおどろしてて、
    文体も 独特なので、
    好き嫌いは あるだろうな。

    私は。。。 まだ初めてなので、
    なんとも言えない。

    他の作品も また読んでみようか。

  • 「凍りついた目」が文句なしの☆5です

  • 本を読むようになったのが成人してからなので、童話の話をほとんど知らない。本来の童話の持つ寓意についてはわからないけれど、ところどころにグサリと身を刺す一文がある。そのおそろしさを増長させているのは物語のダークさだ。

  • 西洋の童話をモチーフにした、大人のための短編集。
    かわいらしいタイトルと表紙絵とは裏腹に、作者らしい毒と湿り気を帯びたダークな世界が繰り広げられる。元になった童話のことなど、まったく忘れてしまうほど、哀しくて妖しい奥深い闇が広がる。

  • 迷子になるのは慣れてる。お母さんは、デパートに行くととろんとした目になって、私たちのことなんか忘れてしまうから。迷子になるのはいいけど、見つかってぶたれるのは嫌だ。帰りたくないというわたしに、お兄ちゃんは「お母さんがお酒を飲んで寝てしまったころに帰ろう」と言う。だからわたしとお兄ちゃんは、花火を見てから帰ることにした。(「迷子のきまり」)他六編。

    ヘンゼルとグレーテル、シンデレラ、みにくいアヒルの子、白雪姫、マッチ売りの少女、ハーメルンの笛吹き男、いばら姫をモチーフにした短編集。どれも闇が深くて、狂気に満ちていて、後味の悪さが素晴らしい。話はすっかり現代なのに、元になった童話の存在をそこかしこに感じるところが素敵。

  • なかなかブラックなお話揃いで面白かった!

    「ヘンゼルとグレーテル」や「シンデレラ」等、
    誰もが知っている西洋の童話をモチーフにした作品。
    舞台を現代日本に置き換えただけで、こんなにもドロドロになるとは(笑)

    個人的に好きだったのは「迷子のきまり」。
    ある幼い兄妹のお話で、その結末には思わず背筋が寒くなる…
    子供って残酷。だけれども兄妹愛は素晴らしい(笑)

    「凍りついた眼」の暗さも尋常じゃない。
    身体を売っているまだ年端もいかない少女に魅了された男。
    彼女を助けたい、とそっと少女を見守るが……

    唯一「金の指輪」だけは、心温まるお話でした。

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著者プロフィール

1979年北海道生まれ。2008年『魚神』で小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。09年に同作で泉鏡花文学賞を、13年『あとかた』で島清恋愛文学賞、21年『透明な夜の香り』で渡辺淳一賞を受賞。他の著書に『からまる』『眠りの庭』『男ともだち』『クローゼット』『正しい女たち』『犬も食わない』(尾崎世界観と共著)『鳥籠の小娘』(絵・宇野亞喜良)、エッセイに『わるい食べもの』などがある。

「2021年 『ひきなみ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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