つるかめ助産院

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著者 : 小川糸
  • 集英社 (2010年12月3日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087713794

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つるかめ助産院の感想・レビュー・書評

  • ジーンとしてあったか~い。

    こんな助産院で赤ちゃん産みたかったなぁ。。。
    人間も動物なんだよね。

    一番私の心に響いたのは
    『心の傷を自分のアイデンティティーにしてはいけない』ってこと。

    読んでよかった。
    後半は箱ティッシュがお供になりました。
    今日からまた生きること、がんばろうー。力をもらいました。

    この本を読んで小川糸さんのブログ『糸通信』を知りました。
    シンプルだけど、料理のレシピが載っていて、これがまた楽しいです!

    ドラマはあえて見ていないけど見てみようかな。

  • ドラマの方は見逃してしまいました…

    小川さんの作品はいつも食べものの描写が丁寧で、読んでいるとお腹がすいてしまいます。殻まで柔らかい海老のココナツカレー炒め、ニンニクたっぷりのカマイ(イノシシ)団子鍋、ハイビスカスの天ぷら…。

    夫の失踪、思いがけない妊娠に戸惑うまりあが、島の助産院に身を寄せるうち、心にあたたかいものが広がっていく…
    ラストにかけての展開が強引すぎて置き去りにされた感はありますが、新しい命の誕生には素直に感動しました。
    母もこんなに壮絶なお産の末、私を産んでくれたのか〜。ありがたや、ありがたや。
    病院によっても方針は違うだろうし、助産院も含め、妊婦さんには産む場所を事前に選ぶ自由があるけど、赤ちゃんの状態や自分の体質などでも慎重に選ばないと…。カンガルーケアも、赤ちゃんによっては良くないとも聞くし…大学病院のベテランの産科の先生でも手こずるお産だってあるんだから。この本自体は病院で産むことを否定したり、助産院を推奨している訳ではないけど、あまりに美しすぎ・優しすぎる展開に、読み手が「絶対島の助産院で産む」と影響を受けてしまわないか、少し心配になりました。

    こんな私もいつか、育む人になれるのだろうか。

  •  小川糸さんがごはんを書くとどうしてこうおいしそうに聞こえるのか。
    南の島での話で沖縄料理の本を参考文献にしている。
    ハイビスカスの天ぷらってどんな味がするのだろう。

     つるかめ先生のおおらかさが眩しかった。わたしもこんな人に声をかけられて人生変えてみたい。いや、人生かわる出会いが欲しい。
    どっちも他力本願だな。(笑)

  • リアルっぽく書いてるけど上っ面すべり。
    お産や妊娠に関する記述のほとんどが、信ぴょう性のない、『自然派志向』の人だったら喜ぶような内容ばかり。
    自分の考えに同調して欲しくて書いたような、自己満足さにあふれる文章。
    物語を自分の思い通りに進めるために、無理矢理な設定作りをしたり、人を殺したり。
    登場人物に感情移入できない。好きになれない。
    ふわっふわな、脳内お花畑の妊婦さんにはちょうどいいのかも。
    料理の記述だけ力入ってて、そんなに料理好きなら、料理本でも出せばいいのに。小説なんかやめとけ。

    あとがきの主な参考資料が、ふわふわ本ばかりで、お産や妊娠について偏った考えで作ったのが丸分かり。

    この本を素敵と思う人は、雰囲気に流されるタイプの人なのだろう。

    この本が原作のドラマも漫画も見たけれど、原作が一番の駄作に思う。

  • 現実味がない、と言えば語弊があるか。
    読み進める程に説得力の無さが目に付くこの作品は心や感情の動きから生じるものを蔑ろにして成り立った代物に見える。何がしかの不幸な生い立ちを背負い乗り越えてきたであろうはずの登場人物達へ私は心を沿わせる事が出来なかった。
    言い過ぎかも知れない。
    だがまりあの妊娠中の経過、出産の描写もそうであるのだが彼等の傷を著者はきちんと己が痛みとした上で本書を仕立てたのか、甚だ疑問に感じられる。ただただ空想のみの産物に思える所為で私の肌に合わない作品だった。

  • ああしてくれなかった、こうしてくれなかった、
    と不幸を周りの人のせいにして、
    今、自分に与えられているものを
    全く大切にしていない精神的に幼い主人公が、
    子を宿し、南の島で人の愛情や温もりにふれ、
    豊かな自然や食に癒されながら前向きになっていく、
    という一見感動的な話ですが、
    最後の最後でものすごく興ざめです。

    小野寺くんが失踪した理由が一切不明。
    しかもクライマックス時に忽然と現れるなんて・・・??

    この展開、ちょっとありえないでしょう。

    たとえシンママになったって、
    この島で息子と二人、感謝の気持ちを忘れずに
    生きていくんだ!という決意で終わる方が、
    よっぽど私にはしっくりきたかも。

    それから、食べ物については素敵な描写をする
    作家さんだと思いますが、
    妊娠~出産~育児の実体験はあるのでしょうか。
    巻末にずらずらと列挙された大量の参考文献から
    知識を仕入れて書き上げたような印象を受けました。
    リアリティに欠けている気がします。

    ということで、すみませんが★2つで。

  • 素晴らしい本だった。

    生命の誕生、
    人との出会い。温かみ。

    小川糸さんの本、
    やっぱりとても大好きだなぁと思う。


    へその緒で繋がった自分の赤ちゃん・・・
    産める日がくるのかな。

    いやー大感動。
    泣く泣く。ぼろぼろ泣いた。
    お産って、やっぱりとても神秘的で奇跡的なこと。

  • 南の島で助産院を営むエネルギッシュな女性と
    夫の失踪後、その島で出産することになる妊婦の話。

    愛する人がいなくなり、生い立ちは複雑で、
    皆が皆、過去にどこか陰を抱えていて。
    そんなパターン化された登場人物たちの安易な田舎礼賛。
    描写が薄っぺらいわりに主張は押し付けがましく感じました。
    美しいでしょう、新鮮でしょう、世界は優しいでしょう、ね?ね?ね?って。
    いや、そりゃそうなんだけどさあ、と辟易。

    「出産」に対する取り組み方は、まじめさが伝わって好印象。
    とはいえ文章が稚拙、のイメージは変わらず。
    新作が出ても、よっぽど読むものがない限り読もうと思わないだろうな。

  • やっと読めた〜!
    出産を喜怒哀楽フルコースと言ってましたが本書もそんな一冊でした。

    糸さんの作品はもう読んでて楽しくなっちゃうような優しい文章、煌めく言葉がいっぱいで心が浄化されて、ぷりぷりに元気なります。

    今回読みながらこの表現好きだな〜なんて思った一説をノートに書き留めてたのも楽しかったです。

    久しぶりに蝶々なんなんも読みたい気分。糸作品にはいつもあたたかい人がいて安心して涙を流せたり笑ったりできて幸せです。

  • 突然去った夫小野寺くんを探して、過去に2人で訪れた南の島へ主人公まりあが向かう。
    そこに小野寺くんはいないのだけれど、そこで出会いまりあの妊娠に気づいた助産師つるかめ先生や医院で働くパクチー嬢、長老、サミーと打ち解けていくうちにまりあの心が少しずつ南の島に解けて開いていく話し。
    まりあ以外の人達の過去にも色々あって、それを乗り越えてきた人達だからまりあのことも大きく受け止めてくれたのかなと思う。なんだか南の島のみんなの優しさが天女の羽衣のようだった。

    ラストが駆け足だった気がして、もう少し産後の話があってもよかったんじゃないかなと思った。

    脇役それぞれの過去は、脇役自らが語ることが多くて、でもそれを掘り下げないところが脱線せずにまりあに感情移入できて良かった。脇役のスピンオフとかであったら読んでみたい。

    小川さんの物語は雰囲気がよしもとばななさんチック。
    けど、ばななさん程スピリチュアル過ぎず私は好き。

    つるかめ先生が言ったこの言葉が気に入った。
    「心を静かにして、自分にとってどうすることが心地良いか、イメージしてみるの。頭であれこれ考えちゃだめ。本能で感じなさい。人間だって動物なんだから。まりあちゃんにとってどっちが幸せか、それは自分が自分で決めることなの」
    本能、だいじ。

  • ドラマを見て面白いと思い、借りてみました。 夫に家出された主人公が、思い出の南の島へ行き、南の島で妊娠に気付き、助産院の方との出会いから南の島で産むことを選び、島の人の温かさに心を開いていく。 ドラマは小説の内容を若干変えていて、その変え方がうまい。ドラマの方が私は好きかな~(笑)

  • 南の島の助産院が舞台。
    ただただノンビリとした時間が流れ、幸せな空間。
    桃源郷のような多くの妊婦がこんなところで出産
    したいと願うような助産院だった。

    そこにやってきた妊婦のマリア。
    夫の失踪でフラりとやってきた南の島で自分が
    妊娠していると知る。彼女には生まれて間もなく
    捨てられた過去があり、トラウマもある。

    助産院には明るく小ざっぱりとしていて、人にあたたかい
    つるかめ先生がいて、彼女を中心にいろんな人が
    集まっている。島の住人に、妊婦はもとより、
    心に暗いものがある人達とか。。

    そうした人たちを真っ直ぐに受け止める
    つるかめ先生はとても大きな人で頼りがいがある。

    マリアを始め、何人かの出産の場面があるが
    出産後へその緒を暫げておいたり、乾燥させて
    子供に飲ませて免疫力を上げる・・・とか
    現代の多忙な産婦人科ではとてもできない
    「よい事」が実施されている。

    妊娠・出産を自然な形でサポートするつるかめ助産院は
    奇跡の場所の様に感じました。

  • 食堂かたつむりの雰囲気を気に入って、続いてもう一冊。
    男に捨てられた主人公がかつて男と訪れた島へ、彼の面影を探しに…。
    そこで出会った助産院で、いろいろな経験をして、自分の殻を脱ぎ捨てることができるようになるお話。

    妊娠して、子どもを産むということの大切さ、尊さを再認識。
    もう一人、産んでもいいかな~って気になってしまう。

    そして、自分がこの世に産み落とされ、
    誰かに大切にされているということも理解できるように。
    人はみんな、何かしら辛い経験を抱えていて、
    それでも明るく前向きに生きているんだなと。
    多少の嫌な思い出に引きずられていては、もったいないなと思えるお話だった。

    子どもを産んだ女性のほうが、共感しやすいストーリーかも。
    結末はちょっと唐突感があるけど、全体を通して、心がほんわか、暖かい気持ちになれる。

    食堂かたつむりの時も、何だか独特な空気感がいいなあと思ったんだけど、沖縄だね!
    沖縄の離島の、のんびり、あたたかい空気感。
    沖縄で1カ月ぐらい、のんびり過ごしたいなあと思った。

  • お産の記憶薄れてきたけど、あの時の気持ちを思い出させてもらいました。
    今の私にはぴったりだったかも。
    反抗期やひとり立ちして行くこども達に腹を立てたり寂しくなったり…
    でもお腹にいた時の幸福感、ワクワクした気持ちを思い出させてもらいました。

  • 内容、とういうかテーマは良かったなぁと。

    が、正直私にはこの方の書く文章のリズムが合わないんだなぁ、と実感。

    ドラマも見ていたけど、あぁ脚本家の人ってスゴイなぁ、と尊敬してしまった。
    南の島の助産院に、都会で孤独感を抱えて、夫にも逃げられた若い妊婦がやってきて、素朴な人たちとの交流や自然の中で、生きる意味と力を見出してゆく。
    それがストレートに伝わってきた見応えのある良いドラマでした。

    そういう意味では、それを原作からはあまり感じ取れなかったのが残念。
    もう少し、ひとつひとつのエピソードを丁寧にあつかってほしかったかな。

  • あれ,あれれれれ…これはードラマの方が良かったかもー?!
    今まで,原作よりもドラマや映画が良いと思ったことは殆どなかったのに,
    これは…ちょっと自分でもビックリ(^o^;

    NHKでしていたドラマを見て,すごくいいなって思って原作を読んだのだけど,
    ドラマと原作は,かなり違いました(@o@)

    夫が突然いなくなることやつるかめ助産院で出産するという大まかな流れは同じなんだけど,
    主人公の女の子の気持ちとか,育ての親とのやりとり,
    夫の思いやその他の登場人物の気持ちとか結構違ってて,
    原作の方が「出産」に重きを置いていたかな?
    ドラマは,出産だけじゃなく,疲れた心の癒しということにも
    力を入れられていたような気がします。

    そして,俳優さんの皆さんがとても良かったんです。
    主役の仲里依紗さんと余貴美子さんはもちろんすごく良かったし,
    長老役の伊藤四朗さんもサミー役の中尾明慶さんもよい感じで,
    この島に行ってみたいな~♪って思うような素敵な雰囲気を醸し出していました。

  • 再読
    ドラマを見て、原作はどうだったかな?と気になったため。

    ドラマの女の子はなんとなくふてくされた感じがあったが、小説の子はもっと素直な感じ。
    素直だからこそ、得られるものもたくさんあったと思う。
    最後はちょっとタイミング良すぎ!と思ったけど、でも、このタイミングで戻ってきてくれたからこそ、また二人で・・・生まれた子も含めて3人で新しい人生を生き直していくことができるだろう。
    長老はやっぱりい味出してる。

  • 子どもを産むということをありのままに描かれたお話。最後のページにはお産に関するたくさんの参考資料が羅列されていたので、徹底的に取材されたのかなと思われる。
    でもお産のことだけじゃなく、これは南の島の話でもあり、とても美味しそうな郷土料理が出てきてそれも魅力の一つだった。

  • 生命と食べ物がテーマの小説。只今、NHKでドラマ化されて放映中です。

    突然消息を絶った夫、小野寺君を探して二人の思い出の地、沖縄のハートの形をした南の島へ向かったまりあ。
    そこで妊娠を知ったまりあは、東京へは戻らずつるかめ助産院で出産することを決意する・・。

    「食堂かたつむり」などと同じく生命と食べ物がテーマで、少しスピリチュアルな要素もあります。
    読んでいる真っ最中は泣けるし登場人物も魅力的ですが、終わり方がちょっとプツンと終わったというか、余韻がなかったかな。

    亀子先生、長老、パクチー嬢、サミーと個性的なメンバーが揃っていますが、そこはやっぱりドラマ化されたものの方が面白いです。まあ、ドラマの方はファンタジーっぽいですからね。

    食べ物の描写はさすが。出産シーンも助産院の良さもとても伝わってきます。
    そこに混じるスピリチュアル要素が読後にちょっと引っかかるというかすっと入ってこないですが、全体的に魅力的な作品だと思います。

  • こんなに泣きながら読んだ本は久しぶりだ、全編涙涙であった。この著者は「食堂かたつむり」以来であり、NHKのドラマが始まったので、何となく読み出したのだが、今はNHKに感謝だ。ただNHKの方はかなり現実的な話に持って行っているが、原作はおとぎ話のようで、優しさに満ち溢れている。ただ、章立てになっていないので、中断するのに困った、一気に読み通すべきだったのだろうか。
    それと、病院でのお産の味気なさと不自然さを感じ、今病院で働いている身としては、現代医療が間違っていると感じざるを得なかった。

  • 生まれる命もあれば、消えていく命もある。
    そんな当たり前のことを強く感じさせられる一冊でした。
    母親との関係に悩んだり、母親であることに悩んだり、母親になれなくて嘆いたりする女性たち。
    しかしつるかめ助産院の先生が「それでもみんなおへそがあるでしょ」という言葉にハッとさせられました。
    誰もが母親のおなかの中で母親から栄養をもらって育ち、生まれて来たんだ。
    その証にみんな、おへそがあるでしょ。
    というメッセージに、母の偉大さをあらためて感じました。

    小川さんの作品は食べ物に対する愛情が感じられて大好きです。
    いろんな困難を乗り越えて、人との出会いを大切にして丁寧に生きる というのは、簡単そうで簡単ではないんだよな~って思います。

  • 小野寺くんに何があったのか、気になる。

  • さわやかな読後感。
    妊娠ってそんな感じなのか~出産って気持ちいいのか~
    哺乳類っていいんだなぁ。

    経験のない私は、いろんなところが新鮮でした。
    妊娠について、ちょっとわかった気がする。

    そして、まりあちゃん・・・強くなりました。
    自分はずっと愛されていたということに気づいていく姿に涙しそうになりながらも、耐えて読んでいましたが、
    長老のシーンでは号泣してしまった…
    最後に約束を果たしてくれたことにも号泣。

    人っていいなぁって思いました。

    さすらいのマスターもすきです。

  • ステレオタイプ過ぎる。
    東京で生まれて東京で育った私には、安易な田舎礼賛、都会否定は…納得できません。

    コンクリートに囲まれてたって私にとってはそれが原風景。
    都会だからダメなんじゃなくて、そこでどう過ごすか、自分がどうあるか。
    全て心の持ちようでしょ? と思ってしまいます。

    それにこの女の子バカすぎるのよね…。

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つるかめ助産院の作品紹介

辛い出生の秘密を抱えるまりあは、ある日突然失踪した夫を探して、南の島をおとずれる。島の助産院の先生から予期せぬ妊娠を告げられて-。すべての命に贈る、誕生と再生の物語。「今ここにいる」ことの奇跡を力強く描き出す感動長編。

つるかめ助産院のKindle版

つるかめ助産院の文庫

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