つるかめ助産院

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087713794

感想・レビュー・書評

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  • 小川糸さんのストーリーは、
    男に逃げられて不幸になったり、
    家庭事情が複雑な女の子がよく出てくるけれど、

    最終的にはみんなキラキラしていて、
    素敵な人に、笑顔が増えてくれるから、
    ハラハラしつつも、どこかホッとした、
    暖かい気持ちで読めるので、好きです。

    長老が亡くなった時は、とても辛かったけれど、
    まりあちゃんが、小野寺くんと再会できて、
    幸せになれそうで、
    とても良かった、
    友達のことのように嬉しい気持ちで読了した。


  • 『ライオンのおやつ』が好きだったので、こちらも手に取りました。
    やはり食べ物の描写が素敵で、島の料理が食べたくなってしまいます。

    私が妊娠していたのはたった半年前のことなのに、あの幸せだった時期のことをずいぶん忘れているなあと思いました。

    幸せだった妊娠期間を思い出す描写があり、懐かしい気持ちになりました。

    主人公の生い立ちというか、里親との話は涙なしでは読めませんでした。

    ラストがかなり唐突で、綺麗に纏まってはいるものの物足りない印象でした。
    小野寺くん、戻ってくるならなんでいなくなったの?とか、思ってしまいました・・。戻ってきた理由もいきなりファンタジックというか。。

    それでも、妊娠、出産、について思いを馳せたいときにお勧めできる本です。

  • 夏休みに行った宮古島を思い出す、
    南国に行きたい衝動が湧いてくる本。
    そして、出産は当たり前ではない。
    って本当にそう思う。
    けど、ラストがちょっと唐突だった印象。
    ラスト部分もう少し細かいディテールがあったらよかったなと思った。

  • 読んで幸せになれる小説だった。
    読み終わった後にもじーんと心に残る。

    出産前に読んだら何か違ったのかな。
    人っていいなぁと思わずにはいられない本でした。

  • リアルな描写が多々あるので、出産前に読んでいたら怖くなっていたかも。
    出産シーンでは生後5ヶ月の息子の手を握りながら読み進めた。
    お母さんが空っぽにならないと生まれてこない、というつるかめ先生の言葉は本当にそうだなと思った。
    あれこれ頭にあるうちは全力でいきめないのだ。

    妊娠・出産はこの世のものとは思えないほど肉体的にキツいけれど、それに付随する状況も人それぞれで、予想もつかないし大変さも本人にしかわからない。

    私の場合はまずつわりが重く水も飲めず、コロナ禍で分娩時はマスク着用、カンガルーケアも不可、妊娠中期に海外から里帰りしたまま夫とは未だ会えておらずという状況である。
    想像していたマタニティライフや新米ママ生活とは程遠い。

    生まれたこどもは話に聞く以上にかわいい。
    しかし可愛い赤ちゃんに出会うまでに、押し潰されそうな不安が何度も押し寄せる。
    そんな不安と向き合う女性が主人公である。
    この本は、妊娠中の女性やママさんならきっと共感することがたくさんあると思う。

  • この手のストーリー好きです。様々な過去を抱えて今を島で生きてる。それぞれドラマがあり出産を迎え弱かった過去から強い母になろうとしている。読み応えありました。

  • しばらく終わりの話が続いたので今度は産まれる話
    ーーと思ってたらまた普通じゃない境遇の人物盛りだくさんでフィクション感満載(^^;;

    図書館本なのでカバー裏に気がつかないところだった
    ベビー服の刺繍にほっこり暖かい気持ち
    小川さんの小説ってしあわせな感じですね
    現実感はないですが

  • 妊娠・出産は、素晴らしいことで、生きてることに感謝、自分は価値のある人間、ここにいていいんだよ!と改めて気づかされる。出てくる人が、みんな優しく包んでくれるそんな作品です。

    うーん…。この手のストーリーは自分好みなはずだけど、なんだか少し物足りない。
    途中ファンタジー?お伽話かと、少し薄っぺらさを感じるくらい。

    最後に小野寺くんが出てきたとこが、ちょっと省略しすぎて残念…。

  • 出産前最後の図書館かなーと物色してた棚からタイトルと作者で即貸出決定。予定日間近の自分に重ね合わせて読んだ。


    それぞれがいろいろな過去の上に生きていて、いろいろな経緯で出会って、それってすごく偶然だけど、なるべくしてなった巡り合わせなんだろうな、と思う。

    主人公が、教会に捨てられたことを嘆く場面での先生の言葉に涙した。どんな事情があったかも、どんな経緯で産むに至ったかも分からないけど、ずっと守られていたことには変わりはなくて、捨てられた場所も、刺繍の施された産着も、そうするしかなかった母親の愛だったのかと思うと、胸がいっぱいになった。

    温泉、料理、海、どの描写もゆったりとした島の空気感があって、旅行に行ったような気持ちになった。「蝶々喃々」も感じていたけど、小川糸さんの料理の描写は特にすき。

    妊婦ラーメン食べたいな。



    赤ちゃんと一体の時間をゆったり楽しみながら、この本ほどはいかなくても、リラックスしてお産を迎えられたらいいなあ、と感じた。


    最後だけ急に出てる小野寺くんはいやいやいやってなった。笑

  • お粗末すぎるラスト!
    旦那さんが何故失踪したかの理由もなく、急に亡くなった人に導かれて出産に立ち会ったなんて、こんなラストだとは、びっくり‼️

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著者プロフィール

作家。デビュー作『食堂かたつむり』が、大ベストセラーとなる。その他に、『喋々喃々』『にじいろガーデン』『サーカスの夜に』『ツバキ文具店』『キラキラ共和国』『ミ・ト・ン』『ライオンのおやつ』『とわの庭』など著書多数。

「2023年 『昨日のパスタ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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