- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087713800
作品紹介・あらすじ
怨むる莫れ、宝剣、沙に沈みしを。されど我が思い、汝の胸に永遠なり。友が選びしは、風果つる処。ついに完結。
感想・レビュー・書評
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バカヤロー!。゚(゚´Д`゚)゚。
いや、分かってたけどね
こうなることはもう最初から分かってましたけどね
分かってたけど夢を見ていたかったのよ
わいも梁山泊の一員として夢を見ていたかったのよ
そしてもう8時48分になってもがんがん戦してるんだもん当然こうなるわよそりゃ
8時55分からニュースだもの
8時52分くらいから歌始まるもの
で、歌終わったら『岳飛伝』の予告が入るもの
最終回の2時間スペシャルで8時48分まで戦闘の指揮してるんだもの
そりゃあこの終わり方よね
この唐突に終わる感じになるわよね
にしたって殺し過ぎだわ!
『水滸伝』の終わりでも同じこと言ったような気がするわ!
もう無理や『岳飛伝』とかもうわいには無理や
これ以上は耐えられないわ
これ以上仲間たちが死んでいくのに耐えられないわ
夢の終わりや
ありがとう『北方水滸伝』そして『楊令伝』
わいに夢を見させてくれてありがとう
そしてさようなら -
ついに完結してしまいました。
最期はもっと壮絶なものを期待していたせいか、呆気なく感じてしまったのですが、水滸伝から続く“漢”たちの生き様をたっぷりと楽しませていただきました。
伏線が回収しきれていない印象があるので、続編(外伝でも)を期待しています。
あるとしたら、秦容か岳飛がメインかなぁと勝手に予想しています(笑)。
ただ、個人的なお気に入りは燕青と侯真なのですけどね~。 -
ありがとう
また会いに行くよ、楊令に。 -
やはり北方ワールドに引き込まれた!前にのめり込むように本を貪り、そして号泣。男ならと言いたいのかもしれないが女性でも共感は得られそうな気がする。日本にも多くの中国人がいてこの本を手にとっていると思う。どんな思いで見ているんだろうか?
誰もいじれない禁断の書とも言える「水滸伝」を北方流に解釈して書き上げて続編
水滸伝のエンディングで梁山泊にこもる全ての人の命ともいえよう「替天行道」の旗を宋江から渡された青面獣楊志の子、楊令。
序盤戦はいくつもの愛を受け育った楊令が幻王と名を変え、水滸伝とは異なる人格を見せる。生き残った史進、呼延灼、張清らが残存勢力を維持して楊令を首領として迎えると同時に再建を果たす!ここからが悲劇の連続だった。
水滸伝の中で地方軍の将から梁山泊入りした呼延灼将軍。梁山泊では常に本隊を率い全面の敵と向かい合っていた楊令伝においても役割は同じなのだが、老いに加え息子の凌が梁山泊入りをしていた禁軍の童貫将軍との決戦の折に宿敵趙安将軍を打ち破るが、一安心もつかの間で息子の凌の背後へ5000の騎馬隊が襲いかかろうとしていた。
初めて父が息子の背中を守った。息子は父が背中を守ってくれてるとは知らずに…「行くな!」読みながら呟いていた。呼延灼はただ1騎!5000の騎馬隊を止め散っていった。凌に双鞭をあずけて……涙止まんないから!これを書こうと頭の中で考えているだけでもこのシーンは泣けてくる。
激しい戦の中で父親としての優しい顔を見せた張清。
前作で片足を失うも片足での騎乗で禁軍を悩ませた馬麟。
元盗人上がりの鮑旭は部下の損害が最も少ないとされる名将であったが、呼延灼と同じように部下を守り仁王立ちの末に散っていく。
呉用に公孫勝や戴宗などは憎まれ役をかいながらも若者を育てるそんな役回りの末にやはり身を挺していく。
張橫の息子で楊令を影から支える青騎兵の張平や、弓の名人であった花栄の息子の花飛麟
この幾多の勇士のひとりひとりの生き様を描ききった作品に言葉はいらない。ただ読むたびに思い出すたびに涙がこぼれてくる。エンディングで楊令が死に、ひとり残された史進…彼の苦悩は岳飛伝に続く……
生涯でこれだけ泣けた小説はきっとあとにも先にもないことだろう!-
急なコメント申し訳ありません。また、嫌な気持ちにさせてしまうかもしれませんが、お願いがあります。
シリーズものの感想を一つにまとめて、各巻に...急なコメント申し訳ありません。また、嫌な気持ちにさせてしまうかもしれませんが、お願いがあります。
シリーズものの感想を一つにまとめて、各巻に同じ感想を貼り付けるのはよしていただけないでしょうか。1巻ずつ感想を読む方もいらっしゃいます。15巻分のネタバレを食らってしまう可能性があります。(私がそうです。)
8年も前の感想に、苦言を呈してしまい申し訳ありません。今はもうこのような書き方はしていらっしゃらないかもしれませんが、よろしくお願いいたします。2022/04/13
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ラストの剣の一振りがいい
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「楊令伝」全15巻を読了した。
北方水滸伝の続編である。前作の水滸伝の最後では、腐敗した北宋との戦いの末、梁山泊は壊滅し、そのときに頭領の宋江をはじめ多数が死亡するが、このときに宋江から梁山泊の「替天行道」の旗を託された男が、青面獣楊史の息子の楊令である。物語は、前作の最後に行方不明になった楊令が遼の地に逃れ、幻王を名乗って金の勃興に協力していた時期から、梁山泊の残党の頭領としてむかえられ、「替天行道」の旗のもとに新しく梁山泊を国家として建設していく時期までが描写されている。
作者は、想像の赴くままに筆を走らせ、実際には存在していない、梁山泊という「国」のありさまを生き生きと描き出している。梁山泊では自由貿易を許可し、日本や西域とも交易を頻繁に行い、通行料により歳入を確保しているという想定となっている。ただ、この政策により、「物流」は誰もが制御できない状態で発展成長を続け、南宋や金などの周囲の国々からは重税を課せられて商売するのを嫌った商人、商品が梁山泊の自由市場に流れだし、大きな影響を与えはじめている。この物流の流れは、ちょうど今の時代のインターネットを連想させる。
梁山泊に集まってくる男達(そして多少の女達)はそれぞれ細かく描写され、実に魅力的だ。皆、梁山泊で自分の居場所を見つけ、何かに憑かれたように任務に励む。ある者は、敵に与えられた屈辱を晴らさんがために武術に励み、またある者は戦いで死んでいった仲間たちと会話を続けながら、ひたすら湖や川の測深を続けて精巧な海図を作り上げる。ひたすら鉄と向き合いながら新兵器の武器を作り上げる者、泥酔しながら名馬を鍛え上げる者、虚弱体質だが怪我人を前にすると三日三晩治療しても平気な医者・・。これでもか、というくらい多士済々だが、いとも簡単に死んでしまい、死んだ後はほとんど名前が出てくることもない。この生と死の極端なコントラストが持ち味となっている。死んだものの思いは生きているものが引き継いでいるということが前提なのだろうが・・。
今は、読み終わった充実感はあまりなく、どちらかというと終わってしまった虚しさの方が強い。幸い、楊令の好敵手の岳飛を主人公にした「岳飛伝」が北方水滸伝3部作の3作目として出版されるという噂なので楽しみに待ちたいと思う。
あ、一旦さよなら、ていうことね。
15巻は、こんな物語なんで仕方ない。
私なんか、あの歳上の方に恋した若者が可哀想で...
あ、一旦さよなら、ていうことね。
15巻は、こんな物語なんで仕方ない。
私なんか、あの歳上の方に恋した若者が可哀想で可哀想で‥‥。聞けば、北方謙三さん、書いてるうちについやっちゃったそうで。ダメでしょ、それ。
因みに、眼球に縫い付けられている糸は1カ月くらいは溶けないそうで、この視力の不安定まだまだ続きそうです。今日は調子が良い。
こんちは
もう!クマさんに言われた通りクマさんのレビューに「いいね」してないのに、こんなとこに来てコメントして!もう!(ほんとは...
こんちは
もう!クマさんに言われた通りクマさんのレビューに「いいね」してないのに、こんなとこに来てコメントして!もう!(ほんとは嬉しい)
この終わり方はね
もう十二巻くらいにはこんな感じで終わるんだろうな〜と思ってました
楊令の国造りって多分失敗するんですよ
この国が続くわけがないのでね
ただ楊令に失敗させるわけにはいかなかったんじゃないかな〜と
無敵すぎるのでね
失敗は他の誰かが受け持つことになるんでしょうね
第一世代残り僅かですね
まあ李俊は残ってないとさすがに『岳飛伝』が成り立たないと思うんで当然最後まで生き残るんだと思います
李俊殺したらもう北方謙三アニキは歴史に名を残す大作家か(ピー)のどっちかですねw
そしてもう『岳飛伝』読みたくなってますw