箱庭図書館

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著者 : 乙一
  • 集英社 (2011年3月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087713862

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箱庭図書館の感想・レビュー・書評

  • 「箱庭図書館」
    読者のボツ作品をリメイク。


    読者のボツネタを乙一がリメイクする。ヤクルトで野村監督が、やっていたことを、小説で乙一がするというスタンス。どうりで乙一作品は、怖い/どろどろ/忘れらせないぞっとさ、があるって言われていたけど、かなりマイルドな訳ですね。これくらいの緩さから入るのが、丁度良い。


    □小説のつくり方
    小説家になった男の理由で、オチをつける。
    □コンビニ日和
    コンビニからしたらたまったもんじゃない一日を描いたコメディ強め。店長も小悪党だから、コンビニからしたらたまったもんじゃない。
    □青春絶縁体
    名前は、気に入った。文芸部に入った僕(高校生)と文芸部先輩の物語。小学生の頃に書いた小説を起因とした青春風味あるほわっとした終わり方。
    □ワンダーランド
    ある事件を見た少年の物語。ワンダーに相応しいちょっと変わった雰囲気。
    □王国の旗
    登場した段階でいきなり恋人がいる主人公。乙一作品にはあんまり無い模様。
    □ホワイトステップ
    積雪メッセージをリメイク。自分の作風に似ている設定であり、リメイクへの欲求は最初は湧かなかった模様。


    どれも強い印象は残らなかった。 かなり薄め。これで乙一に免疫がついたとは言えないなw

  • 鍵穴の話は面白かった!!よく出来てるなと思った!乙一を好きになった作品。

  • 文章を書くとき、慎重な性格の人のほうが句読点を頻繁にうち、大胆な性格の人初めてのあまり打たない。

    コンビニ日和
    青春絶縁体
    醤油を一気飲み。伝わるのか。

  • 読者からの投稿で没になったものを乙一さんがリメイクするという一風変わった作品。
    舞台は同じ町で起こるストーリーで全6編。
    「小説家の作り方」「コンビニ日和!」「青春絶縁体」「ワンダーランド」「王国の旗」「ホワイト・ステップ」

    どの話も軽いタッチでさらっと読めるけど、それ故に油断しているとオチでやられます。

    「ワンダーランド」が一番ミステリ色が強かったかな。最後にぞわ~っとします。
    「青春絶縁体」は学校で誰とも溶け込めず唯一話せるのは同じ部活の先輩だけ(部員2名)。
    でもその先輩も実はクラスではぼっちで…という切ないストーリー。
    乙一さんのこういう作品も結構好き。

  • 面白かったです。あとがきで、募集したお話を乙一さんがリメイクしたというコンセプトを知りました。興味深いです。いろいろな色のお話たちで、でも文善寺町という同じ舞台で少しつながっていました。不思議だったり、じんわりきたり。特に「青春絶縁体」と「ホワイト・ステップ」が好きでした。

  • 図書館で何気なく手を取り、『小説家のつくり方』の冒頭でエッセイ集なのかと勘違いして読んだ。違った。でも、勘違いしたときに期待した「普段と違う乙一作品が読めるかも」は半分当たって半分外れた。そんな感じ。
    読者のボツ作を応募してもらってそれをリメイクするっていう企画の趣旨が面白い。あとがきで原作がどのような作品だったか、どんな点が良かったか、どう捉えてどんな狙いでリメイクしようと思ったかの解説があるのがまた面白い。
    『青春絶縁体』に挟み込まれる作中作の青臭いリアルさがあとがきを読むとああなるほどって思う由来だったり、これまで読んだ乙一作品とは台詞回しが少し違う雰囲気だったりして、この企画ならではの“遊び”が随所に盛り込まれているのが良い。

    一番好きなのは『王国の旗』。
    作者があとがきで述べている通り普段の作風とは違った雰囲気。自分はこういった世界観でこんな落とし所になる作品は割りと好きなので、それを乙一さんの筆致で表すとこうなるんだと思った。それを抜きにしても、根底に漂うどうしようもなさ、やるせなさ、切なさの合間に漂うほんの少しのいい加減さ。好き。
    『青春絶縁体』はただただ単純に面白い。あと主人公の同類として学生時代を過ごしたものとしては胸に刺さる。
    『ホワイト・ステップ』は普段の作者が書きそうな雰囲気だから一度は選考から外したものの、アイデアの秀逸さに取り上げざるを得なかったというあとがきに納得する。読んでいて一番引き込まれたのはこの作品。

  • オムニバス形式の話は大好きです。乙一さんといえばうすら怖いお話を書かれているイメージが強いかもですが、私は初めて読んだのが「きみにしか聞こえない」だったので、ファンタジーの方が好きです。こちらはとても素敵な不思議な世界のお話だったと思います。

  • 企画がまず面白い。
    作品集も面白かった。

  • 一般の方の投稿作品を乙一がリメイクして作品にするという変わった小説。昔乙一の「zoo」を読んでちょっと衝撃を受け、そのイメージで読むとあれっ?言うぐらいあっさりした内容。ちょっと物足りなさがあったので今度は乙一のオリジナル作品を読んでみようかな。

  • 『青春絶縁体』を読み、乙一氏ほど、ぼっちの気持ちを上手く描写できる作家はなかなかいないと思った。

  • 投稿作品をリメイク…面白いな、と思います。最後のホワイトステップと青春絶縁体が好き♪特に青春絶縁体はたまらなく甘酸っぱくて、ほろっとして大好きに作品です。不思議な世界、少しのリンク。乙一ワールドに引き込まれていきました。投稿者が違うので作品ごとに個性のようなものはバラバラなのですが、物語を紡ぐ街、そしてリンクする登場人物によって纏まりを感じるのがとても心地よかったです。他の作品も読んでみたいです♪

  • 青春絶縁体が良かったです。
    社会人になれば、一人でご飯食べるくらい別に何ともないんだけど、
    高校生だと一人で食べてるのオカシイみたいな風潮あったなぁみたいな…。

    ワンダーランド
    これって最後犯人野放しってことなの?!

    各話に前に出た話の主人公がモブで出たりとかしていて、伊坂さんみたいだなーと思いつつ読みました。

    冒頭の、小説家のつくり方
    小説家になった動機、死ぬほど頷ける。
    ただ大抵の人はそう思ってても、才能なく散っていくんだよ。
    だから才能あるこの主人公憎いw

  • 乙一さんは小説のアイデアが浮かばない人らしい。本作は“オツイチ小説再生工場”という企画から読者の没原稿を乙一氏が華麗にリメイクするといった試みで書かれたもの。「青春絶縁体」は中田永一っぽくて好きだったかな。同じ町を舞台にしてささやかに繋がっている感じが素敵。乙一=ホラーという認識だったのに全然ホラーじゃないのね。2012/490

  • 「ホワイト・ステップ」大好き。

    それぞれバラバラな作品なのに、大きな一つの作品となっていておもしろかった。伏線大好き。

  • まったく違う物語なのに、どこか交差するところをもたせ、現在からの脱皮を表現していて、そういうつながりを持たせてるのかなと思います。何でもいい、何かのきっかけに遭遇したら、迷わず思い切ってそれをつかみなさい、前に向かって進み始めなさいと言われているようです。こういう作り方って面白いですね。なかなかいいなぁって思います。あとがきの裏、扉の前のページに投稿作品のオリジナルが読めるURLが載っていました。出来れば、そちらも覗いてみることをオススメします。

  • 読者が書いたボツ原稿を、乙一さんがリメイクするという企画により産まれた短編集。
    バラバラに見えて、しっかり伏線があって、それを回収する。
    繋がってないようで、繋がってるお話でした。

  • 読むまで知らなかったのだけれど、この本は読者からのボツ原稿をリメイクするという企画だったらしい。読者からという事は、様々な色、様々な書き方だったはずが見事に乙一さんらしいストーリーとなっている事に驚いた。
    同じ街、同じ登場人物を出す事によりファンタジー・ミステリー・青春物など一見バラバラな話に統一感を持たせ、短編集だけれど一つの物語のような気分にさせられるのも流石。
    どの話も面白かったが、最後の話が特に良かった。ホロリとくる…。

  • 乙一は気になるけど、あまり手を出してない作家さんの一人です。
    箱庭図書館は、題名と本の装丁が好みで、いつか読んでみたいと思ってた作品です。
    でも中身については全然知りませんでした。
    HPに送られてきた小説をリサイクルして書くという企画ものだったのですね。

    6編の短編が収録されていますが、一番好きなのは最後の「ホワイト・ステップ」。
    他の話も面白いは面白いのですが、読んでいて明るい気分になれたのは、最後のお話だけな気がします。
    読書時間が主に通勤中なので、どんな気分になるかというのが自分の中でかなり重要なのです(苦笑)。

    となると、この先乙一の小説を選ぶかどうか、ちょっと迷うところですね。
    面白いと思えるだけに、何だか勿体ない気はしますが…。

  • たまたま豪雪地帯に来ているので雪原を眺めながら読むことができました。「ホワイト・ステップ」どこかに不思議な足跡はないかなー。

    リメイク集ということで乗り気になれなかったんですが、最後まで読むとしっかり乙一でした。満足。満足。

  • 虫眼鏡で海苔弁の海苔を焦がす先輩、シュールですてきです。

  • とてもすっきりとした読み心地でした。
    ドキドキする話も、切ない気持ちになる話も、今までの自分を振り返ってみたくなる話も入っているのでとてもオススメです。表紙もキレイなのでそこも個人的にオススメです。

    http://www.lib.miyakyo-u.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=249879

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箱庭図書館の作品紹介

少年が小説家になった理由。コンビニ強盗との奇妙な共同作業。ふたりぼっちの文芸部員の青くてイタいやりとり。謎の鍵にあう鍵穴をさがす冒険。ふと迷いこんだ子どもたちだけの夜の王国。雪の上の靴跡からはじまる不思議な出会い。集英社WEB文芸「RENZ ABURO」の人気企画「オツイチ小説再生工場」から生まれた6つの物語。

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