我が家の問題

著者 :
  • 集英社
3.75
  • (194)
  • (569)
  • (395)
  • (43)
  • (5)
本棚登録 : 2644
感想 : 520
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087714128

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • なんか読んだことあるような…と思ったら、「家日和」の続編でした。お弁当で仕事のできない夫を支える奥さんがステキ。

  • 家庭内の問題を描いた6編の短編集

    ・甘い生活
    ・ハズバンド
    ・絵里とエイプリル
    ・夫とんUFO
    ・里帰り
    ・妻とマラソン

    甲斐甲斐しく世話をしてくれる妻に感動していたはずが、
    完璧すぎる妻のおかげで新婚なのに帰宅拒否になった夫。
    夫が仕事ができないらしい…それを察知してしまった妻。
    ひょんな事から、両親が離婚したがっているらしい事を、
    知ってしまった高校三年生の娘。
    突然夫がUFOを見た、交信も出来るようになったと聞かされた妻。
    新婚で初めてのそれぞれの実家への里帰りについて…。

    どこの家庭にもあるような、家庭内の問題に悩み、心配し、
    解決に向けて奮闘する家族の姿を描いていた。
    「ハズバンド」・「夫とUFO」・「妻とマラソン」が良かった♪
    「ハズバンド」では、夫が仕事が出来ない事を知ってしまった妻。
    本人も辛いだろうけど、知ってしまった妻は本当に辛いと思う。
    それなのに、夫を励まそうと美味しいお弁当を持たせる姿が良かった♪
    「夫とUFO」では、夫がUFOを見た、交信できると言い出して、
    心配した妻が本棚や机を漁ったり、変装して尾行する姿に
    クスッと笑え、実は…ってわかった時の堤防での夫婦の会話が良かった♪
    夫を気遣う妻の気持ちが、痛い程伝わって涙がこぼれました。

    「妻とマラソン」には〝家日和〟に登場してた作家の大塚家が
    4歳歳をとって再登場。やっぱり奥田さん家なのかなぁ…。
    奥様の気持ちを慮る優しい姿が良かった

  • どのお話もとても良かったです。ハッピーエンドから、その後が気になるものまで様々。でも、多少不安は残る話も、なんとなく明るい雰囲気で近い未来は辛そうだけど、乗り越えた後はきっと幸せだろう、と思えました。家族が家族を思う気持ちは形にはしにくく、言葉にもしにくい。何気ない事が愛しかったり、不安だったり。正に我が家の問題。うちも色々問題はあれどお互い大好きなので今のところ幸せです。6つのお話の中では「夫とUFO」が好き♪妻としても母としても。この人が理想だな…。

  • タイトルの通り、それぞれの家庭の問題あれこれ。

    奥田さんは久しぶりに読んだけど、やっぱり読みやすいし好きだな~と思えた。言葉の遣い方がなんかいいのかな、会話とか登場人物の心の声とかが、わざとらしくなく微笑ましい。

    他人からみたら小さな悩みでも、当人にしてみれば簡単には済ます事はできない。共感できる部分が多かったし、なにより家族の愛が感じられてウルウル涙が…。

    ひとつの話を読み終えたら、「次はどんな家族?」とわくわくしてページをめっくてました。読んでいく毎に感動が大きくなってすごく良かったです。

    甘い生活?/ハズバンド/絵里のエイプリル/夫とUFO/里帰り/妻とマラソン

  • ドキドキよりも、ほのぼの…こういうのサザエさんに似てると思う。

  • 御無沙汰してます、奥田英朗さん。

    この人の描く家族であったり、人間というものは
    絶妙な感じでほんわかしていて毎回癒される。

    休日の昼間にごろごろしながら読みたい一冊。

  • 友達にお勧めしたついでに2回目。やっぱり良い!1回目は2018年。比較的新婚で子どもがいなかった頃。
    『夫とUFO』子どもも大切だけど夫も同じくらい大切だよな~と思った。「今は子どもより夫なのだ。」ってフレーズが初めて読んだ時から好き。
    『里帰り』帰省どうするか問題。既婚者には興味深い話題。正解はない。本当に各家庭それぞれ。1回目は、既婚者の帰省って義務的で面倒なイメージがあるが、「新しく親戚ができるのは楽しいこともある」と自分の経験と照らし合わせて読んだ。
    子どもが生まれた今は、また違う感想。

    家族の問題って本当にマニュアルがないし、誰しもが何かしら悩みがあり、それを全部は表に出せずにそれぞれがんばって生きてるのだと思った。

  • 再読。やっぱりこの本好き~

    「甘い生活?」
    新婚生活にとまどう?夫婦の話。
    p55「夫婦は歩み寄りだぞ。ちがってて当たり前。価値観の不一致など重要視するな。それどころか、ちがうことは子育てのときは有利に働くぞ。子供はプラスとマイナスを同時に見て、自分え判断できるようになる。単一の価値観よりいいじゃないかーー」

    「ハズバンド」
    職場に居づらそうな夫を手作り弁当で支える!同じ弁当を作って家で食べる妻の姿に胸を打たれた。

    「絵里のエイプリル」
    両親が離婚…?!こどもながらに情報収集をしていく。
    姉弟愛を感じた。

    「夫とUFO」
    夫がUFOと交信できる…?!目を覚まさせるため妻が行動を!!「お父さんを救ってきます」と家を出ていく姿がかっこよかった!

    「里帰り」
    新婚でそれぞれの実家に帰省。土地柄などもあり、だいぶ違う2つの実家での様子。

    「妻とマラソン」
    思春期の息子たちと妻のマラソンを応援する。

    どれも暖かい話。全部家族に関する話だから、身近な題材で考えさせられることも多かった。

  • ★購入済み★
    2016.03.21 読了

  • いろんな夫婦、家族のお話。

    ・新婚なのに妻が完璧過ぎて落ち着かない夫婦の話。
    ・仕事が出来ないらしい夫にがっかりしつつも夫を支えていく覚悟をする妻の話。
    ・高校生の娘が、両親が離婚しようとしてることを知る話。
    ・毎日帰宅が遅い夫が、UFOと交信していると知り、衝撃を受けた妻のカッコよすぎる判断。
    ・結婚して初めての長期休暇に、ハワイを諦めて互いの実家にいく話。
    ・専業主婦の妻がフルマラソンに挑戦することで、家族が久しぶりに盛り上がる話。

    どれも良かったけど、最後のマラソン大会はゴールシーンで泣けた。妻を思いやる夫の思慮深さと優しさに感動した。夫が素晴らし過ぎて羨ましいな。笑

全520件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

おくだ・ひでお
1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て1997年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞受賞。2004年『空中ブランコ』で直木賞、2007年『家日和』で柴田錬三郎賞、2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『最悪』、『イン・ザ・プール』、『マドンナ』、『ガール』、『サウスバウンド』、『無理』、『噂の女』、『我が家のヒミツ』、『ナオミとカナコ』、『向田理髪店』など。映像化作品も多数あり、コミカルな短篇から社会派長編までさまざまな作風で人気を博している。近著に『罪の轍』。

「2021年 『邪魔(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

奥田英朗の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×