- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087714272
作品紹介・あらすじ
父親が服役中の陽介、虐待の記憶に苦しむスポーツ万能の卓也。札幌の児童養護施設「魴〓舎(ほうぼうしゃ)」に暮らす仲間も高校受験を控え、悩める時期を迎えている。ある大雪の朝、卓也は「家出」を敢行するが…(「小石のように」)他全3篇。高校進学への迷いと未来への希望-陽介と卓也に旅立ちの時が来た。第26回坪田譲治文学賞受賞作『おれのおばさん』に続く感動の青春小説。
感想・レビュー・書評
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陽介のクールさと、恵子おばさんのエネルギッシュさが、カッコいい‼️
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中学生が暮らす養護施設での話。
恵子おばさんや、卓也、陽介
色々な人の人生が語られている。
離れていても、みんな同じ空の下 -
おれのおばさんの続編。
養子縁組で親子になった父が事故で死に、母に虐待を受けた卓也の話。
小規模児童養護施設の運営者の後藤恵子の話。
前作で主人公であった陽介の話。
卓也、陽介が中学三年になり、今後の進路を、恵子が運営者として女としての今後を決めていく・・・。
「ここではないどこかに理想的な世界があるわけではなく、人生にはこれを達成したらOKという基準もない」 -
中学生の陽介や卓也のまっすぐさがまぶしい。それを支える魴鮄舎の恵子や玉木には大人として近づきたいと思う。みんないろんな問題をかけながらも、互いに愛と尊敬の念をもって暮らしている。大した変化もドラマもない生活だ。でも、恵子は何でもないことを楽しさに演出してしまう才能がある、食事の準備や食器のあと片付けとか。魴鮄舎を卒業する子供たちにはそんな日常がかけがえのない思い出になっていくんじゃないかな。
オイラは家族や職場でそんなことができているだろうか?毎日を目を輝かせて暮らしているだろうか?
尾崎聡子と宇野美江がどんな中学生になるのかが楽しみだな、陽介と卓也の高校生活も。 -
佐川光晴のおれの〝おばさん〟がシリーズものだとは恥ずかしながら知らなかった。
会話劇でなく、心情やシチュエーションだけの文字構成。
似た様な小説では多少逃げに入ったりするが、そのまま一気にテンションが
落ちることなく本を閉じることができた。文句なく面白い。 -
POP用。再読。
でも、記憶が薄れていた。
いいね、青空。そう、つながってるんだよ。 -
多分この前に「おれのおばさん」っていう1巻目があったようだけど、ここから借りてしまった。児童養護施設に引き取られた子供たちとそれを支えるおばさんとの物語。あっという間に読める青春物語。
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■ 1601.
〈読破期間〉
2016/1/2~2016/1/6