おれたちの青空

著者 :
  • 集英社
3.64
  • (17)
  • (44)
  • (46)
  • (6)
  • (0)
本棚登録 : 254
感想 : 45
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087714272

作品紹介・あらすじ

父親が服役中の陽介、虐待の記憶に苦しむスポーツ万能の卓也。札幌の児童養護施設「魴〓舎(ほうぼうしゃ)」に暮らす仲間も高校受験を控え、悩める時期を迎えている。ある大雪の朝、卓也は「家出」を敢行するが…(「小石のように」)他全3篇。高校進学への迷いと未来への希望-陽介と卓也に旅立ちの時が来た。第26回坪田譲治文学賞受賞作『おれのおばさん』に続く感動の青春小説。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 陽介のクールさと、恵子おばさんのエネルギッシュさが、カッコいい‼️

  • 中学生が暮らす養護施設での話。
    恵子おばさんや、卓也、陽介
    色々な人の人生が語られている。
    離れていても、みんな同じ空の下

  • おれのおばさんの続編。

    養子縁組で親子になった父が事故で死に、母に虐待を受けた卓也の話。

    小規模児童養護施設の運営者の後藤恵子の話。

    前作で主人公であった陽介の話。

    卓也、陽介が中学三年になり、今後の進路を、恵子が運営者として女としての今後を決めていく・・・。

    「ここではないどこかに理想的な世界があるわけではなく、人生にはこれを達成したらOKという基準もない」

  •  中学生の陽介や卓也のまっすぐさがまぶしい。それを支える魴鮄舎の恵子や玉木には大人として近づきたいと思う。みんないろんな問題をかけながらも、互いに愛と尊敬の念をもって暮らしている。大した変化もドラマもない生活だ。でも、恵子は何でもないことを楽しさに演出してしまう才能がある、食事の準備や食器のあと片付けとか。魴鮄舎を卒業する子供たちにはそんな日常がかけがえのない思い出になっていくんじゃないかな。
     オイラは家族や職場でそんなことができているだろうか?毎日を目を輝かせて暮らしているだろうか?
     尾崎聡子と宇野美江がどんな中学生になるのかが楽しみだな、陽介と卓也の高校生活も。

  • 佐川光晴のおれの〝おばさん〟がシリーズものだとは恥ずかしながら知らなかった。
    会話劇でなく、心情やシチュエーションだけの文字構成。
    似た様な小説では多少逃げに入ったりするが、そのまま一気にテンションが
    落ちることなく本を閉じることができた。文句なく面白い。

  • POP用。再読。
    でも、記憶が薄れていた。
    いいね、青空。そう、つながってるんだよ。

  • 多分この前に「おれのおばさん」っていう1巻目があったようだけど、ここから借りてしまった。児童養護施設に引き取られた子供たちとそれを支えるおばさんとの物語。あっという間に読める青春物語。

  • ■ 1601.
    〈読破期間〉
    2016/1/2~2016/1/6

  • 「おれのおばさん」シリーズ第二弾

    札幌の小さな中学生専用のグループホームで暮らす少年たちの物語。
    卓也の厳しい生い立ち。恵子おばさんの半生。それぞれの中編。

    前作で主役の陽介が、里子の口を断って自分の意思で特待生入学できる仙台の高校進学を決めるまでの短編。

    施設に暮らす子供たちの辛すぎる過去を乗り越えられるようにサポートする恵子おばさんを応援したい。
    続編も楽しみ

  • ほうごうしゃ

    小石のように 卓也の生い立ち
    あたしのいい人 後藤恵子の生い立ち
    おれたちの青空 陽一の生い立ち

    卓也 高校から渡米が、バレーボール推薦で、青森の高校行き

    後藤恵子 小山からコラム依頼 自分の人生振り返る
    快気祝いの席で、「芝居をまたする」
    ほうぼうしゃの出来事が、芝居だ!これからも続ける

    陽一 吉見の親父の高校の時の里親?制度を、断わり、宅態勢で仙台の寮での生活を選ぶ。

全45件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1965年、東京生まれ・茅ヶ崎育ち。北海道大学法学部出身。在学中は恵迪寮で生活し、現在は埼玉県志木市で暮らす。2000年「生活の設計」で第32回新潮新人賞。2002年『縮んだ愛』で第24回野間文芸新人賞受賞。2011年『おれのおばさん』で第26回坪田譲治文学賞受賞。

「2021年 『満天の花』 で使われていた紹介文から引用しています。」

佐川光晴の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×