- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087714517
作品紹介・あらすじ
金国、南宋、そして梁山泊。三分された中華に、独り立つ岳飛。烈風に「飛」の旌旗が靡く。「水滸」「楊令」に続く伝説が開始される。
感想・レビュー・書評
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楊令伝があのような形で終わったので、水滸伝サーガは終わっただろうと思っていたところ、岳飛伝が刊行されると聞いて、嬉しい驚きに包まれています。
そして、北方さんのサイン会が開かれるというので、行ってきました。
そのときお聞きしたところ、この岳飛伝は全17巻の予定だそうで、「それだと優に20巻は越えますね」と話したら(これまでは予定刊行数を越えるのが常のため)、「あんまり長くなったら、身体がもたない」と笑っておられました。サインだけでなく、皆さんと会話をして握手、そして写真撮影にもにこやかに応じられていました。(しかし、集まった読者の方たちをみると、私など及びもつかない水滸伝ファンの熱さを感じました。)
さて本作ですが、登場人物に多少の入れ替わりはあるものの、相変わらず登場人物が魅力的。若造だった者が成長して、話を引っ張っていきます。
しかし、古参のメンバーである史進に忍び寄ってくる老いの陰が淋しい。
ただ、彼を継ぎそうな面白そうなキャラクターが登場したのには期待大。
片腕をなくした岳飛が、これからどうやって生きていくのか。
梁山泊の志は、どのようになっていくのか。
国のありかた、人のありかたを、この新シリーズでも熱く語ってほしい。
これからまだ16巻(+α)楽しめます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「水滸伝」「楊令伝」の続きの物語。
まだ岳飛がメインという印象は無く、
楊令亡き後の現状が書かれている感じです。
今後どのように展開していくのか期待です。 -
3.9
梁山泊の人間がかなり絞られてきたのと同時に、国としての様相が変わってきた印象。
王貴・王清・宣凱・張朔の今後の活躍に期待。 -
読了。レビューは最終巻で。
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満を持してという感じで、ついに『岳飛伝』を読み始める。『水滸伝』を読んだのが、かれこれ20年近く前になるのか……なかなか感慨深い。
『楊令伝』を経て、ここまで来ると、『水滸伝』世代の登場人物たちは、みんな爺さん、婆さんになっている。史進ですら爺さんだもん。
タイトルは『岳飛伝』だけど、岳飛が単独の主人公ではなく、様々な立場の視点が絡み合う群像劇。
史実とどのくらいの距離を取るのか?っていう部分の興味も有るけど、岳飛が隻腕になった時、なくした片腕と一緒に史実も切り落としたといった感じではなかろうか。それはそれで良し。
あとは耶律大石の西遼が史実を見てみるとなかなか面白い。
ともかく、この先の展開が楽しみ。 -
楊令伝のその後.人物紹介的な感じで,あまりにもたくさんの人物が登場するので,人物図を見ながら読む