白ゆき姫殺人事件

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著者 : 湊かなえ
  • ¥ 1,512
  • 集英社 (2012年7月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087714593

白ゆき姫殺人事件の感想・レビュー・書評

  • 殺害されたOLを雑誌取材のインタビュー形式で犯人探ししていく。湊かなえさんらしい作風だけど、何時も同じようでマンネリ感。

  • 美人社員殺人事件をいろんな人の証言の形で全体像を出していこうとする作品。湊かなえはこういう作りが好きですね。もう斬新とも言えないような一つのスタイルになっている。またかと思いつつ新しい証言が出てくるのでついつい引き込まれてしまう。思う壺です。
    犯人と思われる人をいろんな人が証言するのだが、いい人から悪い人までの振れ幅が大きい。一人の人間って単純に「いい人」とか「悪い人」とか言えませんよね というコンセプトなんでしょう。
    最後はSNSと新聞記事になるのだが、これは意味があったのかどうか。どうも意図がわかりません。散漫になっただけのように思う。なのでミステリとしてはたいしたレベルではない。

  • 本文と関連資料を交互に読みながら進めていく、ちょっと不思議な書き方の小説だった。
    なかなか面白かった。
    結局、物事の真実っていうものは当事者にしかわからないって事なのかな。
    人を信じるのは難しい。


    美人会社員が惨殺された不可解な殺人事件を巡り、一人の女に疑惑の目が集まった。同僚、同級生、家族、故郷の人々。彼女の関係者たちがそれぞれ証言した驚くべき内容とは。「噂」が恐怖を増幅する。果たして彼女は残忍な魔女なのか、それとも―ネット炎上、週刊誌報道が過熱、口コミで走る衝撃、ヒットメーカーによる、傑作ミステリ長編。

  • 映画を観て原作を読んでみたくなった。
    原作のわかり辛さやストーリーの追い辛さを、映画が上手く演出してたと思う。

    正直、中盤までの台詞だけの文章は読んでてしんどかった。
    それも狙いかもしれないけど。

    物事には多面性があって、自分が見えるものだけが真実ではないのだと改めて怖くなった。
    自分が他人の手によって実しやかに作り変えられていくのって、本当に恐怖。

    再読はない。

  • 事件の真相を、噂話のみで綴られた作品。
    被害者と容疑者を知る周囲の関係者から語られる噂に、噂を元に面白おかしく書き立てるマスコミ、匿名で無責任に盛り上がるSNS。それらが事件の真相と全然違う方向へ向かわせてしまう。

    誇張したり、飛躍したり、勝手に点と点を繋げてしまったり、真実と事実が捻じ曲げられてしまう。

    『自分の記憶で作られる過去と、他人の記憶で作られる過去は、正しいのはどちらなのでしょう。』

    女性同士の嫉妬は怖い。

  • 人気の白ゆき石鹸の会社に勤める
    白雪の様な綺麗な肌をした美しい女性三木典子
    彼女は刃物で十数か所刺され灯油をかけて焼かれていた。
    不可解な殺人事件を巡り同僚の地味な女性城野美姫に疑惑の目が集まった。

    同僚・同級生・家族・故郷の近所の人々…。
    彼女の関係者がそれぞれ彼女が犯人との前提で無責任に証言し
    週刊誌の記者は、その証言の内容の真偽も確かめもせず、
    都合よく編集しセンセーショナルに雑誌に掲載する。
    また、SNSでは匿名を良い事に好き勝手に盛り上がる。

    噂に翻弄される人々…犯人が噂や第三者から見た印象でドンドン作られていく…。
    その怖さに震えました。

    『白ゆき姫』の様な女性は確かに存在する
    大好きな物・大切な物を真似たり奪ったり…。女って怖い

    『自分の記憶で作られる過去と
    他人の記憶で作られる過去は
    正しいのはどちらなのでしょう。』

    この言葉に全てが表れている…。
    どんなにか彼女は深く深く傷付いたはず、過去の人間関係が崩壊するはず…。
    これから、彼女はどのように乗り越えて生きていけるのだろう…。
    やはり、気持ちは重く重くなってしまいました。

  • 面白い仕掛け。
    連載中は実際にネット展開していたらしい。
    映画も前から気になってたので
    今度観てみよう。

    【図書館・初読・2/16読了】

  • 自分て、他人からどんなふうに見られているんだろう。
    あの人のことは、みんなどんなふうに見ているんだろう。

  • マスコミの怖さ、自分の考えをインターネットなど不特定多数の人達に見られることの危険性を感じる1冊。

  • 今までに読んだ湊かなえさんの作品の中では、あまりドキドキ感みたいなものはなかったかも。

    でも今の世の中があらわれてるなって思いました。

  • 面白くて一気読みでした。
    唐突に犯人がわかるけど、その後の資料を読んで混乱してしまう。

  • やっぱり湊かなえはすごいな…

    本から読んだ「告白」とドラマで見た夜行観覧車、どちらも引き込まれて良かったけれど(といいつつ夢中になるわりには内容をあまり覚えていなかったりするけれど)、

    この「白ゆき姫殺人事件」はそのどちらとも違っていい作品でした。

    何人かの登場人物の語りで物語は進行していきます。人の口で語られる事件の真相とは。

    湊かなえのミステリーってもともとどんなに描写を観察しても犯人がわからないようになってるようなところがあって、

    犯人当てという楽しみはもう放棄して読むのですが、それを上回る、人間や社会の嫌なところの描写があるので満足感あります。

    この作品はメディアというものが重要な役割を果たしているわけだけど、ある意味そこにケンカ売るような作品だと思うので集英社の担当者も頑張ったなぁと少し驚きました。

    あいにく録画番組と並行して読んだのでちょっとだけ細部まで理解できていないけれど、このままぜひ映画のほうも借りてきて見たいなと思います。

    どういう風に実写化したのか気になる!

    またネットのほうでもいろいろな分析サイトがあるようなのでそちらのほうも吟味してみるつもりです

  • 2016.01.02

    お正月休み、あまりにも暇で積読していた本を引っ張り出して読了。
    久しぶりの湊かなえさんの小説です。

    女社会ってこういう感じだよなーめんどくさいなーと思いながら、わたしも同僚の悪口言ってるし、周りからどう思われてるかわかんないな、怖いな、と思うくらいリアルな人間が描かれていました。

    ラストは唐突に真犯人がわかり、エッという感じでした。
    登場人物の人間関係が読んでるうちにわけがわからなくなって、いきなり終わった感じ。

    それにしても、周りから妬まれるくらいの美人になってみたい。殺されるのは嫌だけど。

  • 正直、湊かなえの小説って、『告白』が面白すぎて、それと較べちゃうと、イマイチみたいなのが多かった。1位『告白』、2位『贖罪』、あとはかなり落ちて…というのが続いたが、この作品はスマッシュ・ヒット。SNSだとか、上手く取り入れて、噂話の嫌ーな感じを醸し出しつつ、新しいミステリーに仕上げている。
    実は映画のシナリオを読んでいたので、ラスト(真犯人)は知りつつだったのだがそれでも愉しめた。殺される三木典子=菜々緒って、ドンピシャのキャスティングで、最近、悪女だったり嫌われ役を喜々として演じる女優菜々緒って、実はすごい女優さんなんだなあ、と感心している次第。

  • マスコミがいかにいい加減かよく分かる。週刊誌やワイドショーのインタビューには絶対に答えるべきではない。正義感なのか野次馬根性なのか分からないが、「喋りたい」とする気持ちを良いように勝手に使われる。
    「可哀想な○○ちゃんを守るため」「○○ちゃんはそんな子じゃありません」反吐がでる。悪いことをしている自覚がないので余計にたちが悪い。
    フリーライターも最後トカゲの尻尾切りにあって。様はない、身から出た錆とはいえ。利用した真犯人が一番酷い。それだけ嫌な被害者だったかもいれないが。殺すのはちょっと。オチを想像していなかったので怖気がでた。

  • 湊かなえってこういう感じだったっけ…?

    冒頭から嫌な予感はしていたけれど、容疑者を絞りすぎ滅多打ちしすぎで、読者を惑わすどころかむしろ展開を読ませてしまう事態。事件自体も至って普通。犯行動機も大したことではなく、むしろ薄すぎるくらい。そんな普通の事件にSNSという現代ならではのツールを用いることで新鮮味を持たせようとしているが、直接的な表現を避けて会話や新聞の一面などで流れを読者に読み取ってもらう技法自体は真新しくもないので、なんだか浮いている。

    そして何よりも、登場人物が全員頭が悪すぎて読んでいてイライラする。まず、主人公が1番単純バカで、他の7割が事件に感化されて憶測で物事を喋るうえ、それが憶測なのがこちらにも見え見えなので全然読者を騙せていない。ミステリーとしてかなり納得がいかない。告白の時のキレを取り戻して欲しい。

  • 各立場の人間が証言していく『告白』と同じ形式。
    悪意あるなしだけでなく、人によってひとつの事柄が様々な形に変化する恐ろしさ。
    ひとつ表現を変えるだけで、ひとつ言葉を変えるだけでガラリと変わる“真実”。
    そんな“真実”が満載のSNSや週刊誌に惑わされ、否応なしに飲み込まれ、人生貶められる人たち。
    明日は我が身の恐ろしさ。

    巻末に関連資料と題して、登場人物によるSNSの書き込みや週刊誌や新聞の事件報道が収録されているのは、手の込んだ仕掛けで面白い。

  • 気になっていたまま放置していたけれど偶然図書館で出会い、借りた。
    設定は面白くてすぐに入り込めるけれど、後半は奇をてらいすぎてすでに小説の体をなしていなかった。重複も多いのでちょっと物足りない。

  • 告白 みたいに一人一人の証言から構成されてる。主観が入るとフィルターかかってるのがよくわかる…。被害者は2人。1人は生きたまま殺さた感じ

  • とあるOLが殺され、その周辺の人々による噂話がマスコミやSNSによって勝手に容疑者として仕立て上げられていく様子が本編となっています。巻末には週刊誌やSNSなどを模した資料と称するものも付属して目新しさはあります。
    噂話ほどあてにならないものはない。けれど、容疑者とされた同僚はこれでもかとどんどん貶められていく。
    小さな頃の話から小中高大学とそれぞれの同級生の話も追加され、きっと容疑者扱いされた人はこんなふうにされるのだろうと思うと空恐ろしいくらいです。
    ただ、終わりではあっさり真犯人が捕まり、やや尻つぼみな感じ。この作者さんならではの人間関係の恐ろしさだけが後に残ります。
    映画は見ていませんが、正直観る気は起きないです。

  • 最後尻つぼみだった。
    いや、結末自体はびっくりさせられるのだけど、提示の仕方が冒険しすぎちゃったかな?という感じでした。

  • 映画を観たので、原作も。初湊かなえ。
    うまく映画化したもんだ、と感心。
    映画の方がまだ救いがある。

  • 【配置場所】特集コーナー【請求記号】913.6||M
    【資料ID】91121667

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白ゆき姫殺人事件の作品紹介

「あの事件の犯人、隣の課の城野さんらしいよ…」美女OLが惨殺された不可解な事件を巡り、一人の女に疑惑の目が集まった。噂が噂を増幅する。果たして彼女は残忍な魔女なのか、それとも──。

白ゆき姫殺人事件のKindle版

有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。 (torch comics)

ドリヤス工場

名作文学をだいだい10ページの漫画で知る、お手軽な文学入門漫画。

太宰治の「人間失格」や芥川龍之介の「羅生門」、中島敦の「山月記」など、誰もが一度は聞いたことがあるけれど、そういえば話をよく覚えていなかったり、読んでみたことがない作品もあると思います。
そんな名作25作品が、ざっくり10ページくらいの漫画で描かれています。
端折られた部分も多くありますが、名作のあらすじや雰囲気を知ることができます。
この漫画を読んで気になった作品は文庫本を読む、という読書も面白いのではないかと思います。

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