もらい泣き

著者 :
  • 集英社
3.32
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本棚登録 : 635
感想 : 145
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087714609

作品紹介・あらすじ

冲方丁が出会った人々から集めた実話を元に創作した、33話の「泣ける」ショートストーリー&エッセイ集。

感想・レビュー・書評

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  • 歳と共に涙腺が緩んで
    久しいのですが、

    あ、意外に大丈夫かも、
    と感じながら読み進め
    ました。

    でも、最後にはやはり
    こみあげてくるものを
    抑えきれませんでした。

    健気な幼子やペットの
    お話に弱いんですよね。

    通勤電車のなかだった
    ので誤魔化すのが大変
    でした。

  • 「泣く程のことはなかったけど、いいお話」と思わず言ってしまうことを意識しての題名付けだと思います。品揃え、まとめ方とも秀逸です。しかし、読んで良かったとはあまり思いませんでした。

  • 実話をもとに創作した泣ける話33話。
    序盤は、こんな感じなのかな?とそうでもなかったのに、中盤から、生命、家族、恋愛、闘病、震災などがテーマになり、心の奥底を揺さぶり、温かな気持ちにしてくれた。
    涙は心の浄化につながるんです、やっぱり。

    印象深かったのは、
    「盟友トルコ」親日国の歴史をふたたび知る。
    「地球生まれのあなたへ」泣けてたまらなかった。
    「タクシーと指輪」これは、2つのお話が交錯している点が良かった。
    単独では成り立ちにくい話は、複合させたとあとがきにあったので、これがそうなのかしら?って思った。

  • ずっと留まりっぱなしのお水はやがて腐るって…

    時々揺さぶってあげなくちゃいけないって。

    …と、どこかで聞いた事がある。

    ほんの短い(泣ける話)に心が揺さぶられた。

    熱い何かが込み上げてきて、涙になって流れて行った。

    その後は、

    体中がとにかくさっぱりした。

    なるほど。

    こういう事か、と、思った。

  • 著者が周辺の人から聞いた「泣ける話」を
    集めた33話のコラム。
    どれもいい話だな~と思えど
    泣くほどではないなではないな…と
    読み進めていたけど
    震災後の話は思うところあって
    やはり心に染みるものがあった。
    あと動物の話には弱いな…

    特に印象に残ったのは「盟友トルコ」
    あの人たちとは必ず助け合える、
    そんな国がある、その事がとても嬉しい。

  • 実話である
    とか
    創作である
    とか

    どちらでも いいではないか

    良いものは良い

    ここに納められた
    「話」に感応できる
    自分でありたい

  • 短いながらも、ぐっとくるものがあり、何度も涙。
    実話をもとにしつつ、話をつなげたり、手も加えているそう。
    エッセイともフィクションとも、決め難い作品。
    泣ける話の本質には、心を揺さぶる何かがある。
    東日本大震災を経た後半は、違った重みも。
    http://koroppy.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/post-aab6.html

    • honno-遊民さん
      やっと、「もらい泣き」神田の本屋で見つけ、読みました。KOROPPY推奨するだけ、いい話がいろいろありましたね。
      やっと、「もらい泣き」神田の本屋で見つけ、読みました。KOROPPY推奨するだけ、いい話がいろいろありましたね。
      2013/04/17
    • KOROPPYさん
      神田で本探し、いいですね~。
      元は本当の話なんでしょうけれど、
      そのままノンフィクションで書くのではなく、
      そこをうまくまとめていくところが...
      神田で本探し、いいですね~。
      元は本当の話なんでしょうけれど、
      そのままノンフィクションで書くのではなく、
      そこをうまくまとめていくところが、
      さすがだなと思いました。
      2013/04/17
    • honno-遊民さん
      これからも、お勧め本の紹介、よろしくお願いします。
      これからも、お勧め本の紹介、よろしくお願いします。
      2013/04/18
  • 泣ける話と言うほど入り込めない感じでした。

    日常の何気ない部分にこそ、感動や感謝がある。
    すれ違いや、時に弱さに打ちひしがれそうなことさえも、やがては強さに変わったり、良い思い出になることもある。

    あー人生は一筋縄ではいかないからこそ、魅力的なのかなとも思わされます。

    「教師とTシャツ」が特に好きでした。

  •  実話を元に書いた短編集。タイトルを見て読んだが、思っていた内容とは違い、感動する物語はほとんどなかった。普段、途中で投げ出すことはしないのだが、短編集ということもあり、最後まで読まずに投げ出してしまった数少ない作品。
     暇つぶしには良いかもしれないが、あまりお勧めできない作品。

  • 誰でも、心に泣ける話を持っている。
    普通の人々の持ついろんな温度のいろんな湿度の涙が詰まっていました。

    一話がとても短いので、買ってお風呂とかで読み直したい!

    大人になっても心を震わしたり、感動したりってまだまだ失いたくない部分だもんなぁ。

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著者プロフィール

1977年岐阜県生まれ。1996年『黒い季節』で角川スニーカー大賞金賞を受賞しデビュー。2003年『マルドゥック・スクランブル』で第24回日本SF大賞、2010年『天地明察』で第31回吉川英治文学新人賞、第7回本屋大賞、第4回舟橋聖一文学賞、第7回北東文学賞、2012年『光圀伝』で第3回山田風太郎賞を受賞。主な著書に『十二人の死にたい子どもたち』『戦の国』『剣樹抄』『麒麟児』『アクティベイター』などがある。

「2022年 『骨灰』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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