手のひらの砂漠

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著者 : 唯川恵
  • 集英社 (2013年4月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087715088

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手のひらの砂漠の感想・レビュー・書評

  • 胸が痛い……

    可穂子は夫から激しいDVを受けていた。
    正常な判断力さえ奪われていた可穂子だったが、ある日、「殺される!」という恐怖を感じ、夫の元を逃げ出したのだが……

    DVやストーカー行為による被害を受けていた人が警察等に相談しても解決できず、、最悪の結果を向かえてしまう事件が後をたたない。
    被害者の女性はどれだけ恐くて、辛かっただろう。

    ラストはちょっとだけホッとしたけれど、やっぱり最後までこんなに辛いのか、と……

  • 世の中には、こんな男もいるのか。DV被害者の主人公が、シェルターに保護され、その後も隠れてしか生活ができない。離婚成立後もまだ元DV夫が主人公をつけまわす。
    ストーカー被害者は警察に訴えてもなかなか取り合ってはもらえないと聞く。
    どこまでもつけ回し、その先々での小さな幸せを踏みにじる。それでも、やはり逃げ回るしかないのか。


    DVというのは、テレビでしか見ることがなく、なかなか現実味がないのだが、実際に苦しんでいる人は少なからずいるのだろう。
    物語の最後、やっと幸せにと思ったが、違う結末が待っていた。だが、これも、いい終わり方だと思った。

  • 許せない
    DVなんて絶対許せない

    TVの中の話だと思っていたけど、現実身近なところにも起きているのを知った時、あまりにもその加害者の表の顔と裏の顔が違うことに戸惑った。だから、この作品の中で可穂子に起きていることも誇張されているわけではないはず。

    こんな風に人の人生変えてしまうDV、絶対許せない。許しちゃいけない。

  • こんな人生ってのもあるの?
    DV夫に翻弄させる女性の生き様。

    取材を綿密に行ったようで、参考文献にはDV関連書が。
    ということはまるっきりのフィクションではなく誰かが何処かでかつて味わった恐怖なのかも。
    そう想像を巡らせると全くの他人事とは思えないのだけれど・・・
    やっぱり2時間ドラマを斜に構えて観ているような、そんな非現実感が感じられる。
    殺人が2度なされることや、行く先々での出会う人たちが造り込まれた感じがあって。(かつて同居したことのある女性が殺されたことを含めると殺人は3度。)
    だいいち、DV自体、あれほどの狂気を伴うものなのとは幸いにして知らない。親に向けての遺書とか・・・

    後味が悪かったのでなんだか読まない方が良かったかなぁ~レベルの本でした。

  • 唯川さんは、何となく甘い恋愛小説のイメージがあって、食わず(読まず)嫌いでしたが、今回は興味あるテーマだったので、読んでみました。

    一気に読み終わりました。
    DVの経験がない人は、夫がこんなことするなんて…と信じられないようですが、本当にあるんですよね。
    可穂子が、えるあみファームで元気を取り戻せてよかった。

    それでも終わりでないところが、DVというかストーカーの恐ろしいところで。
    最後に可穂子が夫を殺せたことはスッとしたけれども、習いたての合気道でそんなにうまくいくのかな? と思ったり。
    再婚しようと思っていた相手が、元の奥さんとよりを戻していたのは、どうしてそうなったのか気になるところ。

  • 何気ない日常生活の中の家庭の中の恐怖。一気に読んでしまいました。シェルターの中の優しい人達の連帯が救いです。普通に幸せになるってことがこんなに難しいこととは、、、

  • 夫の暴力から身一つで逃げ出した可穂子。駆け込んだ警察からシェルターに、そしてステップハウスへと居所を隠しながら、弁護士の力を借りてようやく離婚も成立した。縁あってDV被害女性たちばかりが暮らすエコファームで働きながら、少しずつ自立を果たそうとするが、ファームを運営する裕ママにはストーカーに一人娘を殺されたという過去があった。さらに、元夫・雄二の執拗な追跡の手が迫る…! 新しく始まるかに思えた愛する人との生活も、雄二によって握りつぶされた時、可穂子が選んだ道は――!?
    直木賞作家・唯川恵が、増え続けるストーカーやDV被害の現実に切り込む、衝撃のノンストップサスペンス!

  • 薦められて読んでみけど唯川恵ってこーいうのも書くんだね
    DV.幼児虐待、ストーカー、パワハラとか
    加害者は治らないと思う

    前回に引き続き重い本(>_<)
    さーぁ次の本は重くないものをー
    今月は毎日が暇だから読み続けなきゃひたすら
    間に年末掃除もしながら×××

  • 小説なのでもちろん小説として読んだが、巻末の参考文献で沢山の資料が並んでるのを見ると、概ねノンフィクションと言っても過言ではないんだろうと思う。広いようで狭い日本、被害者の恐怖は相当だろう。可穂子が男性と幸せを共に出来なかったことはとても残念。。。この先どこかで素敵な人に出会えるといいな。

  • 夫から酷いDVを受けていた可穂子は、なんとか家を逃げ出し、シェルターに避難する。しかしそこは一時的な避難場所で、いつかは出て行かなくてはいけない。そこで、同じような境遇の女の人ばかりが集まるえるあみファームという農園に行きつく。

    そこで、やっと安息の地をつかんだと思いきや、突然やってきた由樹にファームの責任者である裕ママの過去の犯罪を暴かれてしまう。

    えるあみファームの皆に優しくしていた裕ママは娘をストーカーに焼き殺され、自身もひどいやけどを負う。でも相手の男は心神喪失を言い張り、7年で出てきてしまう。しかも、再び裕ママの前に現れた男を、裕ママは縛り上げ、娘と同じやり方で焼き殺した。

    再び安らげる地を求めてベーカリーで働きだした可穂子。そのうち客の伊原と娘の杏奈と仲良くなる。伊原と結婚まで意識したその時、再びDV夫が現れ仲を引き裂かれてしまう。

    そこで可穂子は決心する。
    「決着をつけよう」と。

    合気道を習い、DV夫と対峙した可穂子。そしてベランダから落ちそうになった夫の指を可穂子はゆっくりと引きはがしていった。

    正当防衛が認められ、釈放されたのち伊原のもとに行くが、伊原は分かれた妻とよりを戻していた。そして可穂子は出所した裕ママが開いた新しいファームで新しい生活をすることになる。

    今度こそ幸せになれますように。

  • 唯川恵の中では一番かもしれない。
    珍しく深く考えさせる話でよかった。ハッピーエンドに尽きないところもよかった。

  • これを本というエンタメとして楽しんだ私は性格が悪いだろうか。
    現実に起こり得る出来事として読み進めることが怖かったのかもしれないけれど。

  • 予約済み:港区図書館

  • 可穂子には、強く生きていってほしい。

  • パートナーによるDV被害。。。
    新聞やTVのニュースで言葉は知っていたものの
    その実態の凄まじさに恐れおののいてしまいました。
    DVを受けた女性がどれほどの恐怖の中でその後の人生を歩むことになるのか。
    夫と離婚しようが、相手が逮捕されようがその恐怖は決して終わらない。
    DV夫やらストーカーやら・・・そんな話を頻繁に耳にする現代社会ですが、
    DVやストーカーという言葉がなかっただけで
    昔からこういう輩は世の中に跋扈していたのかもしれませんね。

  • 正直なところ、痛い話だったと思う。このままうまくいって幸せになってほしいと思えば思うほど、読みながら想像するとおりにやっぱり恐怖が襲ってくる展開にいつもハラハラしてしまう。
    これで良かったのかな... と、最後もなんだか不安が残った。でも、ついページをめくって読み進めてしまう面白さがあり、あっという間の読了だった。

  • DV被害者のことを
    とても良く調べて書かれていました。

  • DVの話だとわかって、少し重たいテーマだなと思ってしまった。でも、これは現実世界で本当に有り得ることなんだと思ったら、被害にあってしまった人の身体や心に残った傷の計り知れない痛みを感じた。こんなことは、少しでも早くなくなって欲しい。

  • DV被害者にとって、離婚成立=解決というわけじゃなく、そこからがまた大変なんですね。別れた後、心が立ち直るまでにものすごくかかりそうだし、最悪の場合、相手にどこまでも執着されて、掴みかけた幸せを何度も壊されることになるんだから。
    このお話にはまだ救い(というより報いかな)があったけど、現実では殺されてしまう人もいるわけで・・・。悲惨すぎる。

    ちょっと過激な意見になってしまうんですが、私も「世の中には、生きていてはいけない人間がいる」と思います(罪を罪と思わない人間。狡猾で、他人に害を与える人間など)。
    そういう人間には、因果応報があって欲しい。じゃないとやりきれないわ・・・。

  • 夫からのDVのはなし。
    幸せな中にも恐怖が忍び寄っている感じがして、怖かった。

  • DV被害に遭った女性が、生き延びていく日々を綴った作品。
    幸せになれそうなタイミングでことごとく元夫が出てきて、呪縛からなかなか逃れられないもどかしさを感じる。
    最後、正当防衛ではあれ夫を殺してしまうのには驚いたけど、そうでもしないと夫から離れられないのだと納得した。
    DVと正面から向き合った、作品。読み応えがあった。

  • DVを題材にした小説。DVの加害者と被害者の心情や習性を描いており、実社会でも多数存在すると思うと恐ろしく、また虚しくなる。理不尽に対する考え方には納得させられる。

  • DVの怖さが分かりました。そして暴力を振るう人間はどうしようもなく最低だとも良く分かりました。

  • DV被害者の話。
    つくづく自分の配偶者がまともな人で良かったと思った( ̄▽ ̄)
    加害者はなんでそんなに執着するんだろう?
    ストーカーにしてもそう。
    しかも男性に多い。
    怖いわー

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手のひらの砂漠の作品紹介

DVと闘う女性を描くサスペンス超大作!
夫の暴力から身一つで逃げ出した可穂子。弁護士の手を借り離婚も成立し、新しい人生を始めようと模索する。が、どこまでも追ってくる元夫・雄二の執拗な影に彼女は…! 直木賞作家が放つ衝撃作!


手のひらの砂漠はこんな本です

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